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公開番号2024052132
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158634
出願日2022-09-30
発明の名称化粧シートおよび化粧材
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240404BHJP(積層体)
要約【課題】艶消層による接触物の削り取りを抑制しつつ、良好な艶消効果を有する化粧シートを提供する。
【解決手段】化粧シート10は、基材層1と、上記基材層の一方の面に配置された装飾層2と、上記装飾層の上記基材層とは反対側の面に配置された艶消層3と、を有し、上記艶消層の上記装飾層とは反対側の表面S1が、皺構造を有する表面形状を備え、JIS B0601:2013に規定される、上記皺構造のSpc(突起部頂点の算術平均曲率)が10000mm-1以下であり、ISO 25178-2:2012に規定される、上記皺構造のSku(クルトシス)が3.5以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材層と、前記基材層の一方の面に配置された装飾層と、前記装飾層の前記基材層とは反対側の面に配置された艶消層と、を有する化粧シートであって、
前記艶消層の前記装飾層とは反対側の表面が、皺構造を有する表面形状を備え、
JIS B0601:2013に規定される、前記皺構造のSpc(突起部頂点の算術平均曲率)が10000mm
-1
以下であり、
ISO 25178-2:2012に規定される、前記皺構造のSku(クルトシス)が3.5以下である、化粧シート。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記Spcが1000mm
-1
以上である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記Skuが1.5以上である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記皺構造は、不規則な皺による凹凸形状を有する構造であり、前記不規則な皺は、複数の突起部により形成する複数の凸部と、前記複数の突起部により囲まれて形成する凹部と、を有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記表面形状の60°グロス値が、10.0以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記艶消層と前記装飾層との間に、透明性樹脂層が配置されている、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記基材層の前記装飾層とは反対の面側に、接着層が配置されている、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項8】
被着体と、前記被着体の面に配置された化粧シートと、を有する化粧材であって、
前記化粧シートが、請求項1から請求項7までのいずれかの請求項に記載の化粧シートである、化粧材。
【請求項9】
前記化粧材は、床用部材である、請求項8に記載の化粧材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧シートおよび化粧材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
化粧材に用いられる化粧シートには、例えば意匠性の向上を目的として、艶消性が求められる場合がある。例えば、特許文献1には、基材シートの片面に絵柄層および隠蔽層を有し、もう一方の面に艶調整層(マット層、グロス層)を有する化粧シートが開示されている。また、特許文献1には、マット層に、球形状アルミナおよび炭酸カルシウム等の艶消剤(マット剤)を添加することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-062081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば床材用の化粧材には、ヒールマークが付着しないことが望まれている。ヒールマークとは、典型的には、ゴム底靴で歩行した際に、床材にゴム跡(すり跡)が残ることをいう。ヒールマークは、化粧シートの艶消層がゴム底と接触した際に、艶消層によってゴム底の一部が削り取られることで形成される。ヒールマークは、通常の洗浄では落ちにくく、美観を損ねる要因になる。そのため、ヒールマークの発生を抑制すること、より広義には、化粧シートの艶消層による接触物の削り取りを抑制することが望まれている。
【0005】
特許文献1のように、マット層に艶消剤(マット剤)を添加すると、艶消性が得られるものの、マット剤は硬質であるため、化粧シートの艶消層による接触物の削り取りが生じやすい。一方、化粧シートの艶消層による接触物の削り取りを抑制するために、マット剤の添加量を減らすと、良好な艶消性を得ることが難しい。
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、化粧シートの艶消層による接触物の削り取りを抑制しつつ、良好な艶消効果を有する化粧シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示においては、基材層と、上記基材層の一方の面に配置された装飾層と、上記装飾層の上記基材層とは反対側の面に配置された艶消層と、を有する化粧シートであって、上記艶消層の上記装飾層とは反対側の表面が、皺構造を有する表面形状を備え、JIS B0601:2013に規定される、上記皺構造のSpc(突起部頂点の算術平均曲率)が10000mm
-1
以下であり、ISO 25178-2:2012に規定される、上記皺構造のSku(クルトシス)が3.5以下である、化粧シートを提供する。
【0008】
本開示においては、被着体と、上記被着体の面に配置された化粧シートと、を有する化粧材であって、上記化粧シートが、上述した化粧シートである、化粧材を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示においては、化粧シートの艶消層による接触物の削り取りを抑制しつつ、良好な艶消効果が得られる化粧シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示における化粧シートを例示する概略断面図である。
本開示における化粧シートの艶消層表面の顕微鏡画像の一例である。
本開示におけるSpc(突起部頂点の算術平均曲率)およびSku(クルトシス)を説明する説明図である。
本開示における化粧シートを例示する概略断面図である。
本開示における化粧材を例示する概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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