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公開番号2024056037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-19
出願番号2024034584,2020072070
出願日2024-03-07,2020-04-14
発明の名称偏光膜および偏光フィルム
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240412BHJP(光学)
要約【課題】ヨウ素の含有量が多い偏光膜において、初期の単体透過率が41%以下であり、高温環境下において、偏光膜の着色による単体透過率の低下の抑制効果に優れる偏光膜を提供すること。
【解決手段】ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素が吸着配向して形成される偏光膜であって、ヨウ素の含有量が10重量%超であり、単体透過率が41%以下であり、ラジカル捕捉剤を含み、前記ラジカル捕捉剤が、ニトロキシラジカル、またはニトロキシド基を有する化合物であり、かつ、発生ガス分析において、不活性ガスの存在下、昇温速度が10℃/分で、昇温範囲が40℃から350℃までの条件にて、検出される水の最大強度のピーク温度が175℃以上である偏光膜。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素が吸着配向して形成される偏光膜であって、
ヨウ素の含有量が10重量%超であり、単体透過率が41%以下であり、
ラジカル捕捉剤を含み、
前記ラジカル捕捉剤が、ニトロキシラジカル、またはニトロキシド基を有する化合物であり、かつ、
発生ガス分析において、不活性ガスの存在下、昇温速度が10℃/分で、昇温範囲が40℃から350℃までの条件にて、検出される水の最大強度のピーク温度が175℃以上であることを特徴とする偏光膜。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
厚みが10μm以下であることを特徴とする請求項1記載の偏光膜。
【請求項3】
前記ラジカル捕捉剤は、前記偏光膜中、0.1重量%以上30重量%以下であることを特徴とする請求項1または2記載の偏光膜。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の偏光膜の少なくとも一方の面に透明保護フィルムまたは光学機能フィルムが貼り合わされていることを特徴とする偏光フィルム。
【請求項5】
偏光度が99.98%以上であることを特徴とする請求項4記載の偏光フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光膜および偏光フィルムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置等の各種画像表示装置に用いる偏光膜としては、高透過率と高偏光度を兼ね備えていることから、染色処理された(ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を含有する)ポリビニルアルコール系フィルムが用いられている。当該偏光膜は、ポリビニルアルコール系フィルムに、浴中にて、例えば、膨潤、染色、架橋、延伸等の各処理を施した後に、洗浄処理を施してから、乾燥することにより製造される。また前記偏光膜は、通常、その片面または両面にトリアセチルセルロース等の保護フィルムが接着剤を用いて貼合された偏光フィルム(偏光板)として用いられている。
【0003】
一方、偏光膜の薄型化に伴い、ヨウ素の含有量が多い偏光膜が求められている(特許文献1)。さらには、このような薄型の偏光膜においても、高温環境下(105℃×30時間)での単体透過率の変化量が抑制できるものが知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/186244号
国際公開第2019/103002号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1および2で具体的に開示された薄型の偏光膜では、高温環境下における単体透過率の低下の抑制は十分ではなく、当該性能の改善の余地があった。
【0006】
一方、本発明者らは、ヨウ素系偏光膜中に含まれるヨウ素が高温環境下でポリエン化を促進させることを見出した。よって、高温環境下における、偏光膜の着色による単体透過率の低下を抑制するためには、偏光膜中のヨウ素の含有量を減少させることは有効である。一方で、良好な偏光度を有するヨウ素の含有量が多い偏光膜を得ることが困難であった。
【0007】
また、特許文献2に記載の通り、ヨウ素の含有量が多い偏光膜において、単体透過率を低く設定することでコントラストを高くすることができる観点から、単体透過率が41%以下の偏光膜が求められている。
【0008】
以上のような事情に鑑み、本発明は、ヨウ素の含有量が多い偏光膜において、初期の単体透過率が41%以下であり、高温環境下において、偏光膜の着色による単体透過率の低下の抑制効果に優れる偏光膜を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、上記の偏光膜を用いた偏光フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素が吸着配向して形成される偏光膜であって、ヨウ素の含有量が10重量%超であり、単体透過率が41%以下であり、かつ、発生ガス分析において、不活性ガスの存在下、昇温速度が10℃/分で、昇温範囲が40℃から350℃までの条件にて、検出される水の最大強度のピーク温度が175℃以上である偏光膜に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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