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公開番号2024065412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174260
出願日2022-10-31
発明の名称透明導電性フィルム
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類H01B 5/14 20060101AFI20240508BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】金属ナノワイヤを含みながらも、着色の少ない透明導電性フィルムを提供すること。
【解決手段】本発明の透明導電性フィルムは、基材と、該基材の少なくとも片側に配置された透明導電層とを備える透明導電性フィルムであって、該透明導電層が金属ナノワイヤを含み、該透明導電性フィルムの全光線透過率が、60%以上であり、該透明導電性フィルムの表面抵抗値は、10Ω/□~200Ω/□であり、該透明導電性フィルムの、波長550nmにおける吸光度に対する波長360nmにおける吸光度の比(Abs(360nm)/Abs(550nm))が、0.5~2.0である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、該基材の少なくとも片側に配置された透明導電層とを備える透明導電性フィルムであって、
該透明導電層が金属ナノワイヤを含み、
該透明導電性フィルムの全光線透過率が、60%以上であり、
該透明導電性フィルムの表面抵抗値が、10Ω/□~200Ω/□であり、
該透明導電性フィルムの、波長550nmにおける吸光度に対する波長360nmにおける吸光度の比(Abs(360nm)/Abs(550nm))が、0.5~2.0である、
透明導電性フィルム。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記金属ナノワイヤの太さの標準偏差が、3nm以上である、請求項1に記載の透明導電性フィルム。
【請求項3】
前記金属ナノワイヤの太さの変動係数が、0.13~0.4である、請求項1に記載の透明導電性フィルム。
【請求項4】
前記金属ナノワイヤが、金属化合物および有機酸を含有する溶媒に大気中で超音波を照射することによって得られた繊維状の有機金属塩の還元物である、請求項1に記載の透明導電性フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透明導電性フィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、タッチセンサーを有する画像表示装置において、タッチセンサーの電極として、透明樹脂フィルム上にITO(インジウム・スズ複合酸化物)などの金属酸化物層を形成して得られる透明導電性フィルムが多用されている。しかし、この金属酸化物層を備える透明導電性フィルムは、屈曲により導電性が失われやすく、フレキシブルディスプレイなどの屈曲性が必要とされる用途には使用しがたいという問題がある。
【0003】
一方、屈曲性の高い透明導電性フィルムとして、金属ナノワイヤを含む透明導電性フィルムが知られている。金属ナノワイヤは、径がナノメートルサイズであるワイヤ状導電性物質である。金属ナノワイヤで構成された透明導電性フィルムにおいては、金属ナノワイヤが網の目状となることにより、少量の金属ナノワイヤで良好な電気伝導経路が形成され、また、網の目の隙間に開口部を形成して、高い光透過率が実現される。しかしながら、金属ナノワイヤを含む透明導電性フィルムにおいては、プラズモン吸収による着色が問題となる。それを解決する手法として特許文献3では、ナノ粒子を添加することで色相を制御しているが、金属ナノワイヤ以外の粒子を添加しているため、抵抗が高くなったり、ヘイズが上がるといった問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2009-505358号公報
特許第6199034号
特表2017-539047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、金属ナノワイヤを含みながらも、着色の少ない透明導電性フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の透明導電性フィルムは、基材と、該基材の少なくとも片側に配置された透明導電層とを備える透明導電性フィルムであって、該透明導電層が金属ナノワイヤを含み、該透明導電性フィルムの全光線透過率が、60%以上であり、該透明導電性フィルムの表面抵抗値は、10Ω/□~200Ω/□であり、該透明導電性フィルムの、波長550nmにおける吸光度に対する波長360nmにおける吸光度の比(Abs(360nm)/Abs(550nm))が、0.5~2.0である。
[2]上記[1]の透明導電性フィルムにおいて、金属ナノワイヤの太さの標準偏差は、3nm以上であってもよい。
[3]上記[1]または[2]の透明導電性フィルムにおいて、金属ナノワイヤの太さの変動係数は、0.13~0.4であってもよい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかの透明導電性フィルムにおいて、上記金属ナノワイヤは、金属化合物および有機酸を含有する溶媒に大気中で超音波を照射することによって得られた繊維状の有機金属塩の還元物であってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、金属ナノワイヤを含みながらも、着色の少ない透明導電性フィルムを提供することができる。また、本発明の透明導電性フィルムは、導電性に優れる点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1つの実施形態による透明導電性フィルムの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.透明導電性フィルム
図1は、本発明の1つの実施形態による透明導電性フィルムの概略断面図である。透明導電性フィルム100は、基材10と、基材10の少なくとも片側に配置された透明導電層20とを備える。透明導電層は、金属ナノワイヤを含む。
【0010】
上記透明導電性フィルムの全光線透過率は、60%以上である。上記透明導電性フィルムの全光線透過率は、好ましくは80%以上であり、より好ましくは85%以上であり、より好ましくは90%以上であり、さらに好ましくは95%以上である。透明導電性フィルムの全光線透過率は高いほど好ましいが、その上限は、例えば、98%(好ましく99%)である。
(【0011】以降は省略されています)

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