TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024082547
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196476
出願日2022-12-08
発明の名称電動機用ステータ
出願人本田技研工業株式会社,日東シンコー株式会社,日東電工株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類H02K 15/02 20060101AFI20240613BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ワニス含浸率のばらつきに影響されずに、巻線とステータコアのリサイクルに好適な電動機用ステータを提供すること。
【解決手段】筒状のステータコア11のスロット内に、ワニス31により絶縁紙41及び巻線21が固定される電動機用ステータ10において、加熱した第1温度の場合に、絶縁紙41の基材42の少なくとも一方側に設けられる接着剤G1,G2の接着力が、ワニス31の接着力未満となる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筒状のステータコアのスロット内に、ワニスにより絶縁紙及び巻線が固定される電動機用ステータにおいて、
加熱した第1温度の場合に、
前記絶縁紙の基材の少なくとも一方側に設けられる接着剤の接着力が、前記ワニスの接着力未満となる
電動機用ステータ。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記第1温度の場合に、
前記基材の両側に設けられる接着剤の接着力が、前記ワニスの接着力未満となる
請求項1に記載の電動機用ステータ。
【請求項3】
前記第1温度の場合に、
前記基材の巻線側に設けられる巻線側接着剤の接着力が、前記基材のステータコア側に設けられるコア側接着剤の接着力未満で、かつ、前記コア側接着剤の接着力が、ワニスの接着力未満の関係となる
請求項1に記載の電動機用ステータ。
【請求項4】
常温、又は加熱前の温度に相当する第2温度の場合に、
前記基材の両面の接着剤の接着力が、前記ワニスの接着力以下となる
請求項1から3のいずれか一項に記載の電動機用ステータ。
【請求項5】
前記絶縁紙は、前記基材と、前記基材の両側に接着される表面材とを有する多層構造であり、
前記第1温度の場合に、前記基材と前記表面材との間の接着剤の接着力が、前記ワニスの接着力未満となる
請求項1から3のいずれか一項に記載の電動機用ステータ。
【請求項6】
当該電動機用ステータは、車両用電動機に使用されるステータである
請求項1から3のいずれか一項に記載の電動機用ステータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機用ステータに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ワニスをスロット内における隙間に浸透させ、絶縁紙及び巻線をステータコアに固着する電動機用ステータが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、巻線を固定する手法として発泡絶縁紙を用いた技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4973420号公報
特許第5497532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スロット内は狭い空間のためワニス含浸率のばらつきが大きく、一般的にスロットから溢れる程度に含浸している。ワニス含浸率のばらつきが大きいと、巻線の接着力(接着強度、固着強度とも称される)のばらつきが大きくなり、巻線を分離するときに時間を要する場合や、接着力が強いために分離できない場合が生じる。
また、スロット内の占有率(スロット内に含まれる巻線の割合)が大きい場合、破砕方式の解体が一般的である。破砕方式の場合、巻線の金属素材と他の素材とが混在し、低品位材としてのリサイクルとなってしまい、ステータコア(電磁鋼板)のリサイクルも困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ワニス含浸率のばらつきに影響されずに、巻線とステータコアのリサイクルに好適な電動機用ステータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
筒状のステータコアのスロット内に、ワニスにより絶縁紙及び巻線が固定される電動機用ステータにおいて、加熱した第1温度の場合に、前記絶縁紙の基材の少なくとも一方側に設けられる接着剤の接着力が、前記ワニスの接着力未満となる電動機用ステータを提供する。
【発明の効果】
【0006】
ワニス含浸率のばらつきに影響されずに、巻線とステータコアのリサイクルに好適な電動機用ステータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の第1実施形態に係る電動機用ステータを示す図である。
絶縁紙の断面構造をステータコア及び巻線と共に模式的に示す図である。
破砕方式を示す図である。
引抜方式を示す図である。
第2実施形態における引抜工程の状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動機用ステータを示す図である。
この電動機用ステータ10は、回転磁界を発生させる部品であり、車両に搭載される電動機に使用されるステータである。但し、この電動機用ステータ10は、車両用に限定しなくてもよい。以下、電動機用ステータ10を「ステータ10」と表記する。
ステータ10は、筒状のステータコア11と、ステータコア11に取り付けられるコイル12とを備える。ステータコア11には、周方向に間隔を空けて内周側に突出するティース11Tが設けられる。隣接するティース11T間に形成されるスロット内に、絶縁紙41を介して巻線21が配置され、ワニス31(図2)の含浸を行うことによって、絶縁紙41及び巻線21がステータコア11に固定される。
【0010】
図1中の符号C1は、ステータ10の軸方向を示しており、電動機の軸方向とも一致する。巻線21の端部には配電部品15が設けられる。
一般的に、コイル12は、巻線21に相当するが、本説明において、コイル12をステータコア11に組み付けた後にコイル12を分離した場合には、コイル12側に、絶縁紙41の少なくとも一部が付着する。そのため、絶縁紙41についてもコイル12側の部材として表記する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
電気推進システム
13日前
個人
モーターの構造
19日前
個人
バッテリ用交流電流供給回路
13日前
オリオン機械株式会社
電源装置
3日前
大和電器株式会社
配線器具
10日前
大和電器株式会社
配線器具
10日前
西芝電機株式会社
回転電機の回転子
3日前
株式会社ミツバ
モータ
3日前
未来工業株式会社
配線ボックス装置
12日前
ニチコン株式会社
スイッチング電源
10日前
ミツミ電機株式会社
駆動回路
3日前
ローム株式会社
電源システム
6日前
株式会社ミツバ
回転電機
17日前
住友金属鉱山株式会社
発電装置
17日前
株式会社ダイヘン
電力変換装置
4日前
トライス株式会社
銅黒鉛質ブラシ
12日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
3日前
株式会社アイシン
電源装置
19日前
株式会社アイシン
電源装置
19日前
株式会社アイシン
駆動装置
3日前
株式会社アイシン
電源装置
19日前
株式会社アイシン
電源装置
19日前
株式会社TMEIC
充電システム
17日前
コアレスモータ株式会社
発電装置
10日前
トヨタ自動車株式会社
リレー切替方法
6日前
シンフォニアテクノロジー株式会社
回転電機
3日前
株式会社カーメイト
携帯端末用充電器
13日前
株式会社アイシン
電源モジュール
19日前
日産自動車株式会社
車両用電動ユニット
10日前
株式会社エヌエフホールディングス
コンバータ
5日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
19日前
個人
自動車走行に伴う上下運動を利用した発電方法。
13日前
株式会社アイシン
車両用駆動装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
ステータの製造方法
6日前
山洋電気株式会社
電力変換装置
10日前
ミツミ電機株式会社
電源回路及び駆動回路
3日前
続きを見る