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公開番号2024043730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148885
出願日2022-09-20
発明の名称積層体、袋状体及び培養バッグ
出願人日東電工株式会社,株式会社ちとせ研究所
代理人個人,個人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20240326BHJP(積層体)
要約【課題】培養バッグ、特に微細藻類を培養するための培養バッグ、の基材に適した新たな積層体を提供する。
【解決手段】本発明の積層体10は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含む延伸フィルム1と、延伸フィルム1を被覆する被覆層2と、を備える。被覆層2の表面に2μLの水滴を滴下して測定した水の接触角が130°以上である。本発明の袋状体及び培養バッグは、上記の積層体10を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエチレンテレフタレート樹脂を含む延伸フィルムと、
前記延伸フィルムを被覆する被覆層と、
を備え、
前記被覆層の表面に2μLの水滴を滴下して測定した水の接触角が130°以上である、積層体。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記被覆層は、マトリクスと前記マトリクスに分散した粒子とを含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記粒子がシリカを含む、請求項2に記載の積層体。
【請求項4】
前記マトリクスが(メタ)アクリル樹脂を含む、請求項2に記載の積層体。
【請求項5】
前記被覆層における前記粒子の含有率が50wt%以上である、請求項2に記載の積層体。
【請求項6】
前記被覆層は、界面活性剤をさらに含む、請求項2に記載の積層体。
【請求項7】
前記延伸フィルムと前記被覆層との間に配置された接着層をさらに備えた、請求項1に記載の積層体。
【請求項8】
前記接着層が(メタ)アクリル樹脂を含む、請求項7に記載の積層体。
【請求項9】
前記接着層における前記(メタ)アクリル樹脂の含有率が50wt%以上である、請求項8に記載の積層体。
【請求項10】
培養バッグに用いられる、請求項1に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、袋状体及び培養バッグに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
微細藻類は、食料や燃料などに利用することができ、その利用価値が高い。微細藻類は、容易に培養できるだけでなく、その培養過程で二酸化炭素を大量に吸収できる利点もある。
【0003】
微細藻類の培養方法としては、屋外に開放された培養槽を利用する開放系での培養方式や、タンクなどの密閉容器を利用する閉鎖系での培養方式が挙げられる。開放系での培養方式は、コンタミネーションリスクが高いことや微細藻類のバイオマス生産性が限定的となるなどのデメリットがある。閉鎖系の培養方式は、外部からの物質混入や生物侵入で培養液が汚染されるコンタミネーションのリスクを低減できる利点がある。
【0004】
閉鎖系の培養方式では、密閉容器として、樹脂製のフィルムを含む培養バッグ、ガラス管やガラスプレートで構成された培養容器などが利用される。培養バッグとしては、例えば、2つの包装材(基材)が互いに重ね合わされ、袋状の構造を有するように接合された袋状体が用いられる。この袋状体では、通常、2つの包装材がヒートシールにより接合されている。
【0005】
上記の袋状体を用いた培養方式によれば、その厚さ方向が水平方向と一致するように袋状体を配置することによって、袋状体の設置面積を抑制しつつ、微細藻類を効率的に培養することができる。一例として、特許文献1は、梁などに吊るされた袋状体を備えた培養装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
中国実用新案第207483706号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
培養バッグ、特に微細藻類を培養するための培養バッグ、の基材に適した新たな積層体が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意検討した結果、透光性や耐久性の観点から、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含む延伸フィルムが微細藻類を培養するための培養バッグの基材に適していることを新たに見出した。しかし、本発明者らの検討によると、延伸フィルムを基材とした培養バッグで微細藻類を培養すると、微細藻類が基材に付着し、バイオフィルムを形成する傾向がある。バイオフィルムに藻類がさらに付着すると、基材の透光性が低下し、微細藻類の光合成が阻害される。本発明者らは、これらの知見に基づいて検討を進め、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は、
ポリエチレンテレフタレート樹脂を含む延伸フィルムと、
前記延伸フィルムを被覆する被覆層と、
を備え、
前記被覆層の表面に2μLの水滴を滴下して測定した水の接触角が130°以上である、積層体を提供する。
【0010】
さらに本発明は、
上記の積層体を備えた、袋状体を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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