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公開番号2024059255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022166825
出願日2022-10-18
発明の名称光学積層体の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人まこと国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240423BHJP(光学)
要約【課題】カールを抑制可能な光学積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る光学積層体100の製造方法は、偏光板10を含む第1光学フィルムF1と、第2光学フィルムF2とを、粘着剤層3を介して、貼合ローラR1によって貼り合わせる工程を有する。貼合ローラは、第1光学フィルムに接触する第1ローラR1aと、第2光学フィルムに接触する第2ローラR1bと、から構成される。第1ローラの表面は樹脂から形成され、第2ローラの表面は金属又は樹脂から形成されている。第1光学フィルムと第2光学フィルムとの積層体F3のTD方向のカール値が所定の範囲内となるように、第1光学フィルムの貼合ローラへの進入角度αを調整するか、又は、第2ローラの表面が樹脂から形成されている場合に、積層体F3のTD方向のカール値が所定の範囲内となるように、第2光学フィルムの貼合ローラへの進入角度βを調整する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に搬送される偏光板を含む長尺帯状の第1光学フィルムと、長手方向に搬送される長尺帯状の第2光学フィルムとを、粘着剤層を介して、貼合ローラによって貼り合わせる工程を有する光学積層体の製造方法であって、
前記貼合ローラは、前記第1光学フィルムに接触する第1ローラと、前記第1ローラに対向して配置され、前記第2光学フィルムに接触する第2ローラと、から構成され、前記第1光学フィルム及び前記第2光学フィルムが前記第1ローラと前記第2ローラとの間に進入することで、前記第1光学フィルムと前記第2光学フィルムとが貼り合わせられ、
前記第1ローラ及び前記第2ローラのうち、少なくとも何れか一方のローラの表面は樹脂から形成されており、
前記第1ローラの表面が樹脂から形成されている場合に、前記第1光学フィルムと前記第2光学フィルムとの積層体の長手方向に直交する方向のカール値が所定の範囲内となるように、前記第1光学フィルムの前記貼合ローラへの進入角度を調整するか、又は、前記第2ローラの表面が樹脂から形成されている場合に、前記第1光学フィルムと前記第2光学フィルムとの積層体の長手方向に直交する方向のカール値が所定の範囲内となるように、前記第2光学フィルムの前記貼合ローラへの進入角度を調整する、
光学積層体の製造方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記第1ローラの表面が樹脂から形成されている、
請求項1に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項3】
前記第1ローラの表面が樹脂から形成されている場合に、前記貼合ローラの入側に前記第1光学フィルムに接触する第1搬送ローラを配置し、前記第1搬送ローラの前記貼合ローラに対する位置を調整することで、前記第1光学フィルムの前記貼合ローラへの進入角度を調整するか、又は、前記第2ローラの表面が樹脂から形成されている場合に、前記貼合ローラの入側に前記第2光学フィルムに接触する第2搬送ローラを配置し、前記第2搬送ローラの前記貼合ローラに対する位置を調整することで、前記第2光学フィルムの前記貼合ローラへの進入角度を調整する、
請求項1又は2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項4】
前記第2光学フィルムがはく離ライナーであり、
前記第2ローラの表面が金属から形成されている、
請求項1又は2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項5】
前記第2光学フィルムが表面保護フィルムである、
請求項1又は2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項6】
前記第1ローラの表面が樹脂から形成されている場合に、前記第1光学フィルムの前記貼合ローラへの進入角度を75°以下に調整するか、又は、前記第2ローラの表面が樹脂から形成されている場合に、前記第2光学フィルムの前記貼合ローラへの進入角度を75°以下に調整する、
請求項1又は2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項7】
前記第1ローラの表面が樹脂から形成されている場合には、前記第1ローラの表面がゴムから形成され、
前記第2ローラの表面が樹脂から形成されている場合には、前記第2ローラの表面がゴムから形成されている、
請求項1又は2に記載の光学積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも偏光板を備えた光学積層体の製造方法に関する。特に、本発明は、カールを抑制可能な光学積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置等の構成材料として、偏光板が使用されている。偏光板は、偏光フィルムの他、用途に応じて位相差フィルム等を備える。偏光フィルムは、例えば、ヨウ素などの二色性物質で染色した偏光子とこの偏光子を保護する保護フィルムとから構成されている。長尺帯状の偏光フィルムは、長尺帯状の偏光子の少なくとも片面に長尺帯状の保護フィルムを貼り合わせて製造される。製造された長尺帯状の偏光フィルムの片面には、長尺帯状の位相差フィルム等が貼り合わせられて、長尺帯状の偏光板が製造される。製造された長尺帯状の偏光板の片面には、長尺帯状のはく離ライナーが貼り合わせられ、他方の面には、長尺帯状の表面保護フィルムが貼り合わせられて、長尺帯状の光学積層体が製造される。これら長尺帯状の各フィルムの貼り合わせは、通常、ロールツーロール方式で行われる。製造された長尺帯状の光学積層体は、用途に応じたサイズや形状に切断され、液晶表示装置等に用いられる。なお、液晶表示装置等に用いられる際には、はく離ライナーは、はく離されて、光学積層体の残りの構成要素が液晶表示装置等に貼り付けられる。
【0003】
従来、上記の光学積層体は、一般に、偏光フィルム製造工程、位相差フィルム貼合工程、はく離ライナー貼合工程、検査工程及び表面保護フィルム貼合工程を有する製造方法によって製造される。
【0004】
偏光フィルム製造工程では、長尺帯状の樹脂フィルムを原反フィルムとして、この原反フィルムを長手方向に搬送しながら各種の処理浴に浸漬させて、染色処理や延伸処理等の各種の処理を施すことによって、長尺帯状の偏光子を製造する。そして、長尺帯状の偏光子の少なくとも片面に長尺帯状の保護フィルムを貼り合わせることで、長尺帯状の偏光フィルムを製造する。
【0005】
位相差フィルム貼合工程では、長尺帯状の偏光フィルムの片面に長尺帯状の位相差フィルム(1/2波長板や1/4波長板など)を貼り合わせることで、長尺帯状の偏光板を製造する。
【0006】
はく離ライナー貼合工程では、長尺帯状のはく離ライナーを長手方向に搬送しながら粘着剤を塗布し、この塗布した粘着剤をオーブン等で加熱して乾燥させることで硬化させ、粘着剤層を形成する。そして、この長尺帯状のはく離ライナー(粘着剤層付きはく離ライナー)の粘着剤層側を長尺帯状の偏光板の片面に貼り合わせることで、偏光板と粘着剤層とはく離ライナーとが積層された長尺帯状の中間体を製造する。はく離ライナーだけでなく、偏光板にも粘着剤層を形成し、はく離ライナーの粘着剤層側と、偏光板の粘着剤層側とを貼り合わせることで、長尺帯状の中間体を製造する場合もある。
【0007】
検査工程では、はく離ライナーと偏光板との間に介在する粘着剤層を偏光板側に残したまま、はく離ライナーのみをはく離して、偏光板を検査する。偏光板の検査方法としては、透過検査、クロスニコル検査、反射検査などが挙げられる。検査工程では、偏光板を検査した後、はく離したはく離ライナーを再び偏光板に貼り合わせる(はく離したはく離ライナーとは異なる新しいはく離ライナーを偏光板に貼り合わせることを含む)ことで、元の中間体の状態に戻す。
【0008】
表面保護フィルム貼合工程では、長尺帯状の偏光板のはく離ライナーが貼り合わせられた側とは反対側の面に長尺帯状の表面保護フィルムが貼り合わせられる。
【0009】
しかしながら、以上のようにして製造される光学積層体には、製品サイズに切断後の光学積層体に、使用上問題となるカール(端部の反り)が発生する場合がある。
例えば、特許文献1には、偏光フィルムのカールを抑制する方法として、偏光子を保護する保護フィルムの材質を特定のものにすることが提案されているが、保護フィルムの材質が限定されるため、汎用的ではない。従来用いられている光学積層体の構成要素の材質を特に変えることなく、カールを抑制可能な方法が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2007-256568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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