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公開番号2024045069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2023152079
出願日2023-09-20
発明の名称化粧シートおよび樹脂含浸化粧板
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/10 20060101AFI20240326BHJP(積層体)
要約【課題】白色の意匠を表現しつつ、グロスマット意匠を安定的に発現可能な樹脂含浸化粧板を得ることができる化粧シートを提供する。
【解決手段】樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シート10であって、上記化粧シートは、多孔質基材1と、上記多孔質基材の一方の面の全面に配置され白色顔料を含有する白色ベタ層2と、上記白色ベタ層の上記多孔質基材とは反対側の面に部分的に配置された絵柄層3と、上記絵柄層の上記白色ベタ層とは反対側の面に配置されパターン形状を有する離型層4と、を有し、上記白色ベタ層は、上記絵柄層に被覆されていない白地領域を有し、上記白地領域におけるL*値が93.0以上であり、上記化粧シートに含まれる灰分が、20.0質量%以上、40.0質量%以下である、化粧シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、
前記化粧シートは、
多孔質基材と、
前記多孔質基材の一方の面の全面に配置され、白色顔料を含有する白色ベタ層と、
前記白色ベタ層の前記多孔質基材とは反対側の面に部分的に配置された絵柄層と、
前記絵柄層の前記白色ベタ層とは反対側の面に配置され、パターン形状を有する離型層と、を有し、
前記白色ベタ層は、前記絵柄層に被覆されていない白地領域を有し、
前記白地領域におけるL

値が93.0以上であり、
前記化粧シートに含まれる灰分が、20.0質量%以上、40.0質量%以下である、化粧シート。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記白色顔料が、酸化チタンおよび炭酸カルシウムの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記白色ベタ層の厚さが、1μm以上、8μm以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記多孔質基材が、チタン紙を有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記化粧シートに含まれる灰分が、22.0質量%以上、30.0質量%以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記化粧シートは、前記白地領域のb

値が、4.50以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記化粧シートは、前記白地領域の75°グロス値が、6.0以上である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記化粧シートは、厚さ方向から見て、前記離型層から露出する領域の純水接触角が、80.0°以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記化粧シートは、厚さ方向から見て、前記離型層から露出する領域の濡れ性が、50mN/m以上である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項10】
前記白色ベタ層は、樹脂成分を更に含有し、前記樹脂成分として極性基を有する樹脂を含む、請求項9に記載の化粧シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートおよび樹脂含浸化粧板に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、多孔質基材にメラミン樹脂等の前駆体(未硬化樹脂)を含浸させた後、樹脂の前駆体を硬化させることにより得られる樹脂含浸化粧板が知られている。樹脂含浸化粧板は、住居や店舗、公共施設などの壁面、家具、床面などに用いられている。特に、大理石のような白基調の意匠は需要が高く、白色の意匠を表現する際には白色の基材を使うことが一般的である。
【0003】
グロスマット調の意匠感を表現したメラミン化粧板が知られている。例えば、特許文献1には、多孔質基材の表面の一部の領域に離型層を有し、上記離型層を有しない、上記多孔質基材の表面の残部の領域には、熱硬化性樹脂層を有すると共に上記多孔質基材中に熱硬化性樹脂が含浸され硬化されており、上記多孔質基材は、繊維質基材であり、上記熱硬化性樹脂層と上記離型層との高低差は、5μm以上である化粧板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6716877号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の方法では、熱硬化性樹脂層がグロスの意匠感を示し、離型層がマットの意匠感を示すか、又は、熱硬化性樹脂層がマットの意匠感を示し、離型層がグロスの意匠感を示すことにより、化粧板表面が鮮明なグロスマット調の意匠感を表現することができることが記載されている。この方法を、白色の多孔質基材に適応することで、従来品では表現できなかったグロスマット意匠を有する白色の樹脂含浸化粧板を提供することが期待される。
【0006】
しかしながら、チタン紙等の白色の多孔質基材は、一般的に、酸化チタンなどの白色顔料を含むため、紙間の隙間が多く、グロスマット意匠の発現を担う離型層のインキが多孔質基材に浸透してしまい、グロスマット意匠を発現しにくい。一方、離型層の機能が十分に発揮できる多孔質基材では、白色顔料の含有量が不十分であり、白色の意匠を表現することができない。そのため、従来の樹脂含浸化粧板製造用化粧シートでは、白色の意匠を表現しつつ、グロスマット意匠を安定的に発現可能な樹脂含浸化粧板を得ることが困難であった。
【0007】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、白色の意匠を表現しつつ、グロスマット意匠を安定的に発現可能な樹脂含浸化粧板を得ることができる化粧シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示においては、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、上記化粧シートは、多孔質基材と、上記多孔質基材の一方の面の全面に配置され、白色顔料を含有する白色ベタ層と、上記白色ベタ層の上記多孔質基材とは反対側の面に部分的に配置された絵柄層と、上記絵柄層の上記白色ベタ層とは反対側の面に配置され、パターン形状を有する離型層と、を有し、上記白色ベタ層は、上記絵柄層に被覆されていない白地領域を有し、上記白地領域におけるL

値が93.0以上であり、上記化粧シートに含まれる灰分が、20.0質量%以上、40.0質量%以下である、化粧シートを提供する。
【0009】
また、本開示においては、樹脂含浸化粧板であって、上述の化粧シートと、上記化粧シートにおける上記多孔質基材と対向するように配置されたコア基材と、上記白地領域に配置され、かつ、硬化性樹脂Yの硬化物を含有する硬化樹脂層と、を備え、上記コア基材および上記多孔質基材は、上記硬化性樹脂Yの硬化物を含み、上記白地領域におけるL

値を、上記硬化樹脂層を介して測定した場合に、上記L

値が88.0以上である、樹脂含浸化粧板を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示においては、白色の意匠を表現しつつ、グロスマット意匠を安定的に発現可能な樹脂含浸化粧板を得ることが可能な化粧シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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