TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024179188
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023097835
出願日
2023-06-14
発明の名称
光フィルタ
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
6/12 20060101AFI20241219BHJP(光学)
要約
【課題】結合係数の温度依存性を抑制することが可能な光フィルタを提供する。
【解決手段】リング共振器と、前記リング共振器と光学的に結合する光導波路と、前記リング共振器に設けられたヒータと、を具備し、前記リング共振器は第1曲線部を有し、前記光導波路は第2曲線部を有し、前記第1曲線部と前記第2曲線部とは方向性結合器を形成し、前記ヒータは前記方向性結合器の上に設けられる光フィルタ。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
リング共振器と、
前記リング共振器と光学的に結合する光導波路と、
前記リング共振器に設けられたヒータと、を具備し、
前記リング共振器は第1曲線部を有し、
前記光導波路は第2曲線部を有し、
前記第1曲線部と前記第2曲線部とは方向性結合器を形成し、
前記ヒータは前記方向性結合器の上に設けられる光フィルタ。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記ヒータは、前記リング共振器のうち前記方向性結合器を形成する部分、および前記方向性結合器以外の部分に設けられる請求項1に記載の光フィルタ。
【請求項3】
前記ヒータは、前記リング共振器のうち70%以上の部分の上に設けられる請求項1または請求項2に記載の光フィルタ。
【請求項4】
前記第1曲線部および前記第2曲線部は、前記リング共振器の外に向けて湾曲する請求項1または請求項2に記載の光フィルタ。
【請求項5】
前記第1曲線部の曲率半径および前記第2曲線部の曲率半径は350μm以下、5μm以上である請求項1または請求項2に記載の光フィルタ。
【請求項6】
前記方向性結合器において前記リング共振器と前記光導波路との間の距離が最小になる請求項1または請求項2に記載の光フィルタ。
【請求項7】
シリコン層を具備し、
前記シリコン層は導波路コアを有し、
1つの前記導波路コアは前記リング共振器であり、
もう1つの前記導波路コアは前記光導波路であり、
前記方向性結合器において、前記1つの導波路コアと前記もう1つの導波路コアとは隣接する請求項1または請求項2に記載の光フィルタ。
【請求項8】
2つの前記光導波路を具備し、
前記2つの光導波路のそれぞれは前記第2曲線部を有し、
2つの前記第2曲線部のそれぞれは、前記第1曲線部と前記方向性結合器を形成する請求項1または請求項2に記載の光フィルタ。
【請求項9】
前記リング共振器を回る方向において、2つの前記方向性結合器のうち1つの前記方向性結合器からもう1つの前記方向性結合器までの前記リング共振器の長さは、前記2つの方向性結合器のうち前記もう1つの方向性結合器から前記1つの方向性結合器までの前記リング共振器の長さに等しい請求項8に記載の光フィルタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は光フィルタに関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
2つの光導波路を近づけることで、方向性結合器が形成される(非特許文献1など)。1つの光導波路からもう1つの光導波路へと、光が乗り移る。リング状の光導波路はリング共振器を形成する。リング共振器と光導波路とで方向性結合器を形成することで、光が乗り移る。ヒータによってリング共振器の温度を変化させることで、光の波長を変化させることができる(非特許文献2など)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
“Reduction of Wavelength Dependence of Coupling Characteristics Using Si Optical Waveguide Curved Directional Coupler” Hisayasu Morino, et al. Journal of Lightwave Technology,Vol.32,No.12,June 15,2014 p2188-2192
“A 2.5 kHz Linewidth Widely Tunable Laser with Booster SOA Integrated on Silicon” Minh A.et al. 2018 IEEE International Semiconductor Laser Conference(ISLC)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
方向性結合器の結合係数は温度に依存して変化する。結合係数の変化により、意図する特性が得られない恐れがある。そこで、結合係数の温度依存性を抑制することが可能な光フィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る光フィルタは、リング共振器と、前記リング共振器と光学的に結合する光導波路と、前記リング共振器に設けられたヒータと、を具備し、前記リング共振器は第1曲線部を有し、前記光導波路は第2曲線部を有し、前記第1曲線部と前記第2曲線部とは方向性結合器を形成し、前記ヒータは前記方向性結合器の上に設けられる。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、結合係数の温度依存性を抑制することが可能な光フィルタを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は実施形態に係る光フィルタを例示する平面図である。
図2Aは方向性結合器の拡大図である。
図2Bは角度と曲率半径との関係を例示する図である。
図3Aは図1の線A-Aに沿った断面図である。
図3Bは図1の線B-Bに沿った断面図である。
図4は光のスペクトルを例示する図である。
図5は比較例に係る光フィルタを例示する平面図である。
図6は方向性結合器の結合係数を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【0009】
本開示の一形態は、(1)リング共振器と、前記リング共振器と光学的に結合する光導波路と、前記リング共振器に設けられたヒータと、を具備し、前記リング共振器は第1曲線部を有し、前記光導波路は第2曲線部を有し、前記第1曲線部と前記第2曲線部とは方向性結合器を形成し、前記ヒータは前記方向性結合器の上に設けられる光フィルタである。ヒータを用いてリング共振器の温度を変化させることで、光の波長を変化させる。第1曲線部および第2曲線部が方向性結合器を形成する。このため結合係数の温度依存性が抑制される。光の波長を変化させ、かつ結合係数の変化は抑制することができる。
(2)上記(1)において、前記ヒータは、前記リング共振器のうち前記方向性結合器を形成する部分、および前記方向性結合器以外の部分に設けられてもよい。リング共振器のうちヒータに覆われる部分が長くなる。ヒータから熱の伝わる部分が大きくなる。リング共振器の温度が変化しやすくなる。消費電力の増加を抑制することができる。
(3)上記(1)または(2)において、前記ヒータは、前記リング共振器のうち70%以上の部分の上に設けられてもよい。リング共振器のうちヒータに覆われる部分が長くなる。ヒータから熱の伝わる部分が大きくなる。リング共振器の温度が変化しやすくなる。消費電力の増加を抑制することができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記第1曲線部および前記第2曲線部は、前記リング共振器の外に向けて湾曲してもよい。第1曲線部と第2曲線部とが方向性結合器を形成する。リング共振器と光導波路との間で、光が乗り移ることができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記第1曲線部の曲率半径および前記第2曲線部の曲率半径は350μm以下、5μm以上でもよい。結合係数の温度依存性が小さくなる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記方向性結合器において前記リング共振器と前記光導波路との間の距離が最小でもよい。光は方向性結合器において乗り移りやすく、方向性結合器以外の部分では乗り移りにくい。光の波長および強度を所望の大きさとすることができる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、シリコン層を具備し、前記シリコン層は導波路コアを有し、1つの前記導波路コアは前記リング共振器であり、もう1つの前記導波路コアは前記光導波路であり、前記方向性結合器において、前記1つの導波路コアと前記もう1つの導波路コアとは隣接してもよい。導波路コアの間で光が乗り移る。リング共振器および光導波路はシリコンで形成される。リング共振器および光導波路に光を強く閉じ込め、損失を抑制することができる。
(8)上記(1)から(7)のいずれかにおいて、2つの前記光導波路を具備し、前記2つの光導波路のそれぞれは前記第2曲線部を有し、2つの前記第2曲線部のそれぞれは、前記第1曲線部と前記方向性結合器を形成してもよい。1つの光導波路からリング共振器に光が乗り移る。リング共振器からもう1つの光導波路に光が乗り移る。リング共振器の共振波長を有する光を取り出すことができる。
(9)上記(8)において、前記リング共振器を回る方向において、2つの前記方向性結合器のうち1つの前記方向性結合器からもう1つの前記方向性結合器までの前記リング共振器の長さは、前記2つの方向性結合器のうち前記もう1つの方向性結合器から前記1つの方向性結合器までの前記リング共振器の長さに等しくてもよい。2つの方向性結合器の間において、光路長が同一に近づく。光の位相にずれが生じにくい。
【0010】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る光フィルタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
眼鏡こめかみ支持具
3日前
日本精機株式会社
プロジェクタ
10日前
富士通株式会社
光伝送装置
11日前
住友電気工業株式会社
光フィルタ
1か月前
ハート光学株式会社
眼鏡ケース
3日前
株式会社日本創作
望遠鏡
7日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
10日前
白金科技股分有限公司
フィルター
1か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
4日前
ブラザー工業株式会社
走査光学装置
7日前
大日本印刷株式会社
調光部材
10日前
キヤノン株式会社
レンズ鏡筒
10日前
株式会社スマートセンシング
照明装置
10日前
日本精機株式会社
薄板部材の支持構造及び表示装置
11日前
ヘラマンタイトン株式会社
コネクタ保持具
3日前
日本化薬株式会社
接着剤組成物及びこれを用いた偏光板
7日前
株式会社 GLASSART
水に浮くアイウェア
3日前
株式会社小糸製作所
画像投影装置
6日前
雅視光学技術(深セン)有限公司
骨伝導補聴メガネ
13日前
株式会社日本触媒
撮像素子
12日前
大日本印刷株式会社
光学素子
10日前
大日本印刷株式会社
調光部材、合わせ板
10日前
ブラザー工業株式会社
走査光学装置の製造方法
7日前
キヤノン株式会社
光学系および撮像装置
4日前
株式会社JVCケンウッド
ヘッドマウントディスプレイ
3日前
キヤノン株式会社
走査光学装置及び画像形成装置
18日前
アイカ工業株式会社
反射防止フィルム及びそれを用いた成形品
3日前
KDDI株式会社
光フィルタ
7日前
株式会社インターメスティック
眼鏡フレーム
7日前
アルプスアルパイン株式会社
表示装置
10日前
アルプスアルパイン株式会社
表示装置
10日前
大日本印刷株式会社
調光セル、調光部材及び移動体
18日前
アルプスアルパイン株式会社
表示装置
19日前
キヤノン株式会社
レンズ装置および撮像装置
3日前
山田電器工業株式会社
紫外線ライト
10日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
7日前
続きを見る
他の特許を見る