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公開番号2024074146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022185244
出願日2022-11-18
発明の名称接着シート及び積層体
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C09J 7/30 20180101AFI20240523BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】常温下においてもロール貼り合わせが可能であり、且つ、接着力に優れた接着シート及び積層体を提供する。
【解決手段】ベースポリマーと、架橋剤と、下記一般式(1)で表される化合物を含む分子接着剤と、を含む接着剤組成物により形成される接着剤層を含む、接着シート。
(RA)x-L1-[L2-Si-(R1)n(OR2)3-n]y(1)
(式中、RAは反応性基を含む基を表す。L1は(x+y)価の連結基を表す。L2は2価の連結基又は単結合を表す。R1は炭素数が1~4の鎖状の炭化水素基を表す。R2は水素原子又は炭素数が1~4の鎖状の炭化水素基を表す。nは0~2の整数を表す。x及びyは1以上の整数を表す。ただし、(x+y)≧3を満たす。)
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ベースポリマーと、架橋剤と、下記一般式(1)で表される化合物を含む分子接着剤と、を含む接着剤組成物により形成される接着剤層を含む、接着シート。
(R



-L

-[L

-Si-(R



(OR


3-n


(1)
(一般式(1)中、


は、複数存在する場合はそれぞれ独立に、反応性基を含む基を表す。


は、(x+y)価の連結基を表す。


は、複数存在する場合はそれぞれ独立に、2価の連結基又は単結合を表す。


は、複数存在する場合はそれぞれ独立に、炭素数が1~4の鎖状の炭化水素基を表す。


は、複数存在する場合はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数が1~4の鎖状の炭化水素基を表す。
nは0~2の整数を表す。
x及びyは1以上の整数を表す。ただし、(x+y)≧3を満たす。)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記一般式(1)中のR

が含む反応性基が、アミノ基、アジド基、アジドスルホニル基、ジアゾメチル基、ジアジリン基、メルカプト基、イソシアネート基、ウレイド基及びエポキシ基からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の接着シート。
【請求項3】
前記ベースポリマーは、前記一般式(1)中のR

が含む反応性基と化学結合を形成しうる官能基を有する、請求項1に記載の接着シート。
【請求項4】
前記一般式(1)中のR

が含む反応性基はアミノ基であって、
前記ベースポリマーが有する前記官能基は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、及びアミノ基からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項3に記載の接着シート。
【請求項5】
前記一般式(1)中のR

が含む反応性基はアジド基、アジドスルホニル基、ジアゾメチル基、及びジアジリン基からなる群から選択される少なくとも一種であって、
前記ベースポリマーが有する前記官能基は、-CH

、-CH

-、―CH<、及び-CH=CH-からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項3に記載の接着シート。
【請求項6】
前記一般式(1)中のL

が表す連結基が芳香環を含む、請求項1に記載の接着シート。
【請求項7】
前記一般式(1)中のL

が表す連結基がトリアジン環を含む、請求項6に記載の接着シート。
【請求項8】
前記接着剤組成物における前記分子接着剤の含有量は、前記ベースポリマー100質量部に対して、0.01質量部以上10.0質量部以下である、請求項1に記載の接着シート。
【請求項9】
前記接着剤層において、前記ベースポリマーと前記架橋剤とが架橋構造を形成している、請求項1に記載の接着シート。
【請求項10】
前記ベースポリマーは、前記一般式(1)中のR

が含む反応性基と化学結合を形成しうる官能基を有し、前記官能基と前記R

が含む反応性基が化学結合を形成している、請求項1に記載の接着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、接着シート及び積層体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
粘着剤は、家電製品から自動車、OA機器等の各種産業分野において、典型的には粘着剤層を含む粘着シートの形態で、部品の接合や表面保護等の目的で広く利用されている。
近年では、分子接着剤を用いた、強固な接合が得られる接着層について、種々の研究がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、基体Aと、基体Bとを、基体Aの表面に設けられたトリアジン環構造を有する特定化合物を含む剤を介して接合する旨が開示されている。
また、特許文献2には、粘着性樹脂を含む粘着剤層上に、特定の反応性基を有する分子接着剤を含む分子接着剤層が積層された接着シートであって、粘着性樹脂は分子接着剤の反応性基と化学結合を形成し得る反応性部分構造を有する接着シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5083926号公報
特許第6452919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の接合方法では、基体との貼り合わせの際に加熱下での貼り合せを要する場合がある。この方法においては、基体(被着体)が熱変形および熱劣化する恐れがあるという問題がある。また、接合に時間がかかり、生産性が劣る場合がある。
また、特許文献2に記載の接着シートにおいては、分子接着剤層とは別に粘着剤層が必要であるため、作製工程が多くなる。
【0006】
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、作製工程の課題を解決することができ、常温下においてもロール貼り合わせが可能であり、且つ、接着力に優れた接着シートを提供することを目的とする。また、該接着シートを用いた積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、ベースポリマーと、架橋剤と、特定構造を有する分子接着剤と、を含む接着剤組成物により形成される接着剤層を含む接着シートを用いることにより、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
【0009】
〔1〕
ベースポリマーと、架橋剤と、下記一般式(1)で表される化合物を含む分子接着剤と、を含む接着剤組成物により形成される接着剤層を含む、接着シート。
(R



-L

-[L

-Si-(R



(OR


3-n


(1)
(一般式(1)中、


は、複数存在する場合はそれぞれ独立に、反応性基を含む基を表す。


は、(x+y)価の連結基を表す。


は、複数存在する場合はそれぞれ独立に、2価の連結基又は単結合を表す。


は、複数存在する場合はそれぞれ独立に、炭素数が1~4の鎖状の炭化水素基を表す。


は、複数存在する場合はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数が1~4の鎖状の炭化水素基を表す。
nは0~2の整数を表す。
x及びyは1以上の整数を表す。ただし、(x+y)≧3を満たす。)
〔2〕
前記一般式(1)中のR

が含む反応性基が、アミノ基、アジド基、アジドスルホニル基、ジアゾメチル基、ジアジリン基、メルカプト基、イソシアネート基、ウレイド基及びエポキシ基からなる群から選択される少なくとも1種である、〔1〕に記載の接着シート。
〔3〕
前記ベースポリマーは、前記一般式(1)中のR

が含む反応性基と化学結合を形成しうる官能基を有する、〔1〕に記載の接着シート。
〔4〕
前記一般式(1)中のR

が含む反応性基はアミノ基であって、
前記ベースポリマーが有する前記官能基は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、及びアミノ基からなる群から選択される少なくとも一種である、〔3〕に記載の接着シート。
〔5〕
前記一般式(1)中のR

が含む反応性基はアジド基、アジドスルホニル基、ジアゾメチル基、及びジアジリン基からなる群から選択される少なくとも一種であって、
前記ベースポリマーが有する前記官能基は、-CH

、-CH

-、―CH<、及び-CH=CH-からなる群から選択される少なくとも一種である、〔3〕に記載の接着シート。
〔6〕
前記一般式(1)中のL

が表す連結基が芳香環を含む、〔1〕に記載の接着シート。
〔7〕
前記一般式(1)中のL

が表す連結基がトリアジン環を含む、〔6〕に記載の接着シート。
〔8〕
前記接着剤組成物における前記分子接着剤の含有量は、前記ベースポリマー100質量部に対して、0.01質量部以上10.0質量部以下である、〔1〕に記載の接着シート。
〔9〕
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、常温下においてもロール貼り合わせが可能であり、且つ、接着力に優れた接着シート及び積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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