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公開番号2024058057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165178
出願日2022-10-14
発明の名称光学積層体および物品
出願人デクセリアルズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G02B 1/115 20150101AFI20240418BHJP(光学)
要約【課題】反射率が大きく劣化することを抑制するとともに耐擦傷性が向上した光学積層体を提供する。
【解決手段】この光学積層体は、透明基材と、密着層と、第一の高屈折率層と、第一の低屈折率層と、第二の高屈折率層と、第二の低屈折率層と、をこの順に備える光学積層体であって、前記第二の低屈折率層の透明基材とは反対側の表面に、Siの酸窒化物からなる酸窒化物層をさらに備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明基材と、密着層と、第一の高屈折率層と、第一の低屈折率層と、第二の高屈折率層と、第二の低屈折率層と、をこの順に備える光学積層体であって、
前記第二の低屈折率層の透明基材とは反対側の表面に、ケイ素の酸窒化物からなる酸窒化物層をさらに備える、光学積層体。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記第二の低屈折率層の厚みが20nm以上95nm以下であり、前記酸窒化物層の厚みが5nm以上50nm以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記酸窒化物層に於ける酸素の含有量が50atm%以上67atm%以下であり、窒素の含有量が0.5atm%以上12atm%以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記酸窒化物層に於ける酸素の含有量が60atm%以上67atm%以下であり、窒素の含有量が0.5atm%以上3.0atm%以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記酸窒化物層は、波長550nmの光の屈折率が、1.48を超え、1.70以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記透明基材と前記密着層との間にハードコート層をさらに備える、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記酸窒化物層の前記第二の低屈折率層とは反対側の面に、防汚層をさらに備える、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記防汚層は、蒸着膜である、請求項7に記載の光学積層体。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の光学積層体を備える、物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体および物品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
フラットパネルディスプレイ等に於いて、表面の反射防止用に反射防止フィルムとして光学積層体が設けられる。反射防止フィルムにあっては、透明な基材に、金属酸化物や金属窒化物などの材料からなる高屈折率層と、高屈折率層より低屈折率の材料からなる低屈折率層が交互に積層された多層膜を備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に開示された反射防止フィルムは、高屈折率層の材料として酸化ニオブ、低屈折率層の材料として酸化ケイ素を使用する。特許文献1に開示された反射防止フィルムに含まれる多層膜の視認側の最表面には、低屈折率層が位置している。現状、製造及び販売されている反射防止フィルムは、このような酸化ニオブ及び酸化ケイ素の交互積層構造を有するものが主流である。
【0004】
ところで、フラットパネルディスプレイの用途として、スマートフォン、各種操作機器のタッチパネルが挙げられ、指やタッチペン等に拠る入力が行われることがある。このような入力が繰り返されることで、フラットパネルディスプレイ表面に傷が発生しやすい。そのため、傷を防止するために、耐擦傷性を向上することが求められている。耐擦傷性を向上する手段として、反射防止フィルム中の多層膜内に、窒化ケイ素で構成された高強度の膜を形成することが提案されている(例えば、特許文献2,特許文献3,特許文献4)。
【0005】
特許文献2、特許文献3、特許文献4には、高屈折材料として高度の高い窒化ケイ素を用い、反射防止フィルムの多層膜を酸化ケイ素及び窒化ケイ素の交互積層構造にすることが開示されている。特許文献2,特許文献3では、窒化ケイ素としてSi



を用いることに言及されており、特許文献4には、窒化ケイ素の具体的な材料としてSi



が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-171596号公報
特開2018-180006号公報
特開2017-145191号公報
特開2004-271480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された反射防止フィルムでは、耐擦傷性が不十分である。一方、特許文献2,特許文献3,特許文献4に開示された反射防止フィルムでは、耐擦傷性が向上する一方、高屈折率材料を窒化ケイ素に置き換えることにより、光学特性が変化する。そのため、反射防止フィルムの光学設計を大きく変更する必要がある。また、特許文献2,特許文献3,特許文献4のように窒化ケイ素を設けると、反射率が大きく劣化してしまう。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされた発明であり、反射率が大きく劣化することを抑制するとともに耐擦傷性が向上した光学積層体および当該光学積層体を備える物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、透明基材と反対側の最表面からの距離が150nm程度より深い位置における硬度の増大は、耐擦傷性にあまり影響を及ぼさず、ケイ素の酸窒化物からなる層を該最表面に近い位置に形成することで、耐擦傷性を向上でき、且つ光学設計を大きく変える必要がないことを見出した。すなわち、本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を提供する。
【0010】
(1)本発明の一態様に係る光学積層体は、透明基材と、密着層と、第一の高屈折率層と、第一の低屈折率層と、第二の高屈折率層と、第二の低屈折率層と、をこの順に備える光学積層体であって、前記第二の低屈折率層の透明基材とは反対側の表面に、ケイ素の酸窒化物からなる酸窒化物層をさらに備える。
(【0011】以降は省略されています)

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