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公開番号2024106556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023010866
出願日2023-01-27
発明の名称水性下塗材及び化粧仕上げ方法
出願人ベック株式会社
代理人
主分類C09D 133/00 20060101AFI20240801BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
本発明は、建築物壁面等の化粧仕上げに用いる下地調整塗材として優れた性能を発揮することができる水性下塗材を提供する。
【解決手段】
本発明の水性下塗材は、アクリルシリコン樹脂エマルション、及び顔料を含む水性下塗材であって、前記アクリルシリコン樹脂エマルションは、樹脂構成成分中に芳香族モノマーを20重量%以上含むものであり、前記顔料として体質顔料を含み、顔料体積濃度が30~90%であることを特徴とする。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
アクリルシリコン樹脂エマルション、及び顔料を含む水性下塗材であって、
前記アクリルシリコン樹脂エマルションは、樹脂構成成分中に芳香族モノマーを20重量%以上含むものであり、
前記顔料として体質顔料を含み、顔料体積濃度が30~90%である
ことを特徴とする水性下塗材。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記アクリルシリコン樹脂エマルションは、樹脂構成成分として、
(a)炭素数3以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(b)芳香族モノマー、及び
(c)アルコキシシラン化合物、
を含むものであることを特徴とする請求項1記載の水性下塗材。
【請求項3】
前記アクリルシリコン樹脂エマルションは、樹脂構成成分として、
(a1)炭素数3~5のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(a2)炭素数6以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(b)芳香族モノマー、及び
(c)アルコキシシラン化合物、
を含むものである
ことを特徴とする請求項1記載の水性下塗材。
【請求項4】
目地部を有する被塗面用であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の水性下塗材。
【請求項5】
目地部を有する被塗面に対し、水性下塗材を塗付後、仕上材を塗付する化粧仕上げ方法であって、
前記水性下塗材として請求項1~3のいずれかに記載の水性下塗材を用いることを特徴とする化粧仕上げ方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な水性下塗材及び化粧仕上げ方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
建築物壁面等では、その躯体の保護や美観性向上のために塗装による化粧仕上げが行われている。このような化粧仕上げのひとつに、水性下塗材として下地調整塗材を塗装した後、各種仕上材を塗装する方法が知られている。この際使用される下地調整塗材は、下地の不陸、クラック、巣穴等を充填補修する機能に加え、塗付け量の調整や塗装器具の選定等によって、所望の凹凸模様を付与することができる機能等を有する材料である。
【0003】
このような下地調整塗材としては、セメント系下地調整塗材、合成樹脂系下地調整塗材が挙げられる。このうち、合成樹脂系下地調整塗材は、下地への密着性が良好で、下地の変位に追従可能な性能も有することから、近年好んで使用されている。
【0004】
例えば、特開平8-134378号公報(特許文献1)には、合成樹脂エマルション、体質顔料、及び増粘剤を主要成分とし、加熱残分が50~99重量%である下地調整塗材が開示されている。また、特開2008-12373号公報(特許文献2)には、共重合体のガラス転移温度が-20℃以下である共重合体水分散液を含む下地調整材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-134378号公報
特開2008-12373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述の建築物壁面等においては、様々な基材があり、これら基材の表面には様々な既存塗膜(旧塗膜)が形成されている場合もあり、被塗面の形状や性状は多岐にわたる。また、建築物壁面等は、複数の板状壁材によって構成される場合があり、これら板状壁材どうし間の目地部にはシーリング材等の目地材が充填されることが多い。このような被塗面を塗装対象とする場合、目地部を含む被塗面全体の塗膜物性が良好であることが求められる。
しかしながら、上記特許文献では、このような被塗面の塗装について考慮されていない。このような被塗面に対し、上記特許文献の下地調整塗材を用いて化粧仕上げを行っても、日射、気温、降雨、湿度等の環境条件によっては、膨れ、剥れ、割れ等の不具合が生じるおそれがある。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みなされたものであり、建築物壁面等の化粧仕上げに用いる下地調整塗材として優れた性能を発揮することができる水性下塗材、及びその水性下塗材を用いた化粧仕上げ方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、特定の樹脂エマルション、及び顔料を含む水性下塗材に想到し、本発明を完成させるに到った。
【0009】
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.アクリルシリコン樹脂エマルション、及び顔料を含む水性下塗材であって、
前記アクリルシリコン樹脂エマルションは、樹脂構成成分中に芳香族モノマーを20重量%以上含むものであり、
前記顔料として体質顔料を含み、顔料体積濃度が30~90%である
ことを特徴とする水性下塗材。
2.前記アクリルシリコン樹脂エマルションは、樹脂構成成分として、
(a)炭素数3以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(b)芳香族モノマー、及び
(c)アルコキシシラン化合物、
を含むものであることを特徴とする1.記載の水性下塗材。
3.前記アクリルシリコン樹脂エマルションは、樹脂構成成分として、
(a1)炭素数3~5のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(a2)炭素数6以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(b)芳香族モノマー、及び
(c)アルコキシシラン化合物、
を含むものである
ことを特徴とする1.記載の水性下塗材。
4.目地部を有する被塗面用であることを特徴とする1.~3.のいずれかに記載の水性下塗材。
5.目地部を有する被塗面に対し、水性下塗材を塗付後、仕上材を塗付する化粧仕上げ方法であって、
前記水性下塗材として1.~3.のいずれかに記載の水性下塗材を用いることを特徴とする化粧仕上げ方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、建築物壁面等の化粧仕上げに用いる下地調整塗材として優れた性能を発揮することができる水性下塗材、及びその水性下塗材を用いた化粧仕上げ方法が得られる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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