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公開番号2024078310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190773
出願日2022-11-29
発明の名称はく離シート付き粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 7/40 20180101AFI20240603BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】シリコーン系はく離シートを用いる場合と比べて遜色ないはく離シート剥離性を有する非シリコーン系はく離シート付き粘着シートを提供する。
【解決手段】粘着剤層を有する粘着シートと、上記粘着剤層の表面に配置された非シリコーン系はく離シートとを備えるはく離シート付き粘着シートが提供される。上記粘着剤層は、アクリル系ポリマーを含有する。また、上記アクリル系ポリマーは、炭素数6~17のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレート(m1)を含むモノマー成分の重合物であり、ここで上記炭素数6~17のアルキル基は、直鎖アルキル基であるか、あるいは分岐の炭素数が1である分岐アルキル基である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層を有する粘着シートと、前記粘着剤層の表面に配置された非シリコーン系はく離シートとを備えるはく離シート付き粘着シートであって、
前記粘着剤層は、アクリル系ポリマーを含有し、
前記アクリル系ポリマーは、炭素数6~17のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレート(m1)を含むモノマー成分の重合物であり、ここで前記炭素数6~17のアルキル基は、直鎖アルキル基であるか、あるいは分岐の炭素数が1である分岐アルキル基である、はく離シート付き粘着シート。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記アルキル(メタ)アクリレート(m1)は、n-ヘプチルアクリレートおよびn-オクチルアクリレートから選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のはく離シート付き粘着シート。
【請求項3】
前記モノマー成分は、水酸基を有するモノマー(m2)を含む、請求項1または2に記載のはく離シート付き粘着シート。
【請求項4】
前記粘着剤層はイソシアネート系架橋剤を含む、請求項1または2に記載のはく離シート付き粘着シート。
【請求項5】
前記粘着剤層はジルコニウム含有化合物を含む、請求項1または2に記載のはく離シート付き粘着シート。
【請求項6】
前記非シリコーン系はく離シートは、はく離シート基材と、該はく離シート基材の少なくとも一方の面に設けられた非シリコーン系剥離処理層とを有し、
前記非シリコーン系剥離処理層は、長鎖アルキル系剥離処理剤を含む材料により形成されている、請求項1または2に記載のはく離シート付き粘着シート。
【請求項7】
前記粘着シートは、基材と、該基材の少なくとも一方の面に配置された前記粘着剤層とを有する、請求項1または2に記載のはく離シート付き粘着シート。
【請求項8】
前記粘着シートは、光学部材に貼り付けられて用いられる、請求項1または2に記載のはく離シート付き粘着シート。
【請求項9】
前記粘着シートは、表面保護フィルムとして用いられる、請求項1または2に記載のはく離シート付き粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、はく離シート付き粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、粘着シートの形態で、部品の接合や表面保護等の目的で広く利用されている。例えば、基材の一方の表面に粘着剤層を有する粘着シートは、各種物品を加工したり運搬したりする際に、その表面の損傷(傷や汚れ、腐食等)を防止する表面保護シートとして好ましく利用されている。そのような粘着シートは、使用前においては、はく離シートで粘着面が保護された形態で流通、保管、加工され得る。この種の従来技術を開示する先行技術文献として、特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-224811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粘着シート用のはく離シートとしては、軽剥離性に優れるシリコーン系はく離シートが広く用いられている(例えば特許文献1)。しかし、粘着シートの使用態様や適用箇所などによっては、シリコーン系はく離シートの使用が望ましくない場合がある。例えば、粘着シートを光学部材の表面保護に用いる態様においては、シリコーン系はく離シートに含まれるシリコーン材料が、はく離シートの剥離面から粘着面に、さらには被着体に転写されることにより、粘着シートを剥離除去した後、被着体表面の表面特性が変化してしまうおそれがある。また、精密機器内部など、粘着シートの適用箇所によっては、シロキサンガスを生じ得るシリコーン材料の使用を避けることが望ましい場合がある。そのような場合、シリコーン材料以外の剥離処理剤(非シリコーン系剥離処理剤)により形成した剥離処理層を有するはく離シートなどの非シリコーン系はく離シートが用いられるが、上記非シリコーン系はく離シートは、シリコーン系はく離シートと比べて粘着面からの軽剥離性(はく離シート剥離性)が得られにくく、剥離性が低下してしまう傾向がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みて創出されたものであり、シリコーン系はく離シートを用いる場合と比べて遜色ないはく離シート剥離性を有する非シリコーン系はく離シート付き粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この明細書によると、粘着剤層を有する粘着シートと、上記粘着剤層の表面に配置された非シリコーン系はく離シートとを備えるはく離シート付き粘着シートが提供される。上記粘着剤層は、アクリル系ポリマーを含有する。また、上記アクリル系ポリマーは、炭素数6~17のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレート(m1)を含むモノマー成分の重合物である。ここで、上記炭素数6~17のアルキル基は、直鎖アルキル基であるか、あるいは分岐の炭素数が1である分岐アルキル基である。上記構造のアクリル系ポリマーを含有する粘着剤を用いることにより、非シリコーン系はく離シートを用いる場合でも、シリコーン系はく離シートを用いる場合と比べて遜色ないはく離シート剥離性を有する粘着シートを得ることができる。
【0007】
いくつかの好ましい態様において、上記アルキル(メタ)アクリレート(m1)は、n-ヘプチルアクリレートおよびn-オクチルアクリレートから選択される少なくとも1種を含む。アクリル系ポリマーのモノマー成分として、n-ヘプチルアクリレートおよびn-オクチルアクリレートから選択される少なくとも1種を用いることにより、ここに開示される技術による効果は好ましく発揮される。
【0008】
いくつかの態様において、上記モノマー成分は、水酸基を有するモノマー(m2)を含む。水酸基を有するモノマーを用いることにより、アクリル系ポリマーの側鎖は水酸基を有する。かかる水酸基は、例えば、イソシアネート系、エポキシ系架橋剤等の架橋剤を使用する場合に架橋点となり得る。
【0009】
いくつかの好ましい態様において、上記粘着剤層はイソシアネート系架橋剤を含む。架橋剤としてイソシアネート系架橋剤を用いる態様において、ここに開示される技術は好ましく実施される。
【0010】
いくつかの態様において、上記粘着剤層はジルコニウム含有化合物を含む。ジルコニウム含有化合物を触媒として用いることにより、粘着剤層のエージング(典型的には架橋反応)の進行とポットライフとを両立させやすい。ジルコニウム系触媒の使用は、環境負荷低減の点からも望ましい。また、触媒としてジルコニウム含有化合物を用いることにより、着色のない粘着剤を形成しやすい。このことは、粘着シートを光学用途に用いる場合に有利な特長となり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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