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公開番号2024052308
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158944
出願日2022-09-30
発明の名称光学シート
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 1/14 20150101AFI20240404BHJP(光学)
要約【課題】機能性を備える光学シートにおいて、優れた加工性と耐摩耗性との両立が図られた光学シートを提供すること。
【解決手段】本発明の光学シート15は、機能性基板11と、コート層12を備え、コート層12は、ラジカル重合性基を有するソフト成分と、カチオン重合性基を有するハード成分とを含む樹脂組成物の半硬化物で構成され、光学シート15を、170℃の熱風オーブンで10min加熱した後に冷却し、その後、コート層12側から紫外線を1000時間照射した後において、光学シート15は、YIの変化値が1.0未満であり、光学シート15を、170℃の熱風オーブンで10min加熱した後に、曲率半径120mmRのものに成形し、その後、25℃に冷却した際に、コート層12にクラックが認められず、光学シート15を、170℃の熱風オーブンで10min加熱した後に冷却した後、ワイパーラボ試験を施した後において、光学シート15のヘイズ値が5.0未満であることを満足する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
機能性基板と、該機能性基板の少なくとも一方の面側に最外層として設けられたコート層を備える光学シートであって、
前記コート層は、ラジカル重合性基を有するソフト成分と、カチオン重合性基を有するハード成分とを含む樹脂組成物の半硬化物で構成され、
当該光学シートは、下記の要件A~Cを満足することを特徴とする光学シート。
要件A:当該光学シートを、170℃の熱風オーブンで10min加熱した後に冷却し、その後、JIS K 7350-4の表3-A法-サイクルNo.1に準じて、キセノンウェザーメーターを用いて前記コート層側から紫外線を1000時間照射した後において、当該光学シートは、JIS K 7373によって規定されるYIの変化値が1.0未満であること。
要件B:当該光学シートを、170℃の熱風オーブンで10min加熱した後に、曲率半径120mmRの湾曲形状をなすものに成形し、その後、25℃に冷却した際に、前記コート層にクラックが認められないこと。
要件C:当該光学シートを、170℃の熱風オーブンで10min加熱した後に冷却し、その後、ECE43に応じたワイパーラボ試験を施した後において、当該光学シートのヘイズ値が5.0未満であること。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記ラジカル重合性基は、(メタ)アクリロイル基、ビニル基のうちの少なくとも1種である請求項1に記載の光学シート。
【請求項3】
前記ソフト成分は、ウレタン結合を有する主鎖に、側鎖としての前記ラジカル重合性基が1つまたは2つ連結したものである請求項2に記載の光学シート。
【請求項4】
前記カチオン重合性基は、環状エーテル基、ビニルエーテル基のうちの少なくとも1種である請求項1に記載の光学シート。
【請求項5】
前記ハード成分は、シロキサン結合を有する構成単位が繰り返された繰り返し体からなる主鎖に、側鎖として前記カチオン重合性基が複数連結したものである請求項4に記載の光学シート。
【請求項6】
前記樹脂組成物は、さらに前記ラジカル重合性基と前記カチオン重合性基との双方を備えるモノマー成分を含む請求項1に記載の光学シート。
【請求項7】
前記機能性基板は、第1基材および第2基材と、前記第1基材と前記第2基材との間に配置された、偏光層およびハーフミラー層のうちの少なくとも一方とを備えるものである請求項1に記載の光学シート。
【請求項8】
当該光学シートは、収納体が備える窓部を覆うように設けられるカバー部材として用いられる請求項7に記載の光学シート。
【請求項9】
当該光学シートは、レンズの表側を被覆するように設けられるものである請求項7に記載の光学シート。
【請求項10】
当該光学シートは、車両が備える風防板として用いられる請求項7に記載の光学シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学シートに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、眼鏡、サングラスのようなアイウエアが備えるレンズとして、例えば、その意匠性の向上を図ることを目的に、または、偏光性を備えるものとすることを目的に、特定の波長領域の光(可視光)を選択的に反射するハーフミラー層を有する光学シート、または、偏光性を備える偏光子を有する光学シートを、それぞれ、その表面に有するものが提案されている。
【0003】
すなわち、レンズに対して機能性を付与することを目的に、レンズとして、機能性を備える光学シートが、その表面に貼付されている構成をなすものが提案されている。
【0004】
このような光学シートを表面に有するレンズは、例えば、上述した構成をなす光学シートを平面視で平板状をなすものとして用意し、この光学シートの両面に保護フィルムを貼付した状態で、平面視で円形状等の所定の形状に、光学シートを打ち抜く。その後、この光学シートに加熱下で熱曲げ加工を施すことで、熱曲げにより湾曲形状とされた、湾曲凸面と湾曲凹面とを備える湾曲光学シートとする。そして、湾曲光学シートから、保護フィルムを剥離させた後に、湾曲形状とされた凹部を備える金型に、金型の凹部と湾曲光学シートの凸部とが当接するようにして、湾曲光学シートを吸着させた状態で、インサート射出成形法を用いて、この湾曲光学シートの凹面に樹脂材料を主材料として構成される樹脂層(成形層)を形成することにより製造される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、このような機能性を備える光学シートは、レンズの表面に有するものとする場合の他、自動車に搭載して用いられるヘッドアップディスプレイ装置が備える収納体の窓部を覆うように設けられるカバー部材として用いることが提案されている。
【0006】
このような収納体が備える窓部を覆うように、光学シートをカバー部材として窓部に対して配置する場合、光学シートは、レンズの表面に有するものとする場合と同様に、熱曲げにより湾曲形状とされた湾曲光学シートとされる。
【0007】
このような光学シートでは、前述の通り、熱曲げにより湾曲形状とされた湾曲光学シートとされることから、光学シートは、優れた加工性(成形性)を有することが求められる。さらに、光学シートは、レンズやヘッドアップディスプレイ装置において、表側に配置し、人やものが接触し得る位置に設けられることから、優れた耐摩耗性を有することが求められる。
【0008】
そのため、光学シートとして、優れた加工性と耐摩耗性との両立が図られたものの開発が求められているのが実情であった。
【0009】
なお、このような要求は、光学シートを、レンズやヘッドアップディスプレイ装置に適用する場合に限らず、例えば、光学シートを、バイクのような車両が備える風防板等に適用する場合においても同様に生じている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2009-294445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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