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公開番号2024049884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156384
出願日2022-09-29
発明の名称調光シート
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/13 20060101AFI20240403BHJP(光学)
要約【課題】調光層の封止性を高めた調光シートを提供する。
【解決手段】調光シートは、平面視において、表透明基材のなかで調光層から露出する表外側端面21Eと裏向き端子区画面32Eとの間の部分に支持され、調光層の端面のなかで裏向き端子区画面32Eに重なる部分を封止する裏向き封止部42Eと、裏透明基材のなかで調光層から露出する裏外側端面31Eと表内側端面22Eとの間の部分に支持され、調光層の端面のなかで表内側端面22Eに重なる部分を封止する表向き封止部41Eであって、スリットSを通じて裏向き封止部42Eと接続されると共に、スリットSを含む領域で裏向き封止部42Eと重畳する表向き封止部42Eと、をさらに備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表電極層を支持する表透明基材と、
裏電極層を支持する裏透明基材と、
液晶組成物を含有する調光層と、を備え、
前記表電極層と前記裏電極層とが前記表透明基材と前記裏透明基材との間に配置され、前記調光層が前記表電極層と前記裏電極層とに挟まれた調光シートであって、
前記表透明基材の表面と対向する視点から見た平面視において、
前記表透明基材の端面は、表内側端面と表外側端面とこれらを繋ぐ表接続端面とを備え、
前記裏透明基材の端面は、裏内側端面と裏外側端面とこれらを繋ぐ裏接続端面とを備え、
前記裏内側端面は、前記表外側端面よりも前記表面の内側に配置され、
前記裏外側端面は、前記表内側端面よりも前記表面の外側に配置され、
前記表接続端面と前記裏接続端面とは、前記表透明基材から前記裏透明基材までを貫通するスリットを構成し、
前記調光シートは、前記平面視において、
前記表透明基材のなかで前記調光層から露出する部分であって前記表外側端面と前記裏内側端面との間の部分に支持され、前記調光層の端面のなかで前記裏内側端面に重なる部分を封止する裏向き封止部と、
前記裏透明基材のなかで前記調光層から露出する部分であって前記裏外側端面と前記表内側端面との間の部分に支持され、前記調光層の端面のなかで前記表内側端面に重なる部分を封止する表向き封止部であって、前記スリットを通じて前記裏向き封止部と接続されると共に、前記スリットを含む領域で前記裏向き封止部と重畳する前記表向き封止部と、をさらに備える
ことを特徴とする調光シート。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記表接続端面の全体は、前記平面視において前記裏接続端面の全体と重なる
請求項1に記載の調光シート。
【請求項3】
前記表電極層は、裏向き端子を備え、
前記裏向き端子は、前記平面視において前記表外側端面と前記裏内側端面とに囲まれ、
前記裏向き封止部は、前記裏向き端子を覆う
請求項1に記載の調光シート。
【請求項4】
前記表電極層は、裏向き端子を備え、
前記裏内側端面は、第1裏内側端面と第2裏内側端面とを備え、
前記表外側端面と前記第1裏内側端面との距離は、前記表外側端面と前記第2裏内側端面との距離よりも大きく、前記第1裏内側端面と前記表外側端面とが、前記平面視において前記裏向き端子を挟み、
前記表接続端面は、前記平面視において前記第2裏内側端面と前記表外側端面とを繋ぐ
請求項1に記載の調光シート。
【請求項5】
前記平面視において、
前記表外側端面と前記裏外側端面とが直線状に連なり、
前記表内側端面が前記裏外側端面に追従する直線状を有する
請求項1に記載の調光シート。
【請求項6】
前記表電極層は、裏向き端子を備え、
前記裏電極層は、表向き端子を備え、
前記裏内側端面は、第1裏内側端面と第2裏内側端面とを備え、
前記平面視において、
前記表外側端面と前記裏外側端面とが直線状に連なり、
前記第2裏内側端面が前記表外側端面に追従する直線状を有し、かつ前記表内側端面と直線状に連なり、
前記表外側端面と前記第1裏内側端面との距離は、前記表外側端面と前記第2裏内側端面との距離よりも大きく、前記第1裏内側端面と前記表外側端面とが、前記平面視において前記裏向き端子を挟み、
前記表接続端面は、前記平面視において前記第2裏内側端面と前記表外側端面とを繋ぎ、
前記表内側端面と前記裏外側端面との間隙が前記表向き端子に接続される
請求項5に記載の調光シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、表透明基材と裏透明基材との間に調光層を備えた調光シートに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
調光シートは、表透明基材と裏透明基材とを備える。表透明基材の一側面は、表透明電極層を支持する。裏透明基材の一側面は、裏透明電極層を支持する。調光層は、表透明電極層と裏透明電極層との間に配置されている。調光層は、複数の空隙を区画する透明高分子層と、各空隙を充填する液晶組成物とを含む。表透明電極層と裏透明電極層との間の電圧変更は、調光層における液晶化合物の配向状態を変え、これによって調光シートの透明度合いを変える。
【0003】
調光シートの周方向に延在する縁は、裏透明基材の端面、調光層の端面、および表透明基材の端面を備える。表透明基材の端面と調光層の端面とは、調光シートの縁において、裏透明基材の端面よりも裏透明基材の内側に配置されている。裏透明基材の一側面は、裏支持部と裏縁部とを備える。裏支持部は、裏透明基材の一側面において調光層を支持する。表透明基材の一側面と対向する視点から見て、表透明基材の端面と調光層の端面とは、裏縁部と裏支持部とを区切る。表透明基材の端面と調光層の端面とが裏透明基材の端面よりも裏透明基材の内側に配置される分だけ、裏縁部は調光層から露出する。縁封止部は、裏透明基材の裏縁部に配置されると共に、裏縁部と裏支持部とを区切る調光層の端面を封止する。これによって、調光シートの周方向では、調光層の高い封止性が実現されると共に、当該封止性の安定化が図られる(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-177039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、各透明電極層は、調光層に接する回路部と、調光層から露出する端子とを備える。表透明電極層は、表回路部と裏向き端子とを備える。裏透明電極層は、裏回路部と表向き端子とを備える。回路部は、端子に電気的に接続される。調光シートを駆動する電圧信号は、各透明電極層の端子に入力される。
【0006】
表向き端子は、上述した裏縁部と同じく裏透明電極層のなかで調光層から露出する。表透明基材の端面と調光層の端面とは、表向き端子において裏透明基材の端面よりも裏透明基材の内側に配置される。表透明基材の一側面と対向する視点から見て、表向き端子は、裏縁部と同じく表透明基材の端面と調光層の端面とによって裏回路部から区切られる。表向き端子封止部は、表向き端子の縁に配置されると共に、表向き端子を区切る調光層の端面を封止する。このように、表向き端子封止部と上記縁封止部とは、共通する裏透明基材の一側面に支持されると共に、共通する表透明基材の端面に追従する。このため、表向き端子封止部は、表透明基材の端面に沿って縁封止部から延長され得る。
【0007】
これに対し、裏向き端子は、表透明電極層のなかで調光層から露出する。裏透明基材の端面と調光層の端面とは、裏向き端子において表透明基材の端面よりも表透明基材の内側に配置される。裏向き端子は、裏透明基材の端面と調光層の端面によって表回路部から区切られる。裏向き端子封止部は、裏向き端子の縁に配置されると共に、裏向き端子を区切る調光層の端面を封止する。このように、裏向き端子封止部と上記縁封止部とは、各別の透明基材の一側面に支持されると共に、各別の透明基材の端面に追従する。このため、裏透明基材の端面に追従する裏向き端子封止部は、表透明基材の端面に追従する縁封止部から分断される。そして、調光層の端面を封止する裏向き端子封止部と、調光層の端面を封止する縁封止部との分断は、調光層の封止を妨げてしまう。なお、調光層の封止性を高める要請は、裏向き端子封止部と縁封止部とを備える調光シートのみならず、調光層の端面が各別の透明基材に区切られる調光シートに共通する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する調光シートは、表電極層を支持する表透明基材と、裏電極層を支持する裏透明基材と、液晶組成物を含有する調光層と、を備え、前記表電極層と前記裏電極層とが前記表透明基材と前記裏透明基材との間に配置され、前記調光層が前記表電極層と前記裏電極層とに挟まれた調光シートである。前記表透明基材の表面と対向する視点から見た平面視において、前記表透明基材の端面は、表内側端面と表外側端面とこれらを繋ぐ表接続端面とを備える。前記裏透明基材の端面は、裏内側端面と裏外側端面とこれらを繋ぐ裏接続端面とを備える。前記裏内側端面は、前記表外側端面よりも前記表面の内側に配置され、前記裏外側端面は、前記表内側端面よりも前記表面の外側に配置され、前記表接続端面と前記裏接続端面とは、前記表透明基材から前記裏透明基材までを貫通するスリットを構成する。前記調光シートは、前記平面視において、前記表透明基材のなかで前記調光層から露出する部分であって前記表外側端面と前記裏内側端面との間の部分に支持され、前記調光層の端面のなかで前記裏内側端面に重なる部分を封止する裏向き封止部と、前記裏透明基材のなかで前記調光層から露出する部分であって前記裏外側端面と前記表内側端面との間の部分に支持され、前記調光層の端面のなかで前記表内側端面に重なる部分を封止する表向き封止部であって、前記スリットを通じて前記裏向き封止部と接続されると共に、前記スリットを含む領域で前記裏向き封止部と重畳する前記表向き封止部と、をさらに備える。
【0009】
上記構成によれば、平面視において、調光層の端面なかで表内側端面に重なる部分は、表向き封止部に封止される。表向き封止部は、裏透明基材に支持される。平面視において、調光層の端面なかで裏内側端面に重なる部分は、裏向き封止部によって封止される。裏向き封止部は、表透明基材に支持される。ここで、表向き封止部は、スリットを通じて裏向き封止部に接続されると共に、調光シートの縁に配置されたスリットで裏向き封止部と重畳する。このため、裏向き封止部が表向き封止部に接続され、これによって裏向き封止部と表向き封止部とが恰も1つの封止部として機能する。加えて、裏向き封止部がスリットで表向き封止部に重畳することは、2つの透明基材に支持されないスリットでのシートの機械的な強度を高める。
【0010】
上記調光シートにおいて、前記表接続端面の全体は、前記平面視において前記裏接続端面の全体と重なってもよい。
平面視において、表接続端面のなかで裏透明基材に重ならない部分は、2つの透明基材が重なる部分と比べて、裏透明基材に支持されない分だけ機械的に脆弱である。裏接続端面のなかで表透明基材に重ならない部分もまた、2つの透明基材が重なる部分と比べて、表透明基材に支持されない分だけ機械的に脆弱である。上記構成によれば、表接続端面の全体が裏接続端面の全体に重なるため、透明基材に重ならない部分を含む構成と比べて、機械的な強度が高まる。
(【0011】以降は省略されています)

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