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公開番号2024057837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164781
出願日2022-10-13
発明の名称情報コード付シートの製造方法およびフィルムチップの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240418BHJP(光学)
要約【課題】所望の形状およびサイズを有するフィルムチップを安定して製造できる情報コード付シートの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による情報コード付シートの製造方法は、シートに対する検査エリアを決定する工程と;検査エリアを複数のチップエリアに区画して各チップエリアを検査する工程と;複数のチップエリアの位置と各チップエリアの検査結果とに関する情報を有する情報コードを、シートに設ける工程と;を含んでいる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シートに対する検査エリアを決定する工程と、
前記検査エリアを複数のチップエリアに区画して各チップエリアを検査する工程と、
前記複数のチップエリアの位置と各チップエリアの検査結果とに関する情報を有する情報コードを、前記シートに設ける工程と、を含む、情報コード付シートの製造方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記検査エリアを決定する工程において、前記シートに前記検査エリアの枠をマーキングする、請求項1に記載の情報コード付シートの製造方法。
【請求項3】
前記チップエリアは、検査規格が異なる領域を含んでいる、請求項1または2に記載の情報コード付シートの製造方法。
【請求項4】
前記チップエリアを検査する工程において、前記シートの外縁を基準に前記シートを位置決めする、請求項1に記載の情報コード付シートの製造方法。
【請求項5】
前記シートは、第1シートと、前記第1シートよりも小さい外形形状を有する第2シートとが積層されている積層シートである、請求項1に記載の情報コード付シートの製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の情報コード付シートの製造方法によって製造される情報コード付シートの前記情報コードから情報を読み取り、前記複数のチップエリアに沿って前記情報コード付シートを切断する工程を含む、フィルムチップの製造方法。
【請求項7】
前記情報コード付シートを切断する工程において、前記情報コード付シートを前記シートの外縁を基準に位置決めする、請求項6に記載のフィルムチップの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報コード付シートの製造方法およびフィルムチップの製造方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
各種産業製品において、用途に応じた構成およびサイズを有するフィルムチップが幅広く利用されている。フィルムチップの一例として、積層構造を有する積層フィルムチップが知られており、そのような積層フィルムチップは、例えば、複数の樹脂シートを貼り合わせた後、得られた積層シートから小片状に切断されて製造される(例えば、特許文献1参照)。通常、フィルムチップは、所望の品質を有するか否かについて検査される。このような検査の効率化を図るべく、フィルムチップを切り出す前の積層シートに対して検査を実施し、当該積層シートから複数のフィルムチップを切り出すことが検討されている。この場合、積層シートの検査結果と、フィルムチップの製品情報(形状およびサイズ)とに基づいて、積層シートから複数のフィルムチップを切り出す必要がある。しかし、近年、用途の多様化に伴って、フィルムチップの製品形態(形状およびサイズ)が多様化している。そのため、多数の製品情報のなかから適切な製品情報を選択することが要求され、積層シートが誤った製品情報に基づいて切断される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-121673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、所望の形状およびサイズを有するフィルムチップを安定して製造できる情報コード付シートの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態による情報コード付シートの製造方法は、シートに対する検査エリアを決定する工程と;前記検査エリアを複数のチップエリアに区画して各チップエリアを検査する工程と;前記複数のチップエリアの位置と各チップエリアの検査結果とに関する情報を有する情報コードを、前記シートに設ける工程と;を含んでいる。
1つの実施形態において、上記検査エリアを決定する工程において、上記シートに上記検査エリアの枠をマーキングする。
1つの実施形態において、上記チップエリアは、検査規格が異なる領域を含んでいる。
1つの実施形態において、上記チップエリアを検査する工程において、上記シートの外縁を基準に上記シートを位置決めする。
1つの実施形態において、上記シートは、第1シートと、第1シートよりも小さい外形形状を有する第2シートとが積層されている積層シートである。
別の局面によるフィルムチップの製造方法は、上記情報コード付シートの製造方法によって製造される情報コード付シートの情報コードから情報を読み取り、複数のチップエリアに沿って該情報コード付シートを切断する工程を含んでいる。
1つの実施形態において、上記情報コード付シートを切断する工程において、上記情報コード付シートを上記シートの外縁を基準に位置決めする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、所望の形状およびサイズを有するフィルムチップを安定して製造できる情報コード付シートを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の1つの実施形態に係る情報コード付シートの製造方法において、積層シートをマーキング装置に位置決めした状態の概略斜視図である。
図2は、図1に示す積層シートの検査エリアを複数のチップエリアに区画して検査する工程を示す。
図3は、図2に示すチップエリアにマーキングする工程を示す。
図4は、図3に示す積層シートに情報コードを設ける工程を示す。
図5は、図4に示す積層シートに表面保護フィルムを貼り付ける工程を示す。
図6は、図5に示す情報コードから情報を読み取って、積層シートを複数のチップエリアに沿って切断する工程を示す。
図7は、図6に示す工程によって得られる光学積層体の平面図である。
図8は、図7に示す光学積層体の概略断面図である。
図9は、図1に示す積層シートの製造方法に係る第1シートおよび第2シートを準備する工程を示す。
図10は、図9に示す第1シートの概略断面図である。
図11は、図9に示す第2シートの概略断面図である。
図12は、図11に示す第2シートを第1シートに貼り合わせる工程を示す。
図13は、図12に示す工程で得られる積層シートの平面図である。
図14は、図8に示す光学積層体の端面加工工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)実質的に平行または直交
「実質的に直交」および「略直交」という表現は、2つの方向のなす角度が90°±10°である場合を包含し、好ましくは90°±7°であり、さらに好ましくは90°±5°である。「実質的に平行」および「略平行」という表現は、2つの方向のなす角度が0°±10°である場合を包含し、好ましくは0°±7°であり、さらに好ましくは0°±5°である。さらに、本明細書において単に「直交」または「平行」というときは、実質的に直交または実質的に平行な状態を含み得るものとする。
【0010】
A.情報コード付シートの製造方法およびフィルムチップの製造方法の概略
本発明の情報コード付シートの製造方法では、最終製品としてのフィルムチップ(代表的には、光学積層体;光学積層体チップ)の製造に好適に用いられる情報コード付シート(中間製品)が製造される。本発明のフィルムチップの製造方法の1つの実施形態として、光学積層体(光学積層体チップ)の製造方法が挙げられる。光学積層体の製造方法では、情報コード付シートから複数の光学積層体を製造可能である。
図1は、本発明の1つの実施形態に係る情報コード付シートの製造方法において、積層シートをマーキング装置に位置決めした状態の概略斜視図であり;図2は図1に示す積層シートの検査エリアを複数のチップエリアに区画して検査する工程を示し;図3は図2に示すチップエリアにマーキングする工程を示し;図4は図3に示す積層シートに情報コードを設ける工程を示し;図5は図4に示す積層シートに表面保護フィルムを貼り付ける工程を示し;図6は図5に示す情報コードから情報を読み取って、積層シートを複数のチップエリアに沿って切断する工程を示し;図7は図6に示す工程によって得られる光学積層体の平面図であり;図8は図7に示す光学積層体の概略断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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