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公開番号
2024117752
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-29
出願番号
2024021739
出願日
2024-02-16
発明の名称
耐油剤
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09K
3/18 20060101AFI20240822BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】耐油性に優れた新規な耐油剤を提供する。
【解決手段】(1)炭素数6以上40以下の炭化水素基を有する単量体(a)から誘導された繰り返し単位を有する炭化水素含有重合体、
(2)水溶性高分子、及び
(3)多価カルボン酸を含む、耐油剤とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(1)炭素数6以上40以下の炭化水素基を有する単量体(a)から誘導された繰り返し単位を有する炭化水素含有重合体、
(2)水溶性高分子、及び
(3)多価カルボン酸
を含む、耐油剤。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記水溶性高分子(2)がポリオールである、請求項1に記載の耐油剤。
【請求項3】
前記水溶性高分子(2)が多糖類及びポリビニルアルコールからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項4】
前記多価カルボン酸が、分子量1000以下である、請求1又は2に記載の耐油剤。
【請求項5】
前記多価カルボン酸が、ヒドロキシ多価カルボン酸である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項6】
前記多価カルボン酸が、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びタルトロン酸からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項7】
前記単量体(a)が炭素数12以上30以下の炭化水素基を有する、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項8】
前記単量体(a)が
式:
CH
2
=C(-X
a
)-C(=O)-Y
a
(R
a
)
k
[式中、R
a
は、それぞれ独立して、炭素数6~40の炭化水素基であり、
X
a
は、水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y
a
は、2価~4価の炭素数1の炭化水素基、-C
6
H
4
-、-O-、-C(=O)-、-S(=O)
2
-又は-NH-から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される基(但し、炭化水素基を除く)であり、
kは1~3である。]
で表される、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項9】
前記単量体(a)が単量体(a2)を含み、
前記単量体(a2)が、
式:
CH
2
=C(-X
a2
)-C(=O)-Y
a21
-Z(-Y
a22
-R
a2
)
n
[式中、R
a2
は、それぞれ独立して、炭素数6~40の炭化水素基であり、
X
a2
は、水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y
a21
は、-O-又は-NH-であり、
Y
a22
は、それぞれ独立して、-O-、-C(=O)-、-S(=O)
2
-、-NH-又は-CH
2
-から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される基であり、
Zは、2価又は3価の炭素数1~5の炭化水素基であり、
nは、1又は2である。]
で表される、請求項1又は2に記載の耐油剤。
【請求項10】
前記炭化水素含有重合体(1)が
(b)親水性基含有単量体、
から誘導された繰り返し単位を含み、前記単量体(b)が
式:
CH
2
=CX
b
C(=O)-Y
b
-(R
b
O)
n
-A
b
[式中、
X
b
は、水素原子又はメチル基であり、
Y
b
は、-O-又は-NH-であり、
R
b
は、それぞれ独立して、炭素数2~6のアルキレン基であり、
A
b
は、水素原子、炭素数1~22の不飽和又は飽和の炭化水素基、又はCH
2
=CX
b
C(=O)-であり、
nは、1~90の整数である。]
で表されるオキシアルキレン(メタ)アクリレートである、請求項1又は2に記載の耐油剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、耐油剤、特に繊維及び紙の処理に適した耐油剤に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、各種基材に撥液性や耐液性を付与することができる非フッ素系処理剤の開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-206409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、耐水性などに優れた皮膜を基体表面に形成する組成物として、水酸基及び/又はアミノ基を有するポリマーと多塩基酸とを必須成分とする(但しグリセリル化キトサンと1,2,3,4-ブタンテトラカルボン酸との組み合わせは除く)ことを特徴とする組成物を開示している。
【0005】
特許文献1は、炭素数6以上のような長鎖の炭化水素基の使用について記載はなく、耐油性についても記載されていない。
【0006】
本開示は、耐油性に優れた新規な耐油剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の好ましい態様は次のとおりである:
[項1]
(1)炭素数6以上40以下の炭化水素基を有する単量体(a)から誘導された繰り返し単位を有する炭化水素含有重合体、
(2)水溶性高分子、及び
(3)多価カルボン酸
を含む、耐油剤。
[項2]
前記水溶性高分子(2)がポリオールである、項1に記載の耐油剤。
[項3]
前記水溶性高分子(2)が多糖類及びポリビニルアルコールからなる群から選択される少なくとも一種である、項1又は2に記載の耐油剤。
[項4]
前記多価カルボン酸が、分子量1000以下である、項1~3のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項5]
前記多価カルボン酸が、ヒドロキシ多価カルボン酸である、項1~4のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項6]
前記多価カルボン酸が、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びタルトロン酸からなる群から選択される少なくとも一種である、項1~5のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項7]
前記単量体(a)が炭素数12以上30以下の炭化水素基を有する、項1~6のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項8]
前記単量体(a)が
式:
CH
2
=C(-X
a
)-C(=O)-Y
a
(R
a
)
k
[式中、R
a
は、それぞれ独立して、炭素数6~40の炭化水素基であり、
X
a
は、水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y
a
は、2価~4価の炭素数1の炭化水素基(特に、-CH
2
-、-CH=)、-C
6
H
4
-、-O-、-C(=O)-、-S(=O)
2
-又は-NH-から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される基(但し、炭化水素基を除く)であり、
kは1~3である。]
で表される、項1~7のいずれか一項に記載の耐油剤。
[項9]
前記単量体(a)が単量体(a2)を含み、
前記単量体(a2)が、
式:
CH
2
=C(-X
a2
)-C(=O)-Y
a21
-Z(-Y
a22
-R
a2
)
n
[式中、R
a2
【発明の効果】
【0008】
本開示における耐油剤は、耐油性に優れる。本開示における耐油剤は、耐油性が良好である。本開示における耐油剤は、折り目からの油染みを改善し得る。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖において、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ、ハロゲン等を有している基を意味する。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、明示的に記載した場合、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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