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公開番号2024085727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200413
出願日2022-12-15
発明の名称光学積層体および該光学積層体を用いた画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240620BHJP(光学)
要約【課題】枠状表示欠陥が抑制された光学積層体を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による光学積層体は、前面板と、粘着剤層と、偏光板と、位相差層と、をこの順に有する。偏光板は、偏光子と偏光子の粘着剤層側に配置された保護層とを含む。粘着剤層は、吸収極大波長が200nm~300nmである化合物を含む光硬化性粘着剤で構成されている。偏光子は、単体透過率が43.3%未満であり、および、波長210nmにおける厚み1μmあたりの直交吸光度A210が0.60以下である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
前面板と、粘着剤層と、偏光板と、位相差層と、をこの順に有し、
該偏光板が、偏光子と該偏光子の粘着剤層側に配置された保護層とを含み、
該粘着剤層が、吸収極大波長が200nm~300nmである化合物を含む光硬化性粘着剤で構成されており、
該偏光子は、単体透過率が43.3%未満であり、および、波長210nmにおける厚み1μmあたりの直交吸光度A
210
が0.60以下である、
光学積層体。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記偏光子の配向関数が0.30以上である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記偏光子の厚みが10μm以下である、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記吸収極大波長が200nm~300nmである化合物がベンゾフェノン系化合物である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記位相差層が、円偏光機能または楕円偏光機能を有する、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記位相差層が樹脂フィルムの延伸フィルムで構成されており、そのRe(550)が100nm~200nmであり、Re(450)<Re(550)の関係を満足し、該位相差層の遅相軸と前記偏光子の吸収軸とのなす角度が40°~50°である、請求項5に記載の光学積層体:
ここで、Re(450)およびRe(550)は、それぞれ、23℃における波長450nmおよび550nmの光で測定した面内位相差である。
【請求項7】
前記位相差層の偏光板と反対側に、屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示す別の位相差層をさらに有する、請求項6に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記保護層の粘着剤層側にハードコート層が形成されている、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項9】
前記粘着剤層の厚みが50μm~500μmである、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の光学積層体を備える、画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体および該光学積層体を用いた画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置には、代表的には偏光板および位相差板が用いられている。偏光板および位相差板は粘着剤層を介して前面板と一体化され、光学積層体が構成される場合がある。しかし、このような光学積層体は、高温高湿環境下に置かれた後で太陽光に曝されると、反射で視認される赤い枠状の表示欠陥(以下、単に枠状表示欠陥と称する)が発生する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-64290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、枠状表示欠陥が抑制された光学積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の実施形態による光学積層体は、前面板と、粘着剤層と、偏光板と、位相差層と、をこの順に有する。該偏光板は、偏光子と該偏光子の粘着剤層側に配置された保護層とを含む。該粘着剤層は、吸収極大波長が200nm~300nmである化合物を含む光硬化性粘着剤で構成されている。該偏光子は、単体透過率が43.3%未満であり、および、波長210nmにおける厚み1μmあたりの直交吸光度A
210
が0.60以下である。
[2]上記[1]において、上記偏光子の配向関数は0.30以上である。
[3]上記[1]または[2]において、上記偏光子の厚みは10μm以下である。
[4]上記[1]から[3]のいずれかにおいて、上記吸収極大波長が200nm~300nmである化合物はベンゾフェノン系化合物である。
[5]上記[1]から[4]のいずれかにおいて、上記位相差層は、円偏光機能または楕円偏光機能を有する。
[6]上記[1]から[5]のいずれかにおいて、上記位相差層は樹脂フィルムの延伸フィルムで構成されており、そのRe(550)は100nm~200nmであり、Re(450)<Re(550)の関係を満足し、該位相差層の遅相軸と上記偏光子の吸収軸とのなす角度は40°~50°である。
[7]上記[1]から[6]のいずれかにおいて、上記光学積層体は、上記位相差層の偏光板と反対側に、屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示す別の位相差層をさらに有する。
[8]上記[1]から[7]のいずれかにおいて、上記保護層の粘着剤層側にはハードコート層が形成されている。
[9]上記[1]から[8]のいずれかにおいて、上記粘着剤層の厚みは50μm~500μmである。
[10]本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記[1]から[9]のいずれかの光学積層体を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、枠状表示欠陥が抑制された光学積層体を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定したフィルムの面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定したフィルムの面内位相差である。Re(λ)は、フィルムの厚みをd(nm)としたとき、式:Re=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定したフィルムの厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定したフィルムの厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、フィルムの厚みをd(nm)としたとき、式:Rth=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、特に明記しない限り、当該角度は時計回りおよび反時計回りの両方の方向の角度を包含する。
【0010】
A.光学積層体の全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。図示例の光学積層体100は、前面板10と、粘着剤層20と、偏光板30と、位相差層40と、をこの順に有する。すなわち、光学積層体100においては、粘着剤層20を介して、前面板10と偏光板30とが積層されている。偏光板30は、、偏光子31と、偏光子31の粘着剤層20側に配置された保護層32とを含む。偏光板30は、目的に応じて、偏光子の粘着剤層20と反対側に配置された別の保護層(図示せず)をさらに含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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