TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024049531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022155807
出願日2022-09-29
発明の名称化粧シート
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240403BHJP(積層体)
要約【課題】抗ウイルス性を効率よく発現し得るとともに、抗ウイルス性の経時的低下を抑制し得る化粧シートを提供する。
【解決手段】第1面と、前記第1面とは反対側の面である第2面を有する化粧シートであって、前記化粧シートは、前記第1面から前記第2面に向けて、保護層、装飾層及び基材をこの順に有し、前記保護層は、バインダー樹脂及び抗ウイルス剤を有し、前記第1面は、下記条件1及び2を満たす、化粧シート。
<条件1>
ISO 25178-2:2012の界面の展開面積比であるSdrが0.500以上。
<条件2>
JIS B0601:2013の最大高さであるRzと、JIS B0601:2013の粗さ曲線要素の平均長さであるRSmとの比をRSm/Rzと定義した際に、RSm/Rzが5.5以下。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1面と、前記第1面とは反対側の面である第2面を有する化粧シートであって、
前記化粧シートは、前記第1面から前記第2面に向けて、保護層、装飾層及び基材をこの順に有し、
前記保護層は、バインダー樹脂及び抗ウイルス剤を有し、
前記第1面は、下記条件1及び2を満たす、化粧シート。
<条件1>
ISO 25178-2:2012の界面の展開面積比であるSdrが0.500以上。
<条件2>
JIS B0601:2013の最大高さであるRzと、JIS B0601:2013の粗さ曲線要素の平均長さであるRSmとの比をRSm/Rzと定義した際に、RSm/Rzが5.5以下。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記条件1において、Sdrが0.500以上1.500以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記条件2において、RSm/Rzが3.0以上5.5以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記第1面は、JIS B0601:2013の最大高さであるRzが、4.5μm以上8.5μm以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記第1面は、JIS B0601:2013の粗さ曲線要素の平均長さであるRSmが、20.0μm以上50.0μm以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記第1面は、JIS B0601:2013の算術平均粗さであるRaが、0.6μm以上1.5μm以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記化粧シートを平面視した際に、前記化粧シートの全面に保護層を有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記バインダー樹脂100質量部に対して、前記抗ウイルス剤を0.5質量部以上20.0質量部以下含む、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記バインダー樹脂が、硬化性樹脂を含む樹脂組成物の硬化物を含む、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項10】
前記第1面側の最表面に位置する層が前記保護層である、請求項1に記載の化粧シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
壁、天井、床等の建築物の内装用部材;外壁、軒天井、屋根、塀、柵等の建築物の外装用部材;窓枠、扉、扉枠、手すり、幅木、廻り縁、モール等の建具又は造作部材;箪笥、棚、机等の一般家具;食卓、流し台等の厨房家具;家電、OA機器等のキャビネット等の表面化粧板;車両の内装又は外装用部材;等の物品の表面に対して、化粧シートが貼り合わせられる場合がある。
化粧シートは、例えば、物品に対して、所望の艶、意匠及び触感を付与することを目的として用いられている。
【0003】
抗菌トレンド及びインフルエンザ等の各種症対策のため、近年、化粧シートには、上記の目的の他に、抗菌性及び抗ウイルス性が求められている。
抗ウイルス性は、例えば、化粧シートの最表面に位置する保護層に抗ウイルス剤を添加することにより付与することができる。抗ウイルス性化粧シートに関して、例えば、特許文献1及び2等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-086989号公報
特開2022-041927号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
抗ウイルス性は、抗ウイルス剤の添加量を増やすほど高くなる傾向がある。しかし、抗ウイルス剤の添加量を増やし過ぎた場合、抗ウイルス剤に由来する色味が生じたり、保護層の塗膜物性が低下したりする場合がある。特許文献1及び2では、抗ウイルス性を効率よく発現させることを何ら検討していない。
【0006】
また、化粧シートの表面には、人の手足及び清掃用具等が触れることが多い。化粧シートの表面が、人の手足及び清掃用具等により擦られると、抗ウイルス剤が化粧シートの表面から脱離し、抗ウイルス性が経時的に低下する場合がある。特許文献1及び2では、抗ウイルス性の経時的低下について何ら検討していない。
【0007】
本開示は、抗ウイルス性を効率よく発現し得るとともに、抗ウイルス性の経時的低下を抑制し得る化粧シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく、本開示は、下記の化粧シートを提供する。
第1面と、前記第1面とは反対側の面である第2面を有する化粧シートであって、
前記化粧シートは、前記第1面から前記第2面に向けて、保護層、装飾層及び基材をこの順に有し、
前記保護層は、バインダー樹脂及び抗ウイルス剤を有し、
前記第1面は、下記条件1及び2を満たす、化粧シート。
<条件1>
ISO 25178-2:2012の界面の展開面積比であるSdrが0.500以上。
<条件2>
JIS B0601:2013の最大高さであるRzと、JIS B0601:2013の粗さ曲線要素の平均長さであるRSmとの比をRSm/Rzと定義した際に、RSm/Rzが5.5以下。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、抗ウイルス性を効率よく発現し得るとともに、抗ウイルス性の経時的低下を抑制し得る化粧シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の化粧シートの一実施形態を示す断面図である。
本開示の化粧シートの他の実施形態を示す断面図である。
本開示の化粧シートの一実施形態を示す平面視における模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層不織布
7か月前
東レ株式会社
多層成形品
1日前
個人
生地
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
2日前
東洋紡株式会社
離型フィルム
15日前
東洋紡株式会社
離型フィルム
15日前
セーレン株式会社
導電性編物
29日前
東ソー株式会社
多層フィルム
3か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
3日前
株式会社 スワコー
光学フィルム
23日前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
今日
株式会社エフコンサルタント
面材
6日前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
1か月前
ダイハツ工業株式会社
表皮材
7か月前
理研ビタミン株式会社
積層フィルム
6か月前
帝人株式会社
積層体の製造方法
3か月前
株式会社トライフ
吸水性積層体
4か月前
凸版印刷株式会社
化粧板
7か月前
東レ株式会社
積層不織布および防護服
7か月前
株式会社カネカ
多層ポリイミドフィルム
7か月前
グンゼ株式会社
帯電防止フィルム
21日前
グンゼ株式会社
帯電防止フィルム
21日前
東洋紡株式会社
包装用積層体及び包装袋
1か月前
大倉工業株式会社
熱収縮性積層フィルム
6か月前
藤森工業株式会社
滅菌バッグ
7か月前
東レ株式会社
ガス拡散電極基材の製造方法
2か月前
株式会社カネカ
ポリイミドフィルム積層体
今日
日東電工株式会社
複層構造体
1か月前
日東電工株式会社
複層構造体
1か月前
株式会社KY7
断熱シート及び曲げ加工品
2か月前
続きを見る