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公開番号2024058583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023137893
出願日2023-08-28
発明の名称封止シートおよび電子装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類H01L 23/28 20060101AFI20240418BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電子装置の薄型化を図ることができながら、封止した電子部品が透けることを抑制することができる封止シート、および、その封止シート用いて電子部品を封止した電子装置を提供する。
【解決手段】封止シート1は、基板11と電子部品12との間が中空となるように、電子部品12を封止する。封止シート1は、エポキシ樹脂と、フェノール樹脂と、無機充填材と、カーボンブラックとを含有する封止樹脂層2を備え、カーボンブラックの平均一次粒子径が、70nm以上であり、無機充填材を除く封止樹脂層2中の、カーボンブラックの配合割合が、4質量%以上、10質量%以下であり、封止試験によって測定された厚み比が、30%以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基板と前記基板に実装される電子部品との間に間隔が隔てられ、前記間隔が中空となるように、前記電子部品を封止するための封止シートであって、
エポキシ樹脂と、
フェノール樹脂と、
無機充填材と、
カーボンブラックと
を含有する封止樹脂層を備え、
前記カーボンブラックの平均一次粒子径が、70nm以上であり、
前記無機充填材を除く前記封止樹脂層中の、前記カーボンブラックの配合割合が、4質量%以上、10質量%以下であり、
下記第1ステップから第4ステップからなる封止試験によって測定された厚み比が、30%以下である、封止シート。
第1ステップ:ガラス基板と、第1方向において300μm間隔で3つ並び、かつ、第1方向と直交する第2方向において300μm間隔で3つ並ぶ合計9つのダミーチップであって、1辺が1mmの正方形であり、厚みが200μmであり、高さ50μmのバンプを介して前記ガラス基板に接合された9つのダミーチップと、を備えるダミー基板を準備する。
第2ステップ:前記9つのダミーチップの上に、厚みT

の1つの前記封止樹脂層を載せて、真空ラミネータを用いて、真空度1.6kPa、温度65℃、かつ、圧力0.1MPaで40秒間、前記封止樹脂層を前記9つのダミーチップに向けて加圧し、前記ダミー基板に前記封止樹脂層が積層された積層体を得る。
第3ステップ:前記積層体を、大気圧下、150℃で1時間加熱し、前記封止樹脂層を硬化させる。
第4ステップ:前記厚みT

を100%としたときの、前記9つのダミーチップのそれぞれの上の前記封止樹脂層の硬化物の厚みT

の割合(厚み比)を測定する。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
90℃での前記封止樹脂層の粘度が、430kPa・s以下である、請求項1に記載の封止シート。
【請求項3】
90℃での前記封止樹脂層の粘度が、100kPa・s以上である、請求項1に記載の封止シート。
【請求項4】
波長450nmにおける、透過率が0.5%以下であり、
波長550nmにおける、透過率が1.5%以下であり、
波長650nmにおける、透過率が2.7%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の封止シート。
【請求項5】
前記封止樹脂層中の、前記無機充填材の配合割合が、70質量%以上、90質量%以下である、請求項1に記載の封止シート。
【請求項6】
基板と
前記基板に実装される電子部品と、
前記基板と前記電子部品との間に間隔が隔てられ、前記間隔が中空となるように、前記電子部品を封止する封止層と
を備え、
前記封止層は、請求項1~3のいずれか一項に記載の封止シートの前記封止樹脂層の硬化物である、電子装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、封止シート、および、電子装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子デバイスと基板との間が中空となるように、封止シートで電子デバイスを封止して、中空型電子デバイスパッケージを得ることが知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-046930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような封止シートを用いた電子装置において、さらなる薄型化が要求されている。しかし、封止シートを薄型化すると、電子部品が透けるという不具合がある。
【0005】
本発明は、電子装置の薄型化を図ることができながら、封止した電子部品が透けることを抑制することができる封止シート、および、その封止シート用いて電子部品を封止した電子装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明[1]は、基板と基板に実装される電子部品との間に間隔が隔てられ、その間隔が中空となるように、電子部品を封止するための封止シートであって、エポキシ樹脂と、フェノール樹脂と、無機充填材と、カーボンブラックとを含有する封止樹脂層を備え、カーボンブラックの平均一次粒子径が、70nm以上であり、無機充填材を除く封止樹脂層中の、カーボンブラックの配合割合が、4質量%以上、10質量%以下であり、下記第1ステップから第4ステップからなる封止試験によって測定された厚み比が、30%以下である、封止シートを含む。
【0007】
第1ステップ:ガラス基板と、第1方向において300μm間隔で3つ並び、かつ、第1方向と直交する第2方向において300μm間隔で3つ並ぶ合計9つのダミーチップであって、1辺が1mmの正方形であり、厚みが200μmであり、高さ50μmのバンプを介してガラス基板に接合された9つのダミーチップと、を備えるダミー基板を準備する。
第2ステップ:9つのダミーチップの上に、厚みT

の1つの封止樹脂層を載せて、真空ラミネータを用いて、真空度1.6kPa、温度65℃、かつ、圧力0.1MPaで40秒間、封止樹脂層を9つのダミーチップに向けて加圧し、ダミー基板に封止樹脂層が積層された積層体を得る。
第3ステップ:積層体を、大気圧下、150℃で1時間加熱し、封止樹脂層を硬化させる。
第4ステップ:厚みT

を100%としたときの、9つのダミーチップのそれぞれの上の封止樹脂層の硬化物の厚みT

の割合(厚み比)を測定する。
【0008】
本発明[2]は、90℃での封止樹脂層の粘度が、430kPa・s以下である、[1]の封止シートを含む。
【0009】
本発明[3]は、90℃での封止樹脂層の粘度が、100kPa・s以上である、[1]または[2]の封止シートを含む。
【0010】
本発明[4]は、波長450nmにおける、透過率が0.5%以下であり、波長550nmにおける、透過率が1.5%以下であり、波長650nmにおける、透過率が2.7%以下である、[1]~[3]のいずれか1つの封止シートを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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