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公開番号2024055026
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161597
出願日2022-10-06
発明の名称化粧シート
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 3/30 20060101AFI20240411BHJP(積層体)
要約【課題】意匠性を向上させるためにエンボス形状を有していても、より有効に、着色インキ層2の塗工不良が抑制された化粧シート100を提供する。
【解決手段】樹脂製の基材1の表面に、着色インキ層2、表面保護層3がこの順に形成された化粧シート100であって、上記基材1は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を含み、上記表面にエンボス5が形成され、上記エンボス5は、突起幅Dが250μm以下であり、そのエンボス5によって、上記基材1の表面粗さRaが4.8以下であり、上記着色インキ層2は、酸化チタンを含有し、上記表面保護層3は、樹脂成分が、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂、及び電子線硬化型樹脂から選択した1又は2種以上の樹脂からなる、化粧シート100である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂製の基材の表面に、着色インキ層、表面保護層がこの順に形成された化粧シートであって、
上記基材は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を含み、上記表面にエンボスが形成され、
上記エンボスは、突起幅が250μm以下であり、そのエンボスが形成された上記基材の表面部分での表面粗さRaが1.0以上4.8以下であり、
上記着色インキ層は、酸化チタンを含有し、
上記表面保護層は、樹脂成分が、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂、及び電子線硬化型樹脂から選択した1又は2種以上の樹脂からなる、
化粧シート。
続きを表示(約 55 文字)【請求項2】
上記基材の裏面にプライマー層を有する、
請求項1に記載した化粧シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内装用など建具用の化粧シートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
単層の化粧シートとしては、例えば特許文献1に記載の化粧シートがある。
特許文献1に記載の化粧シートは、基材表面に塗工により着色インキ層が形成され、更に、着色インキ層を保護する表面保護層が形成されて構成されている。
この化粧シートでは、着色インキ層により化粧シートの色が表現される。更に、見た目や手触りなどの意匠性を付与するために、基材表面にエンボスを付与することも行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-186980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、基材表面に形成されているエンボスの大きさ等によっては、着色インキを塗工する際に、エンボスの凹凸に対して均一な膜厚でインキを塗工することが難しく、着色インキ層の軽微な膜厚ムラが、色調のムラとなってしまうおそれがある。また、エンボスの凹凸形状によってはピンホールの様な抜けが形成され、着色インキ層の不良となってしまう。
着色インキ層の膜厚ムラやピンホールを防ぐためには、スムージングロールの導入といった対策も考えられるが、スムージングロールに塗工する樹脂の凝集物が溜まったり、スジ引きしたりといった生産上の課題が懸念される。
また、着色インキ層の表面を保護する表面保護層として熱可塑性透明PP層を積層することも考えられる。しかし、化粧シートを使用する部位や単色シートの市場においては、表面保護層として熱可塑性透明PP層を用いるとコスト高となってしまう問題点があった。
【0005】
なお、着色インキの塗工量を増やすことで膜厚ムラの抑制が期待できるが、塗工時の乾燥不良によるブロッキングトラブル、コスト増加が懸念される。
しかし、特許文献1では、エンボスを規定することによる、着色インキ層の色調のムラを抑制することについて検討されていない。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、意匠性を向上させるためにエンボス形状を有していても、より有効に、着色インキ層の塗工不良が抑制された化粧シートを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題解決のために、本発明の一態様は、樹脂製の基材の表面に、着色インキ層、表面保護層がこの順に形成された化粧シートであって、上記基材は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を含み、上記表面にエンボスが形成され、上記エンボスは、突起幅が250μm以下であり、そのエンボスによって、上記基材の表面粗さRaが4.8以下であり、上記着色インキ層は、酸化チタンを含有し、上記表面保護層は、樹脂成分が、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂、及び電子線硬化型樹脂から選択した1又は2種以上の樹脂からなる、化粧シート。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、基材表面でのエンボスの突起幅や基材表面の表面粗さを特定することで、エンボス形状を付与しても、着色インキ層として良好な膜厚形成ができ、その結果、色調のムラのない化粧シートを提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に基づく実施形態に係る化粧シートの断面図である。
基材表面のエンボスを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(構成)
本実施形態の化粧シート100は、図1に示すように、樹脂製の基材1の表面1aに、着色インキ層2、表面保護層3がこの順に形成されると共に、基材1の裏面にプライマー層4を有する。
【0010】
<基材1>
基材1は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を含んでなる樹脂製のシート材である。基材1は、例えば、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を主成分とし、基材1全体の95wt%以上がポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる。公知の添加剤が添加されていても良い。
<エンボス5>
基材1の表面1aの一部若しくは全面にエンボス5が形成されている。エンボス5は、例えば梨地調のエンボス5である。エンボス5は、基材1の表面側に意匠性を付与するために設けられるものである。
エンボス5としては、梨地調に限定されず、任意の凹凸形状を用いることができ、例えば、木目導管状、石目状、布目状、抽象柄状、和紙状、スウェード状、皮革状、砂目状、ヘアーライン状、平行直線群、平行曲線群或いはそれらの組み合わせ等を用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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