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公開番号2024119298
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026096
出願日2023-02-22
発明の名称OLED表示装置用光学積層体
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人G-chemical
主分類G02B 5/02 20060101AFI20240827BHJP(光学)
要約【課題】偏光板を使用しないOLED表示装置において、干渉ムラ、白ボケが生じにくいOLED表示装置に用いられる光学積層体を提供する。
【解決手段】本発明は、OLED素子の視認側に偏光度95%以下の光学素子のみが積層されたOLED表示装置に用いられる光学積層体を提供する。前記光学素子は、反射防止層および防眩層を少なくとも有する。前記OLED表示装置の反射率スペクトルにおいて、波長380~455nmにおける最大値をRp1、前記Rp1における波長WL1での前記反射防止層の反射率をRf1、前記波長WL1での前記防眩層の散乱効率をS1、波長460~530nmにおける最大値をRp2、前記Rp2における波長WL2での前記反射防止層の反射率をRf2、前記波長WL2での前記防眩層の散乱効率をS2としたとき、(S1+S2)/{[Rf1/Rp1]+[Rf2/Rp2]}の値は100以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
OLED素子の視認側に偏光度95%以下の光学素子のみが積層されたOLED表示装置に用いられる光学積層体であって、
前記光学素子は、反射防止層および防眩層を少なくとも有し、
前記OLED表示装置用光学積層体を積層しない状態の前記OLED表示装置の反射率スペクトルにおいて、波長380~455nmにおける最大値をRp1、前記Rp1における波長WL1での前記反射防止層の反射率をRf1、前記波長WL1での前記防眩層の散乱効率をS1、波長460~530nmにおける最大値をRp2、前記Rp2における波長WL2での前記反射防止層の反射率をRf2、前記波長WL2での前記防眩層の散乱効率をS2としたとき、
(S1+S2)/{[Rf1/Rp1]+[Rf2/Rp2]}の値は100以上である、OLED表示装置用光学積層体。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記反射防止層の水接触角は100°以上である請求項1に記載のOLED表示装置用光学積層体。
【請求項3】
前記反射防止層の消しゴム試験後の水接触角は90°以上である請求項1または2に記載のOLED表示装置用光学積層体。
【請求項4】
前記反射防止層は無機物から構成される請求項1または2に記載のOLED表示装置用光学積層体。
【請求項5】
前記防眩層のヘイズ値H'は5%以上である請求項1または2に記載のOLED表示装置用光学積層体。
【請求項6】
前記防眩層の厚みは2~10μmである請求項1または2に記載のOLED表示装置用光学積層体。
【請求項7】
前記防眩層の視認側とは反対側に、基材層、および粘着剤層を備える、請求項1または2に記載のOLED表示装置用光学積層体。
【請求項8】
前記粘着剤層のヘイズ値Hは20~90%である請求項7に記載のOLED表示装置用光学積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、OLED表示装置用光学積層体に関する。より詳細には、偏光板を使用しないOLED表示装置に用いられる光学積層体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
OLED(Organic light emitting diode:有機発光ダイオード)表示装置は、液晶表示装置と比較して視認性が高い、視野角依存性が少ない、応答速度が速いことなどの表示性能の利点を有する。また、OLED表示装置は、バックライトを使用しないので、薄型化に有利であり、フレキシブルに湾曲させたり、折り曲げ可能なフォルダブルデバイスとして使用することも可能となる。
【0003】
OLED表示装置は、通常、陽極、発光層を含むOLED層および陰極がこの順に積層されたOLED素子を有する。OLED素子の電極(陽極または陰極)には、ITOなどの高屈折率の透明導電性材料や反射率の高い金属材料などが用いられるため、外光が電極によって反射し、コントラスト低下や内部反射による映り込みの問題が生じ、OLED表示装置の表示性能が悪化してしまう場合がある。
【0004】
外光反射による悪影響を抑えるため、OLED表示装置の視認側に、偏光板と、λ/4板のような円偏光板とを配置する提案がなされている(例えば、特許文献1)。このような円偏光板は、外光に含まれる紫外線を遮断し、紫外線によるOLED素子の劣化を防止する機能も有する。さらには、円偏光板自体の機械的特性により、外部からの衝撃を吸収し、OLED表示装置の損傷も防止するという機能をも有する。
【0005】
しかしながら、円偏光板を用いると、偏光板による吸収のために光の利用効率(すなわち採光率)が悪く、輝度が低くなってしまう。所望の輝度を得るためにOLED素子の発光強度を高めると、消費電力が増加すると共に、OLED素子の短寿命化につながる。また、偏光板は貼り付けるための粘着剤層を含めると、0.15mm程度の厚さになり、OLED表示装置の薄型化には不利となる。さらには、円偏光板は高価なため、製造コストが高くなるという問題もある。
【0006】
円偏光板の代替として、OLED素子に対して視認側にカラーフィルタを配置し、OLED層発光色と同じ色のカラーフィルタが対向するように位置合わせを行うことにより、外光反射を防止しながら、OLED素子の発光光度を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
【0007】
OLED表示装置の1つの形態として、マイクロキャビティ(多重反射干渉、光共振器または微小共振器とも称される)構造を有するOLED表示装置が知られている。マイクロキャビティ構造を有するOLED表示装置によれば、外部に取り出される光のスペクトルが急峻かつ高強度となるので、輝度および色純度を向上させることができるとされている(例えば、特許文献3)。
【0008】
OLED表示装置では、OLED素子の視認側に、表面保護、屈曲性などの機能を付与するため、粘着剤層、プラスチックや薄ガラス等の基材、ハードコート層等の各種光学素子の層が積層されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2003-332068号公報
特開2018-112715号公報
特開2015-207377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
円偏光板の代替として、OLED素子に対して視認側にカラーフィルタを配置し、OLED層発光色と同じ色のカラーフィルタが対向するように位置合わせを行うことにより、外光反射を防止しながら、OLED素子の発光光度を向上させる方法は、カラーフィルタの規則的な二次元構造により反射光の干渉ムラが生じ、OLED表示装置の視認性を損なう場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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