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公開番号2024051540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157759
出願日2022-09-30
発明の名称光学積層体
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G02B 5/02 20060101AFI20240404BHJP(光学)
要約【課題】種々の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターンの上に配置しても、赤外線でパターンを読み取りすることが可能な光学積層体を提供する。
【解決手段】
光学積層体100Aは、第1主面S1と、第1主面の反対側の第2主面S2を有する光学積層体であって、赤外線を透過し、可視光を反射する光学フィルタ層110と、可視光を拡散する拡散層120とを有し、波長が850nmの赤外線の反射率が66%、後方散乱率が19%の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターン上に第2主面を配置したとき、第1主面側から、赤外線でパターンを読み取ることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面を有する光学積層体であって、
赤外線を透過し、可視光を反射する光学フィルタ層と、
可視光を拡散する拡散層と
を有し、
波長が850nmの赤外線の反射率が66%、後方散乱率が19%の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターン上に前記第2主面を配置したとき、前記第1主面側から、赤外線で前記パターンを読み取ることができる、光学積層体。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
波長が850nmの赤外線の反射率が66%、後方散乱率が10%の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターン上に前記第2主面を配置したとき、前記第1主面側から、赤外線で前記パターンを読み取ることができる、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
波長が850nmの赤外線の反射率が66%、後方散乱率が1%の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターン上に前記第2主面を配置したとき、前記第1主面側から、赤外線で前記パターンを読み取ることができる、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項4】
近赤外後方散乱率が10%未満である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項5】
近赤外前方散乱率が9%以上である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
赤外線を透過し、可視光を吸収する可視光吸収層をさらに有する、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記光学フィルタ層の前記第1主面側に配置された加飾層をさらに有する、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記拡散層は粒子を有する、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項9】
可視光後方散乱率が30%以上、かつ、可視光前方散乱率が5%以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項10】
前記光学フィルタ層は、可視光透過性反射層を有する、請求項1に記載の光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、バーコード、QRコード(登録商標)、ArUco、カメレオンコードなどのAR(Augmented Reality:拡張現実)マーカーが種々の用途に用いられている(例えば、特許文献1)。ARマーカーは通常、利用者が見える位置に設けられるので、ARマーカーが設けられた物(印刷物など)の外観、意匠を損なうことになる。
【0003】
また、ARマーカーには不特定の人間がアクセスできるので、例えば秘密の情報を伝達する目的では利用できない。
【0004】
特許文献2、3には、赤外線を吸収または反射するトナーを用いることによって、可視光で視認できる画像と重ねて、可視光では視認されにくい画像を形成する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-224485号公報
特開2018-132720号公報
特開2020-154305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2、3に記載の方法は、可視光で視認できる画像と重ねて、可視光では視認されにくい画像を形成するので、汎用性が低い。また、赤外線を吸収または反射するトナーは完全に透明ではないため、可視光で視認できる画像と組み合わせる際、図柄が限られてしまう。また、例えば、全面が白い場合に用いることが出来ないという課題がある。
【0007】
また、赤外線を吸収または反射するトナー(またはインク)を用いて形成されたパターン(例えばARマーカー)は、紙などの記録媒体層だけでなく、物品の表面、建築部材(例えば、壁、床、窓)にも形成され得る。本発明者の検討によると、赤外線を吸収または反射するトナーで形成されたパターンは、パターンを形成する下地によっては、読み取れないことがある。
【0008】
そこで、本発明は、種々の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターンの上に配置しても、赤外線でパターンを読み取りすることが可能な光学積層体を提供することを目的とする。本発明は、さらに、パターンを目視で視認されにくし、多様な意匠の付与を可能とする光学積層体を提供することを目的とする。
【0009】
なお、本明細書において、赤外線で読み取り可能なパターンは、例示したARマーカーに限られず、絵、文字、模様、色などを含む一般的な意匠全般を含む。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態によると、以下の項目に記載の解決手段が提供される。
[項目1]
第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面を有する光学積層体であって、
赤外線を透過し、可視光を反射する光学フィルタ層と、
可視光を拡散する拡散層と
を有し、
波長が850nmの赤外線の反射率が66%、後方散乱率が19%の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターン上に前記第2主面を配置したとき、前記第1主面側から、赤外線で前記パターンを読み取ることができる、光学積層体。
[項目2]
波長が850nmの赤外線の反射率が66%、後方散乱率が10%の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターン上に前記第2主面を配置したとき、前記第1主面側から、赤外線で前記パターンを読み取ることができる、項目1に記載の光学積層体。
[項目3]
波長が850nmの赤外線の反射率が66%、後方散乱率が1%の下地上に形成された赤外線で読み取り可能なパターン上に前記第2主面を配置したとき、前記第1主面側から、赤外線で前記パターンを読み取ることができる、項目1に記載の光学積層体。
[項目4]
近赤外後方散乱率が10%未満である、項目1から3のいずれかに記載の光学積層体。
[項目5]
近赤外前方散乱率が9%以上である、項目1から4のいずれかに記載の光学積層体。
[項目6]
赤外線を透過し、可視光を吸収する可視光吸収層をさらに有する、項目1から5のいずれかに記載の光学積層体。
[項目7]
前記光学フィルタ層の前記第1主面側に配置された加飾層をさらに有する、項目1から6のいずれかに記載の光学積層体。
[項目8]
前記拡散層は粒子を有する、項目1から7のいずれかに記載の光学積層体。
[項目9]
可視光後方散乱率が30%以上、かつ、可視光前方散乱率が5%以下である、項目1から8のいずれかに記載の光学積層体。
[項目10]
前記光学フィルタ層は、可視光透過性反射層を有する、項目1から9のいずれかに記載の光学積層体。
[項目11]
前記光学フィルタ層は、標準光をD65光源としたときのCIE1931色度図上のx、y座標がそれぞれ0.25≦x≦0.40、0.25≦y≦0.40の範囲内にある、項目1から9のいずれかに記載の光学積層体。
[項目12]
前記光学フィルタ層は760nm以上2000nm以下の波長範囲内の少なくとも一部の波長の光に対し60%以上の直線透過率を有する、項目11に記載の光学積層体。
[項目13]
前記光学フィルタ層は、マトリクスと、前記マトリクス中に分散された光散乱体となる微粒子とを有する、項目11または12に記載の光学積層体。
[項目14]
前記微粒子は、少なくともコロイドアモルファス集合体を構成している、項目11から13のいずれか1項に記載の光学積層体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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