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公開番号
2024121761
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023133901
出願日
2023-08-21
発明の名称
手術用立体観察装置
出願人
三鷹光器株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
21/22 20060101AFI20240830BHJP(光学)
要約
【課題】カメラ内の構造を複雑にせずに、ドクター用及びアシスタント用の立体映像を得ることができる手術用立体観察装置を提供する。
【解決手段】2つの変倍光学系5が第1方向Aに対して45度の斜め状態で配置され、各変倍光学系5を通過した光束を、ビームスプリッター6とプリズム7を用いて、それぞれ第1光束L1と第2光束L2に分けている。第1光束L1を第1撮像素子E1で受光してドクターS1用の第1モニターM1に表示し、第2光束L2を第2撮像素子E2で受光してアシスタントS2用の第2モニターM2に表示しているため、ドクターS1及びアシスタントS2はそれぞれの方向性で術部Gの状態を立体的に観察することができる。変倍光学系5が2つで済むため、カメラ2の構造も複雑にならず、カメラ2製造時の光学調整が容易である。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ドクターから術部を見る方向を第1方向とし、第1方向と相違した方向性でアシスタントが術部を見る方向を第2方向とし、
術部を撮像するカメラと、カメラで撮像した術部の立体映像を、ドクター用として第1方向から見た方向性で表示する第1モニターと、アシスタント用として第2方向から見た方向性で表示する第2モニターを備えた手術用立体観察装置であって、
前記カメラが、
術部から反射された光束を通過させる1つの対物光学系と、
対物光学系を通過した光束の範囲内で第1方向に対して斜めに設けられた2つの変倍光学系と、
変倍光学系の上方にそれぞれ設けられ、変倍光学系を通過した光束を、上方に通過する第1光束と、第2方向又は反第2方向に反射される第2光束に分離する光分離手段と、
光分離手段の上方にそれぞれ設けられ、第1光束を第1方向又は反第1方向に反射する光反射手段と、
第1光束を受光して術部の立体映像信号を第1モニターに出力する第1撮像素子と、
第2光束を受光して術部の立体映像信号を第2モニターに出力する第2撮像素子と
を備えたことを特徴とする手術用立体観察装置。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
変倍光学系が第1方向に対して45度の斜め状態で設けられたことを特徴とする請求項1記載の手術用立体観察装置。
【請求項3】
2組の光反射手段と第1撮像素子が、第1光束の平行状態を維持したまま、光反射手段の光軸を中心に水平方向で回転自在であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の手術用立体観察装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は手術用立体観察装置に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
手術台の近くに患者の術部を撮影するカメラを設置し、そのカメラにより両眼視差を有する一対の立体映像を撮像し、その立体映像をモニターに表示して、ドクターが3D用の専用メガネを介して見ることにより、術部の状態を立体的に観察できる手術用立体観察装置が知られている。
【0003】
ドクターはモニターに表示された術部の立体映像を頭を上げた状態(ヘッドアップ状態)で観察できるため、顕微鏡で行う手術のように下向き姿勢で接眼部に目を付ける必要がなく、楽な姿勢で手術を行うことができる。
【0004】
手術はドクターだけでなくアシスタントも協力して行われる。アシスタントはドクターが術部を見る方向とは90度相違した横方向に立ち、その方向から術部に対して手術の補助を行う。そのため、カメラにはドクター用のモニターだけでなく、アシスタント用のモニターも接続される。
【0005】
ドクター用のモニターには、ドクターから見た方向での術部の立体映像が表示され、アシスタント用のモニターには、アシスタントから見た方向での術部の立体映像が表示される。アシスタントはドクターの横に位置しているため、アシスタント用のモニターには、ドクター用のモニターとは方向が90度相違した術部の立体映像が表示される。
【0006】
カメラの内部には、術部で反射された光束が通過する1つの対物光学系が設けられている。そして対物光学系を通過した光束の範囲内に、ドクター用の光束を取り出すための2本の変倍光学系がドクターから見た方向性で左右に設けられ、またアシスタント用の光束を取り出すための2本の変倍光学系がアシスタントから見た方向性で左右に設けられている。
【0007】
そしてドクター用及びアシスタント用の変倍光学系から取り出された光束をそれぞれ撮像素子で撮影し、ドクター用の立体映像はドクター側のモニターに表示し、アシスタント用の立体映像はアシスタント側のモニターに表示する。
【0008】
このようにすることにより、ドクターとアシスタントはそれぞれ自分の方向性で術部の立体映像を見ることができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2017-35436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ドクター用とアシスタント用の両方の立体映像を得るために、合計4本の変倍光学系をカメラ内に設ける必要があり、カメラ内の構造が複雑になって、カメラ製造時の光学調整が大変に困難であった。
(【0011】以降は省略されています)
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