TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024050017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156580
出願日2022-09-29
発明の名称積層体
出願人リンテック株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類B32B 27/10 20060101AFI20240403BHJP(積層体)
要約【課題】形状保持性に優れた積層体を提供すること。
【解決手段】紙基材10と、前記紙基材の一方の面11に設けられた第一の生分解性樹脂を含む第一の樹脂層20と、前記第一の樹脂層の前記紙基材10側とは反対側の面に設けられた第二の生分解性樹脂を含む第二の樹脂層30と、を備え、前記第一の生分解性樹脂は、酢酸セルロース以外の生分解性樹脂であり、前記第二の生分解性樹脂は、前記酢酸セルロースである、積層体100。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
紙基材と、
前記紙基材の一方の面に設けられた第一の生分解性樹脂を含む第一の樹脂層と、
前記第一の樹脂層の前記紙基材側とは反対側の面に設けられた第二の生分解性樹脂を含む第二の樹脂層と、
を備え、
前記第一の生分解性樹脂は、酢酸セルロース以外の生分解性樹脂であり、
前記第二の生分解性樹脂は、前記酢酸セルロースである、
積層体。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載の積層体において、
前記第二の樹脂層の厚さが2μm以上、20μm以下である、
積層体。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の積層体において、
前記酢酸セルロースの酢化度が、50%以上、62%以下である、
積層体。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の積層体において、
前記酢酸セルロースのアセチル基総置換度が、2.3以上、2.6以下である、
積層体。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の積層体において、
前記第二の樹脂層は、前記酢酸セルロースが有機溶剤に溶解した塗布液をコーティングしてなる樹脂層である、
積層体。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の積層体において、
前記第一の生分解性樹脂が、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートサクシネート、ポリグリコール酸、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群から選ばれる少なくとも一つの生分解性樹脂である、
積層体。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の積層体において、
前記第一の樹脂層の厚さが20μm以上、300μm以下である、
積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プラスチック廃棄物の処理に伴う環境影響を低減するため、生分解性樹脂が研究されている。生分解性樹脂は、微生物の働きによって、最終的には二酸化炭素と水に分解され、自然界へと循環していく性質を有する。そして、廃棄後に分解可能な点から、紙製品が注目されており、紙と生分解性樹脂とが積層された積層材料が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、紙層を基材とし、紙層の一方の面に紙への接着が良く、脂肪族/芳香族共重合ポリエステル樹脂層と、シール層との少なくとも二層とを、脂肪族/芳香族共重合ポリエステル樹脂層を紙層側にして共押出法で積層した積層包装材料が開示されている。脂肪族/芳香族共重合ポリエステル樹脂層は、生分解性を有するテレフタル酸/アジピン酸/1,4ブタンジオールの3成分の共重合ポリエステル樹脂層である。シール層は、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート又はデンプン/ポリカプロラクトン混合物からなる生分解性樹脂、若しくは前記脂肪族/芳香族共重合ポリエステル樹脂10~50重量%に対し、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート又はデンプン/ポリカプロラクトン混合物からなる生分解性樹脂90~50重量%を混練したブレンド樹脂からなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-098321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
生分解性樹脂が積層された積層体には、積層体の表面に凹凸模様を付与するため、又は目的とする機能を付与するため、例えば、エンボス加工が施される場合がある。しかしながら、特許文献1に記載の積層包装材料において、エンボス加工を施すことは考慮されておらず、エンボス加工を施した場合の形状保持性も考慮されていない。
【0006】
一般的に、生分解性樹脂は、耐熱性が低い傾向にある。このため、例えば、紙基材と、生分解性樹脂とが積層された積層材料に対し、エンボス加工を施したエンボス加工品(以下、積層体にエンボス加工を施したエンボス加工品をエンボス加工積層体と称する場合がある。)を作製した後、当該エンボス加工積層体が高温環境下に曝された場合、エンボス加工によって付与された凹凸形状が維持できず、ある程度復元してしまうことが懸念される。
【0007】
本発明の目的は、生分解性樹脂が紙基材に積層された積層体において、エンボス加工を施した場合の積層体を高温環境下に放置した場合であっても、形状保持性に優れた積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1] 紙基材と、
前記紙基材の一方の面に設けられた第一の生分解性樹脂を含む第一の樹脂層と、
前記第一の樹脂層の前記紙基材側とは反対側の面に設けられた第二の生分解性樹脂を含む第二の樹脂層と、
を備え、
前記第一の生分解性樹脂は、酢酸セルロース以外の生分解性樹脂であり、
前記第二の生分解性樹脂は、前記酢酸セルロースである、
積層体。
【0009】
[2] [1]に記載の積層体において、
前記第二の樹脂層の厚さが2μm以上、20μm以下である、
積層体。
【0010】
[3] [1]又は[2]に記載の積層体において、
前記酢酸セルロースの酢化度が、50%以上、62%以下である、
積層体。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層体
8か月前
東ソー株式会社
積層体
7か月前
東レ株式会社
積層不織布
7か月前
ユニチカ株式会社
シート
7か月前
東レ株式会社
多層成形品
1日前
東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
1か月前
個人
生地
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
7か月前
東レ株式会社
積層フィルム
2日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
3か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
15日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
15日前
セーレン株式会社
導電性編物
29日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
7か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
7か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
7か月前
東レ株式会社
多層積層フィルム
7か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
3日前
三菱瓦斯化学株式会社
複合材料
8か月前
平岡織染株式会社
複合体シート
7か月前
三菱製紙株式会社
シートパレット
7か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
今日
株式会社エフコンサルタント
面材
6日前
株式会社 スワコー
光学フィルム
23日前
三菱製紙株式会社
セロハン積層体
8か月前
星和電機株式会社
遮熱シート
8か月前
三菱ケミカル株式会社
硬化性重合体
7か月前
理研ビタミン株式会社
積層フィルム
6か月前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
1か月前
ダイハツ工業株式会社
表皮材
7か月前
株式会社精工技研
撥水面構造
8か月前
続きを見る