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公開番号2024059147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166640
出願日2022-10-18
発明の名称揺動装置
出願人ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 26/10 20060101AFI20240423BHJP(光学)
要約【課題】、可動体を2軸周りに揺動させる揺動装置において、可動体のイナーシャを小さくすることにより高い共振周波数でのチルト動作を可能にする。
【解決手段】揺動装置1は、可動体3と、可動体3をX軸周りおよびY軸周りに揺動可能に支持する揺動支持機構4と、固定体5と、可動体3をX軸周りに揺動させる第1磁気駆動機構6と、可動体3をY軸周りに揺動させる第2磁気駆動機構7を備える。第1磁気駆動機構6は、Z軸方向(第3軸方向)から見て可動体3と重なる。第2磁気駆動機構7は、Z軸方向から見てY軸と重なっており、Z軸方向から見て可動体3のY軸方向の両側、もしくは、Z軸方向から見て可動体3のY1側およびY2側のいずれか一方の位置に配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
可動体と、
互いに交差する3軸を第1軸、第2軸、第3軸とする場合に、前記可動体を前記第1軸を中心として揺動可能に支持するとともに、前記可動体を前記第2軸を中心として揺動可能に支持する揺動支持機構と、
前記揺動支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、
前記可動体を前記第1軸を中心として揺動させる第1磁気駆動機構と、
前記可動体を前記第2軸を中心として揺動させる第2磁気駆動機構と、を有し、
前記揺動支持機構は、
前記可動体と前記固定体との間に配置される支持体と、
前記可動体と前記支持体とを前記第1軸を中心として相対回転可能に接続する第1接続機構と、
前記支持体と前記固定体とを前記第2軸を中心として相対回転可能に接続する第2接続機構と、を備え、
前記第3軸に沿う方向を第3軸方向とする場合に、
前記第1磁気駆動機構は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なり、
前記第2磁気駆動機構は、前記第3軸方向から見て前記第2軸と重なることを特徴とする揺動装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2軸に沿う方向を第2軸方向とする場合に、
前記第2磁気駆動機構は、前記可動体の前記第2軸方向の両側のうちの少なくとも一方の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の揺動装置。
【請求項3】
前記支持体は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なる開口部を備える中間可動枠であることを特徴とする請求項1に記載の揺動装置。
【請求項4】
前記第1磁気駆動機構は、前記可動体に配置される第1磁石と、前記固定体に配置されて前記開口部を介して前記第1磁石と前記第3軸方向で対向する第1コイルと、を備え、
前記第2磁気駆動機構は、前記中間可動枠に配置される第2磁石と、前記固定体に配置されて前記第2磁石と前記第3軸方向で対向する第2コイルと、を備えることを特徴とする請求項3に記載の揺動装置。
【請求項5】
前記第1磁石および前記第2磁石の着磁方向は、前記第3軸方向であることを特徴とする請求項4に記載の揺動装置。
【請求項6】
前記第1軸に沿う方向を第1軸方向とし、前記第2軸に沿う方向を第2軸方向とする場合に、
前記第1磁石の着磁方向は、前記第2軸方向であり、
前記第2磁石の着磁方向は、前記第1軸方向であることを特徴とする請求項4に記載の揺動装置。
【請求項7】
前記第1コイルおよび前記第2コイルは、空芯コイルであり、
前記第1磁石の端部は、前記第1コイルの内側に配置され、
前記第2磁石の端部は、前記第2コイルの内側に配置されることを特徴とする請求項6に記載の揺動装置。
【請求項8】
前記支持体は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なる開口部を備える中間可動枠であり、
前記第1軸に沿う方向を第1軸方向とする場合に、
前記第1接続機構は、前記可動体から前記第1軸方向の両側へ延びて前記中間可動枠の前記第1軸方向の両端に接続される一対の板ばね部を備え、
前記一対の板ばね部のそれぞれは、
前記可動体から前記第1軸方向に延びる第1直線部と、
前記第1直線部の先端から逆向きに折り返す折り返し部と、
前記折り返し部から前記可動体の側へ延びる第2直線部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の揺動装置。
【請求項9】
前記一対の板ばね部のそれぞれは、前記第3軸方向を板厚方向とする第1平板部と、前記第2軸方向を板厚方向とする第2平板部と、を備えることを特徴とする請求項8に記載の揺動装置。
【請求項10】
前記第1軸方向から見た場合に、前記第1平板部と前記第2平板部とが交差する交点と前記第1軸とが重なることを特徴とする請求項9に記載の揺動装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可動体を揺動させる揺動装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、レーザー光などの走査光を射出して反射光を検知し、反射光が戻ってくるまでの時間を計測することで対象物までの距離や方向、形状などを測定する計測装置が用いられている。この種の計測装置では、走査光を反射するミラーを所定の周波数で揺動させるチルト動作を行ってパルス光を射出する。
【0003】
特許文献1には、走査光を反射するミラーを揺動させるための揺動装置が記載される。特許文献1の揺動装置(光スキャナ装置)は、ミラーが配置される矩形の可動体(可動体)と、可動体を囲む矩形枠状の固定体(固定体)とを板バネで接続した揺動支持機構を備えており、可動体に配置されるコイルと固定体に配置される磁石とを備えた磁気駆動回路の駆動力により、ミラーが回転軸線周りに駆動される。ミラーを駆動する際は、回転軸線周りのチルト動作の共振周波数で磁気駆動回路を駆動する。
【0004】
走査光を射出する計測装置には、走査光を反射するミラーを互いに直交する2軸周り(第1軸周りおよび第2軸周り)に揺動させる揺動装置を備えるものがある。この種の揺動装置として、可動体と固定体との間に中間可動枠を設け、可動体と中間可動枠を第1軸周りに回転可能に接続し、中間可動枠と固定体とを第2軸周りに回転可能に接続したものがある。可動体には、第1軸周りの駆動力を発生させる第1磁気駆動回路の磁石またはコイルが配置される。中間可動枠には、第2軸周りの駆動力を発生させる第2磁気駆動回路の磁石またはコイルが配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-330067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
可動体、中間可動枠、固定体を備えた揺動装置において、磁気駆動回路を用いて可動体や中間可動枠を揺動させる場合に、配線接続が必要なコイルを固定体に配置し、配線接続が不要な磁石を可動体や中間可動枠に配置することにより、配線を簡素化するものがある。このような構成では、揺動する部材(可動体、中間可動枠)に重量の大きい磁石が配置されるため、可動体を回転させる際のイナーシャが大きくなる場合がある。イナーシャが大きくなりすぎると、高い周波数で揺動させることが困難になる。
【0007】
例えば、中間可動枠を揺動させる第2磁気駆動機構の磁石は、中間可動枠の側面(第2軸からの距離が最も遠い箇所)に搭載される。このような磁石配置により、回転軸線から遠い位置に駆動力が加わるため、高いトルクが得られるが、その一方で、第2軸周りに揺動する際のイナーシャが非常に大きくなってしまうため、高い共振周波数で揺動させることが困難になる。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、可動体を2軸周りに揺動させる揺動装置において、可動体のイナーシャを小さくすることにより高い共振周波数でのチルト動作を可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の揺動装置は、可動体と、互いに交差する3軸を第1軸、第2軸、第3軸とする場合に、前記可動体を前記第1軸を中心として揺動可能に支持するとともに、前記可動体を前記第2軸を中心として揺動可能に支持する揺動支持機構と、前記揺動支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、前記可動体を前記第1軸を中心として揺動させる第1磁気駆動機構と、前記可動体を前記第2軸を中心として揺動させる第2磁気駆動機構と、を有し、前記揺動支持機構は、前記可動体と前記固定体との間に配置される支持体と、前記可動体と前記支持体とを前記第1軸を中心として相対回転可能に接続する第1接続機構と、前記支持体と前記固定体とを前記第2軸を中心として相対回転可能に接続する第2接続機構と、を備え、前記第3軸に沿う方向を第3軸方向とする場合に、前記第1磁気駆動機構は、前記第3軸方向から見て前記可動体と重なり、前記第2磁気駆動機構は、前記第3軸方向から見て前記第2軸と重なることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、第1磁気駆動機構が可動体と第3軸方向で重なるため、可動体の第1軸周りの回転中心である第1軸に近い位置に第1磁気駆動機構の磁石を配置できる。従って、可動体を第1軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。また、第2磁気駆動機構が第2軸と第3軸方向で重なるため、可動体の第2軸周りの回転中心と重なる位置に第2磁気駆動機構の磁石を配置できる。従って、可動体および支持体を第2軸周りに揺動させるときのイナーシャを小さくすることができる。イナーシャを小さくできれば、可動体のチルト動作を高い共振周波数で行うことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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