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公開番号2024043861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149075
出願日2022-09-20
発明の名称液体吐出ヘッドおよび液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/14 20060101AFI20240326BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】冷媒流路の温度上昇を防ぎ、共通液室の冷却効率を上げる液体吐出ヘッドを提供すること。
【解決手段】駆動素子(圧電素子22)を備える圧電アクチュエータ(駆動IC14)と、ノズル15に連通する個別液室16を構成する液室部材33と、個別液室16に液体を供給する共通液室19と、共通液室19に隣接する冷媒流路24と、共通液室19および冷媒流路24と圧電アクチュエータとの間に配置する断熱層26と、を形成するフレーム部材5と、一方の面で冷媒流路24を形成し、他方の面で断熱層26を形成する仕切り板23と、断熱層を形成する断熱板25と、を備え、断熱層26は、気体または液体が充填され、共通液室19と冷媒流路24とを覆う形状を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
駆動素子を備える圧電アクチュエータと、
ノズルに連通する個別液室を構成する液室部材と、
前記個別液室に液体を供給する共通液室と、前記共通液室に隣接する冷媒流路と、前記共通液室および前記冷媒流路と前記圧電アクチュエータとの間に配置する断熱層と、を形成するフレーム部材と、
一方の面で前記冷媒流路を形成し、他方の面で前記断熱層を形成する仕切り板と、
前記断熱層を形成する断熱板と、を備え、
前記断熱層は、気体または液体が充填され、前記共通液室と前記冷媒流路とを覆う形状を有する
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記気体または液体は、熱伝導率が低いものまたは比熱が大きいものに変更できる
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記断熱層は、送風または送液できるように形成される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記断熱層は、前記共通液室または前記冷媒流路の位置に応じて、前記形状の面積または体積を変更して形成される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記断熱層の前記形状は、前記共通液室と前記冷媒流路との前記液室部材に対向する面を除いて、前記共通液室と前記冷媒流路とを覆う
ことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドを備えることを特徴とする液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッドおよび液体を吐出する装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
液体吐出ヘッド(「インクジェットヘッド」とも称する)に用いられる冷媒流路の構造として、共通液室を冷媒流路で冷却する技術が既に知られている。
例えば、特許文献1には、駆動ICと液室との間に空隙を形成することで、駆動ICからの熱を遮断または放熱することが開示されている。
しかし、今までの冷媒流路での冷却では、ヘッド駆動による発熱を断熱する性能が小さく、液体としてのインクの冷却効果が不十分という問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、冷媒流路の温度上昇を防ぎ、共通液室の冷却効率を上げる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、本発明の液体吐出ヘッドは、
駆動素子を備える圧電アクチュエータと、
ノズルに連通する個別液室を構成する液室部材と、
前記個別液室に液体を供給する共通液室と、前記共通液室に隣接する冷媒流路と、前記共通液室および前記冷媒流路と前記圧電アクチュエータとの間に配置する断熱層と、を形成するフレーム部材と、
一方の面で前記冷媒流路を形成し、他方の面で前記断熱層を形成する仕切り板と、
前記断熱層を形成する断熱板と、を備え、
前記断熱層は、気体または液体が充填され、前記共通液室と前記冷媒流路とを覆う形状を有するものとする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、冷媒流路の温度上昇を防ぎ、共通液室の冷却効率を上げる液体吐出ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の実施の一形態の液体吐出ヘッドの全体構成について説明する図である。
図1の液体吐出ヘッドの保護カバーの内部状態について説明する図である。
比較例の液体吐出ヘッドの共通液室の周辺構成について説明する図である。
本発明の液体吐出ヘッドの共通液室の周辺構成について説明する図である。
複数の液体吐出ヘッドを配置した液体吐出ユニットの一例であり、図4のV-V線に沿った断面の一例を示している。
図5の液体吐出ヘッドの断熱層の変形例を説明する図である。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例の要部平面説明図である。
同装置の要部側面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
【0008】
本発明の実施の一形態の液体吐出ヘッドは、複数のノズルにそれぞれ連通する個別液室に共通液室から液体を供給し、圧電アクチュエータが有する駆動素子を駆動させて液体をノズルから吐出させる液体吐出ヘッドであって、圧電アクチュエータの熱による共通液室の温度上昇に際して、共通液室と共通液室に隣接する冷媒流路とを覆うように断熱層を設けた構造とする。
以下の図面を用いて詳細に解説する。
【0009】
図1は、本発明の実施の一形態の液体吐出ヘッドの全体構成について説明する図である。
図2は、図1の液体吐出ヘッドの保護カバーの内部状態について説明する図である。
液体吐出ヘッド1は、保持部材の一例としての保護カバー2と、フレーム部材5とを少なくとも備える。
【0010】
保護カバー2の内部には、電子部品であるフレキシブルフラットケーブル3、圧電アクチュエータとしての駆動IC14が配置されている。
駆動IC14は、電子部品のフレキシブルプリント基板13を備えており、フレキシブルプリント基板13には、DrIC10が接続されている。
また、駆動IC14の発熱を外部に放散させる放熱部材4、フレーム部材5に形成される液室等に液体等を流入または流出させる穴6、サーミスタ11、ヒータ12が配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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