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公開番号2024083934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022198032
出願日2022-12-12
発明の名称ホットメルト接着剤
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 153/00 20060101AFI20240617BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】熱溶融させてホットメルト加工することができ、さらに低温タック、保持力、塗工性、低温ラミネート性、耐可塑剤性に優れるホットメルト接着剤の提供。
【解決手段】本発明の課題は、特定のブロック共重合体(A)および粘着付与剤(B)を含み、粘着付与剤(B)は軟化点が70℃以上100℃未満のスチレン系粘着付与剤(B1)および軟化点が110℃以上140℃以下のスチレン系粘着付与剤(B2)を含む、ホットメルト接着剤によって解決される。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ブロック共重合体(A)および粘着付与剤(B)を含み、
ブロック共重合体(A)が、アルキル基の炭素数が1~3の(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構造単位を含む重合体ブロックとアルキル基の炭素数が4~8の(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構造単位を含む重合体ブロックとのブロック共重合体であり、
ブロック共重合体(A)の重量平均分子量が5万~12万であり、
粘着付与剤(B)は軟化点が70℃以上100℃未満のスチレン系粘着付与剤(B1)および軟化点が110℃以上140℃以下のスチレン系粘着付与剤(B2)を含む、
ホットメルト接着剤。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記ブロック共重合体(A)が、メタクリル酸メチルと、アクリル酸n-ブチルおよび/またはアクリル酸2-エチルヘキシルと、のブロック共重合体である、請求項1記載のホットメルト接着剤。
【請求項3】
動的粘弾性測定装置で歪み量0.05% 、周波数10Hzの条件で測定した40℃における貯蔵弾性率E’が100,000Pa 以上である、請求項1記載のホットメルト接着剤。
【請求項4】
さらに酸化防止剤(C)を含み、
酸化防止剤(C)の含有量が、前記ブロック共重合体(A)と粘着付与剤(B)の合計100質量部に対して0質量部を超えて10質量部以下である、
請求項1~3いずれか記載のホットメルト接着剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットメルト接着剤に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、粘接着シート、粘接着フィルム、粘接着テープ等の、基材層の少なくとも一部の表面上に粘接着層を有する粘接着製品に使用される粘接着剤として、ゴム系粘接着剤やアクリル系粘接着剤等のベースポリマーからなる溶剤型粘接着剤が多用されている。中でも、透明性や耐候性、耐久性に優れることから、アクリル系粘接着剤が広く用いられている。
【0003】
一方、特に最近では、環境規制への対応、防災、人体への悪影響防止等の見地から脱溶剤の動きが強まっており、ホットメルト型粘接着剤が提案されている。中でもアクリル樹脂系のホットメルト型粘接着剤が注目されている。
先行文献1には、重量平均分子量が5万~25万である特定のアクリル系トリブロック共重合体および粘着付与樹脂を特定量含有するホットメルト型の粘接着剤組成物が開示されている。
しかし、記特許文献に記載されるホットメルト型の粘接着剤組成物は、低温タック、保持力、塗工性、低温ラミネート性、耐可塑剤性などにおいてなお改良の余地がある。低温ラミネート性は塩化ビニルなど高温で変形する基材にホットメルト型粘接着剤を密着させることができ、使用基材の選択肢を広げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-203172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、熱溶融させてホットメルト加工することができ、さらに低温タック、保持力、塗工性、低温ラミネート性、耐可塑剤性に優れるホットメルト接着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を有する。
[1] ブロック共重合体(A)および粘着付与剤(B)を含み、
ブロック共重合体(A)が、アルキル基の炭素数が1~3の(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構造単位を含む重合体ブロックとアルキル基の炭素数が4~8の(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構造単位を含む重合体ブロックとのブロック共重合体であり、
ブロック共重合体(A)の重量平均分子量が5万~12万であり、
粘着付与剤(B)は軟化点が70℃以上100℃未満のスチレン系粘着付与剤(B1)および軟化点が110℃以上140℃以下のスチレン系粘着付与剤(B2)を含む、
ホットメルト接着剤。
[2] 前記ブロック共重合体(A)が、メタクリル酸メチルと、アクリル酸n-ブチルおよび/またはアクリル酸2-エチルヘキシルと、のブロック共重合体である、[1]記載のホットメルト接着剤。
[3] 動的粘弾性測定装置で歪み量0.05% 、周波数10Hzの条件で測定した40℃における貯蔵弾性率E’が100,000Pa 以上である、[1]または[2]記載のホットメルト接着剤。
[4] さらに酸化防止剤(C)を含み、
酸化防止剤(C)の含有量が、前記ブロック重合体(A)と粘着付与剤(B)の合計100質量部に対して0質量部を超えて10質量部以下である、
[1]~[3]いずれか記載のホットメルト接着剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、熱溶融させてホットメルト加工することができ、さらに低温タック、保持力、塗工性、低温ラミネート性、耐可塑剤性に優れるホットメルト接着剤を提供できるようになった。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において「~」を用いて特定される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値の範囲として含むものとする。
【0009】
本明細書において、「Mw」はゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)測定によって求めたポリスチレン換算の重量平均分子量である。重量平均分子量は、[実施例]の項に記載の方法にて測定することができる。
また、本明細書において粘着付与剤(B)の軟化点は、JIS K6863:1994『ホットメルト接着剤の軟化点試験方法』に準じて測定した値である。
【0010】
本発明のホットメルト接着剤は、「発明の効果」の段落でも述べたように、熱溶融させてホットメルト加工することができ、さらに低温タック、保持力、塗工性、低温ラミネート性、耐可塑剤性のすべての性能に優れる。一般的なホットメルト接着剤の製品は古くから市場に存在し、個々の性能を満足するようなものはあるが、これらすべての性能を同時に満たすことは難しい。例えば、低温でタック性を持たせるために柔らかい組成にすると、50℃のような高温環境で評価する保持力が低下してしまう。反対に保持力を優先すると低温タック性が悪化してしまう。また、低温タックと低温ラミネート性は似て非なる性能であり、低温タックを有するものが必ずしも低温ラミネート性を有するとは限らない。低温タックは使用する環境温度が5℃のような低温であってもタックを有する性能を指し、低温ラミネート性はホットメルト接着剤をラミネートする一般的な温度(およそ120~180℃程度)と比して90℃のような低温でラミネートしても被着体への転着や基材からの浮き、ホットメルト接着剤の凝集破壊などが起こらない性能を指す。これらの性能においても例えば低温タックを優先して柔らかい組成とすれば、低温ラミネート後に被着体への転着やホットメルト接着剤の凝集破壊が起こると言ったように、両立は困難であった。
(【0011】以降は省略されています)

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