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公開番号2024086890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-28
出願番号2024064704,2019179324
出願日2024-04-12,2019-09-30
発明の名称接合体の製造方法及び接合体
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B29C 65/52 20060101AFI20240621BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】複数の部材が貼り合わされた接合体の製造方法において、貼合領域の形状の多様化に対応でき、環境負荷が少ない方法を提供する。
【解決手段】複数の部材を糸状粘着体により貼り合わせる、接合体の製造方法であって、前記複数の部材が貼り合わされる部分である貼合領域は、少なくとも一部において屈曲した形状を有し、前記糸状粘着体を前記貼合領域の形状にあわせて屈曲させて前記複数の部材を貼り合わせる、接合体の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の部材を糸状粘着体により貼り合わせる、接合体の製造方法であって、
前記複数の部材が貼り合わされる部分である貼合領域は、少なくとも一部において屈曲した形状を有し、
前記糸状粘着体を前記貼合領域の形状にあわせて屈曲させて前記複数の部材を貼り合わせる、接合体の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記糸状粘着体は、下記試験により測定される粘着力が5N/22cm以上である、請求項1に記載の接合体の製造方法。
(粘着力の測定方法)
まず、短辺50mm、長辺60mm、厚さ3mmの長方形のアクリル板である第1の部材と、中央部に長方形のスリット(短辺30mm、長辺40mm)を設けた短辺80mm、長辺110mm、厚さ10mmの長方形のポリカーボネート樹脂板である第2の部材を用意する。次に、前記糸状粘着体を、前記第1の部材の一方の面の周縁に沿って貼付し、前記第1の部材と前記第2の部材とを、前記第1の部材の中心と前記第2の部材の前記スリットの中心とが一致するようにして貼り合わせ、2kgで10秒間圧着して、接合体を得る。そして、前記第2の部材を固定し、前記スリット越しに前記第1の部材の中心に、前記第1の部材と前記第2の部材が離れる方向に荷重をかけ、前記第1の部材と前記第2の部材が分離するまでの間に観測された最大の荷重を測定し、この測定された最大の荷重を、粘着力とする。
【請求項3】
前記複数の部材は電子機器を構成する部材である、請求項1または2に記載の接合体の製造方法。
【請求項4】
複数の部材が糸状粘着体により貼り合わされた接合体であって、
前記複数の部材が貼り合わされる部分である貼合領域は、少なくとも一部において屈曲した形状を有し、
前記糸状粘着体は前記貼合領域の形状にあわせて屈曲して前記複数の部材を貼り合わせている、接合体。
【請求項5】
前記糸状粘着体は、下記試験により測定される粘着力が5N/22cm以上である、請求項4に記載の接合体。
(粘着力の測定方法)
まず、短辺50mm、長辺60mm、厚さ3mmの長方形のアクリル板である第1の部材と、中央部に長方形のスリット(短辺30mm、長辺40mm)を設けた短辺80mm、長辺110mm、厚さ10mmの長方形のポリカーボネート樹脂板である第2の部材を用意する。次に、前記糸状粘着体を、前記第1の部材の一方の面の周縁に沿って貼付し、前記第1の部材と前記第2の部材とを、前記第1の部材の中心と前記第2の部材の前記スリットの中心とが一致するようにして貼り合わせ、2kgで10秒間圧着して、接合体を得る。そして、前記第2の部材を固定し、前記スリット越しに前記第1の部材の中心に、前記第1の部材と前記第2の部材が離れる方向に荷重をかけ、前記第1の部材と前記第2の部材が分離するまでの間に観測された最大の荷重を測定し、この測定された最大の荷重を、粘着力とする。
【請求項6】
前記複数の部材は電子機器を構成する部材である、請求項4または5に記載の接合体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、接合体の製造方法及び接合体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
複数の物品の貼り合わせの際に、液だれ防止や作業性の向上等の要請から、液状の粘着剤ではなく、賦形された粘着体(例えば両面粘着テープ)が用いられる場合がある。
【0003】
また、粘着体を用いた複数の物品の貼り合わせの際に、物品どうしが粘着体を介して貼り合わせられる部分(以下「貼合領域」ともいう)の形状には、貼り合わされる物品に応じて種々の形状が求められる。
例えばスマートフォン等の電子機器では、小型化の要請やデザイン上の要請から、電子機器を構成する物品の貼り合わせにおいて、貼合領域の細幅化が求められる場合がある。例えばスマートフォンのカバーガラスの固定においては、ベゼルレス化等のために、特に貼合領域を細幅化することが求められる。
また、貼り合わせられる物品の形状に応じて、貼合領域を屈曲した形状等の複雑な形状とすることが求められる場合がある。
【0004】
貼合領域の細幅化の要請に対しては、両面粘着テープを細く切断して用いることが考えられるが、この方法では細幅化に限界がある。また、両面粘着テープを細幅化すると表裏がねじれやすくなり、取り扱い性が悪化する恐れがある。さらに、両面粘着テープは屈曲した形状の貼付に適さないという問題もある。このような問題から、両面粘着テープを細く切断して用いる方法では貼合領域の形状の多様化の要請に十分にこたえられない。
【0005】
貼合領域の形状の多様化の要請に応える方法として、両面粘着フィルムを打ち抜き加工により所望の形状にカット(切断)する方法が挙げられる。
例えば、特許文献1においてはカット性に優れた粘着フィルム、すなわち、カットされた際に粘着剤が糸をひくことが抑制された粘着フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2017/064925号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、両面粘着フィルムに打ち抜き加工を施す方法では、得られる粘着体に対して廃棄部分が多くなり、環境負荷が大きいという問題がある。近年では持続可能な社会の実現のために環境負荷の低減が強く要請されるが、両面粘着フィルムに打ち抜き加工を施す方法ではこの要請に応えることができない。
【0008】
本発明は上記にかんがみてなされたものであり、複数の部材が貼り合わされた接合体の製造方法において、貼合領域の形状の多様化に対応でき、環境負荷が少ない方法を提供することを目的とする。
また、本発明は当該方法により製造された接合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明の接合体の製造方法は、複数の部材を糸状粘着体により貼り合わせる、接合体の製造方法であって、複数の部材が貼り合わされる部分である貼合領域は、少なくとも一部において屈曲した形状を有し、糸状粘着体を前記貼合領域の形状にあわせて屈曲させて前記複数の部材を貼り合わせる、接合体の製造方法である。
本発明の接合体の製造方法の一態様において、糸状粘着体は、明細書に記載の試験により測定される粘着力が5N/22cm以上であってもよい。
本発明の接合体の製造方法の一態様において、複数の部材は電子機器を構成する部材であってもよい。
また、上記課題を解決する本発明の接合体は、複数の部材が糸状粘着体により貼り合わされた接合体であって、前記複数の部材が貼り合わされる部分である貼合領域は、少なくとも一部において屈曲した形状を有し、前記糸状粘着体は前記貼合領域の形状にあわせて屈曲して前記複数の部材を貼り合わせている、接合体である。
本発明の接合体の一態様において、糸状粘着体は、明細書中に記載の試験により測定される粘着力が5N/22cm以上であってもよい。
本発明の接合体の一態様において、複数の部材は電子機器を構成する部材であってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の接合体の製造方法は、貼合領域の形状の多様化に対応でき、環境負荷が少ない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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