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公開番号2024120642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027572
出願日2023-02-24
発明の名称両面粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類C09J 7/38 20180101AFI20240829BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】広い温度範囲において、特に、低温領域において、柔軟性が高く衝撃吸収性に優れ、かつ、寸法変化が少ない両面粘着シートを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による両面粘着シートは、第1の粘着剤層と、基材層と、第2の粘着剤層とをこの順に備える両面粘着シートであって、該両面粘着シートの、-25℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’が、1.0×108Pa以下であり、該両面粘着シートは、-25℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’と、80℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’との比(貯蔵弾性率E’(-25℃)/貯蔵弾性率E’(80℃))が、10以下であり、該両面粘着シートの保持力が、2mm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の粘着剤層と、基材層と、第2の粘着剤層とをこの順に備える両面粘着シートであって、
該両面粘着シートの、-25℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’が、1.0×10

Pa以下であり、
該両面粘着シートは、-25℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’と、80℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’との比(貯蔵弾性率E’(-25℃)/貯蔵弾性率E’(80℃))が、10以下であり、
該両面粘着シートの保持力が、2mm以下である、
両面粘着シート。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記第1の粘着剤層および/または第2の粘着剤層が、ガラス転移温度(Tg)が-30℃以下のベースポリマーを含む粘着剤から形成される、
請求項1に記載の両面粘着シート。
【請求項3】
前記第1の粘着剤層および/または第2の粘着剤層が、アクリル系粘着剤を含む、請求項1に記載の両面粘着シート。
【請求項4】
前記粘着剤が、アクリル系粘着剤である、請求項2に記載の両面粘着シート。
【請求項5】
前記第1の粘着剤層および/または第2の粘着剤層が、ベースポリマーおよび粘着付与樹脂を含む粘着剤から形成され、
該粘着付与樹脂の含有割合が、ベースポリマー100重量部に対して、30重量部以下である、
請求項1に記載の両面粘着シート。
【請求項6】
前記基材層の、-25℃~120℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’が、1.0×10

Pa~1.0×10

Paである、請求項1に記載の両面粘着シート。
【請求項7】
23℃、50%RHにおける、引張速度300mm/分、180度ピールでの、SUS板に対する粘着力が5000mN/20mm以上である、請求項1に記載の両面粘着シート。
【請求項8】
前記基材層が、縮合系ポリマーおよび重付加系ポリマーから選ばれる少なくとも1種の極性官能基含有ポリマーを含む、請求項1から4までのいずれかに記載の両面粘着シート。
【請求項9】
前記極性官能基含有ポリマーが、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレアから選ばれる少なくとも1種である、請求項8に記載の両面粘着シート。
【請求項10】
前記極性官能基含有ポリマーが、エーテル結合およびエステル結合から選ばれる少なくとも1種を有する、請求項8に記載の両面粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、両面粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイ付の機器は、落下等によって衝撃が加わると、ディスプレイ画面が割れてしまうという問題がある。このような衝撃を吸収することを目的として、衝撃吸収性に優れた両面粘着シートの採用が提案されている(例えば、特許文献1)。しかし、広い温度範囲において、特に、低温領域においては、従来の衝撃吸収性粘着シートにおいては、衝撃吸収性が低下してしまうという問題がある。
【0003】
また、衝撃吸収性粘着シートは打抜き加工の後に用いられることがあり、打抜き加工後の寸法変化が問題となる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-94575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、広い温度範囲において、特に、低温領域において、柔軟性が高く衝撃吸収性に優れ、かつ、寸法変化が少ない両面粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の実施形態による両面粘着シートは、第1の粘着剤層と、基材層と、第2の粘着剤層とをこの順に備える両面粘着シートであって、該両面粘着シートの、-25℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’が、1.0×10

Pa以下であり、該両面粘着シートは、-25℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’と、80℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’との比(貯蔵弾性率E’(-25℃)/貯蔵弾性率E’(80℃))が、10以下であり、該両面粘着シートの保持力が、2mm以下である。
[2]上記[1]の両面粘着シートにおいて、上記第1の粘着剤層および/または第2の粘着剤層は、ガラス転移温度(Tg)が-30℃以下のベースポリマーを含む粘着剤から形成されいてもよい。
[3]上記[1]の両面粘着シートにおいて、上記第1の粘着剤層および/または第2の粘着剤層が、アクリル系粘着剤を含んでいてもよい。
[4]上記[2]の両面粘着シートにおいて、上記粘着剤が、アクリル系粘着剤であってもよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかの両面粘着シートにおいて、上記第1の粘着剤層および/または第2の粘着剤層が、ベースポリマーおよび粘着付与樹脂を含む粘着剤から形成され、該粘着付与樹脂の含有割合が、ベースポリマー100重量部に対して、30重量部以下であってもよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかの両面粘着シートにおいて、上記基材層の、-25℃~120℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’が、1.0×10

Pa~1.0×10

Paであってもよい。
[7]上記[1]から[6]のいずれかの両面粘着シートは、23℃、50%RHにおける、引張速度300mm/分、180度ピールでの、SUS板に対する粘着力が5000mN/20mm以上であってもよい。
[8]上記[1]から[7]のいずれかの両面粘着シートにおいて、上記基材層が、縮合系ポリマーおよび重付加系ポリマーから選ばれる少なくとも1種の極性官能基含有ポリマーを含んでいてもよい。
[9]上記[1]から[8]のいずれかの両面粘着シートにおいて、上記極性官能基含有ポリマーが、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレアから選ばれる少なくとも1種であってもよい。
[10]上記[1]から[9]のいずれかの両面粘着シートにおいて、上記極性官能基含有ポリマーが、エーテル結合およびエステル結合から選ばれる少なくとも1種を有していてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、広い温度範囲において、特に、低温領域において、柔軟性が高く衝撃吸収性に優れ、かつ、寸法変化が少ない両面粘着シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の両面粘着シートの一つの実施形態を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
≪≪両面粘着シート≫≫
図1は、本発明の実施形態による両面粘着シート1000の概略断面図である。両面粘着シート1000は、第1の粘着剤層200aと、基材層100と、第2の粘着剤層200bとをこの順に備える。
【0010】
本発明の実施形態による両面粘着シートは、-25℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’が、1.0×10

Pa以下である。また、本発明の実施形態による両面粘着シートは、-25℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’と、80℃において周波数1Hzで測定した貯蔵弾性率E’との比(貯蔵弾性率E’(-25℃)/貯蔵弾性率E’(80℃))が、10以下である。本発明の実施形態においては、上記貯蔵弾性率E’を上記のように特定することにより、広い温度範囲において、特に、低温領域において、柔軟性が高く衝撃吸収性により優れ、かつ、寸法変化が少ない両面粘着シートを提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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