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公開番号2024051401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157550
出願日2022-09-30
発明の名称粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240404BHJP(積層体)
要約【課題】軟質な粘着剤層を有する積層フィルムを効率よく製造するのに適した積層フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】積層フィルムの製造方法は、用意工程と、外形加工工程とを含む。用意工程では、フィルム層10と、粘着剤層20と、フィルム層30とを厚さ方向Hにこの順で備える長尺のワークフィルムWを用意する。粘着剤層20は、25℃において100kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有する。外形加工工程では、ワークフィルムWを加工ステージ110上で外形加工する。加工ステージ110は、ワークフィルムWを吸引可能である。外形加工工程では、加工ステージ110によってワークフィルムWのフィルム層10側を吸引しつつ、ワークフィルムWを長さ方向に加工ステージ110上をスライド走行させ、ワークフィルムWに対してフィルム層30側からレーザー光Lを照射して、フィルム層10上で粘着剤層20およびフィルム層30を切断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層を有する積層フィルムのロールトゥロール方式の製造方法であって、
第1フィルム層と、粘着剤層と、第2フィルム層とを厚さ方向にこの順で備える長尺のワークフィルムを用意する用意工程と、
前記ワークフィルムを加工ステージ上で外形加工する外形加工工程とを含み、
前記粘着剤層は、25℃において100kPa以下のせん断貯蔵弾性率を有し、
前記加工ステージは、前記ワークフィルムを吸引可能であり、
前記外形加工工程では、前記加工ステージによって前記ワークフィルムの前記第1フィルム層側を吸引しつつ、当該ワークフィルムを長さ方向に前記加工ステージ上をスライド走行させ、当該ワークフィルムに対して前記第2フィルム層側からレーザー光を照射して、前記第1フィルム層上で前記粘着剤層および前記第2フィルム層を切断する、粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記用意工程で用意される前記ワークフィルムは、キャリアフィルムと、前記第1フィルム層と、前記粘着剤層と、前記第2フィルム層とを厚さ方向にこの順で備え、
前記外形加工工程において、前記加工ステージは前記ワークフィルムの前記キャリアフィルム側を吸引する、請求項1に記載の粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記外形加工工程の前および/または後に前記ワークフィルムを弛ませることを含まない、請求項1または2に記載の粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイパネルは、例えば、画素パネル、偏光フィルム、タッチパネルおよびカバーフィルムなどの要素を含む積層構造を有する。そのようなディスプレイパネルの製造過程では、積層構造に含まれる要素どうしの接合のために、例えば、光学的に透明な粘着シート(光学粘着シート)が用いられる。光学粘着シートは、同シートの両面がはく離ライナーで被覆された形態(粘着剤層を有する積層フィルムの形態)で製造される。
【0003】
一方、例えばスマートフォン用およびタブレット端末用に、繰り返し折り曲げ可能(フォルダブル)なディスプレイパネルの開発が進んでいる。フォルダブルディスプレイパネルは、具体的には、屈曲形状とフラットな非屈曲形状との間で、繰り返し変形可能である。このようなフォルダブルディスプレイパネルでは、積層構造中の各要素が、繰り返し折り曲げ可能に作製されており、そのような要素間の接合に薄い光学粘着シートが用いられている。フォルダブルディスプレイパネルなどフレキシブルデバイス用の光学粘着シートについては、例えば下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-111754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ディスプレイパネル用の光学粘着シートは、従来、例えば次のようにして製造される。
【0006】
まず、図6Aに示すように、長尺の原反シートとしての積層シート90を用意する。積層シート90は、はく離ライナー91と、粘着剤層92と、はく離ライナー93とを、厚さ方向Hにこの順で有する。はく離ライナー91は、粘着剤層92の一方面に剥離可能に接している。はく離ライナー93は、粘着剤層92の他方面に剥離可能に接している。このような積層シート90が、例えばキャリアフィルム(図示略)上に支持された状態で、製造ラインを流される。
【0007】
次に、図6Bに示すように、積層シート90の粘着剤層92に対するプレス加工により、複数の枚葉状の光学粘着シート92Aを形成する(外形加工工程)。この工程では、図7に示すように、積層シート90に対して、刃型100の刃101を、はく離ライナー93側からはく離ライナー91に至るまで押し入れる。これにより、所定の平面視形状の光学粘着シート92Aを形成する。本工程では、粘着剤層92における光学粘着シート92Aまわりに、周囲部92aが生ずる。はく離ライナー93もプレス加工されて、光学粘着シート92Aと同一の平面視形状のはく離ライナー93Aが形成され、はく離ライナー93Aまわりに周囲部93aが生ずる。本工程では、図8に示すように、積層シート90において切断溝95が形成される。切断溝95は、粘着剤層92およびはく離ライナー93に押し入る刃101(図7)が、粘着剤層92およびはく離ライナー93を面方向Dに押圧することより、形成される。はく離ライナー91上で隣り合う光学粘着シート92Aおよび周囲部92aの端縁部T,Tは、互いに対向する。
【0008】
図9は、従来の外形加工工程の一例を表す。図9に示す外形加工工程では、製造ラインを流れる積層シート90が、一対のニップローラ201,201間と、プレス加工機202と、一対のニップローラ203,203間とを、この順で通過する。プレス加工機202は、間欠送り装置と、加工ステージと、同ステージの上方に配置された刃型とを備える(いずれも図示略)。一対のニップローラ201,201とプレス加工機202との間では、積層シート90は弛ませられる。プレス加工機202と一対のニップローラ203,203との間では、積層シート90は弛ませられる。ニップローラ201,201とニップローラ203,203との間では、積層シート90は、プレス加工機202の間欠送り装置によって間欠的に送られる。これにより、積層シート90における未加工領域が、プレス加工機202の加工ステージ上に間欠的に供給される。加工ステージ上では、間欠的に供給される積層シート90の未加工領域ごとに、刃型によるプレス加工が実施される。
【0009】
このような外形加工工程の後、図6Cに示すように、はく離ライナー91上から周囲部92a,93aを除去する(除去工程)。この後、図6Dに示すように、長尺のはく離ライナー91が枚葉状のはく離ライナー91Aに切断される。これにより、粘着剤層を有する枚葉状の積層フィルム(はく離ライナー91A/光学粘着シート92A/はく離ライナー93A)が得られる。
【0010】
フレキシブルデバイス用の光学粘着シートには、デバイス屈曲時の被着体への充分な追従性と、優れた応力緩和性とを有するように、高度に軟質であることが求められる。しかしながら、上述の従来の製造方法では、粘着剤層92が軟質なほど、外形加工工程(図6B)後に、はく離ライナー91上で隣り合う光学粘着シート92Aおよび周囲部92aの端縁部T,Tが、図8において一点鎖線で示すように、それぞれ外方に膨らむように変形しやすい。具体的には、プレス加工時の刃101の押し入りによって間が開いた端縁部T,Tは、元の位置に復帰するように変形しやすい(復帰的変形)。
(【0011】以降は省略されています)

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