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公開番号
2024177027
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023190875
出願日
2023-11-08
発明の名称
拡大表示装置
出願人
怡利電子工業股ふん有限公司
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02C
7/14 20060101AFI20241212BHJP(光学)
要約
【課題】近くの物体の像をズームアウトすることができ、近距離の物体に長時間にわたって焦点を合わせるために眼を使用する頻度を減らすことができる拡大表示装置を提供する。
【解決手段】拡大表示装置は、ロードフレームブラケット2に構成される拡大反射鏡モジュール1を含む。拡大反射鏡モジュールは、投影像を受け取って反射する反射シート11、および反射シートからの反射像を受け取って拡大する拡大シート12を備えている。垂直方向の焦点ぼけをもたらして、反射像を水平虚像距離よりも遠い垂直虚像距離に表示するために、反射シートが二重曲面の凸面鏡であるか、または拡大シートが二重曲面の凹面鏡であり、その結果、反射像は、眼球に投影され、垂直方向の視線像領域に焦点ぼけした像を形成し、水平方向の視線像領域に焦点の合った像を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
拡大表示装置であって、
反射シートおよび拡大シートを備えている拡大反射鏡モジュールであって、
前記反射シートは、投影像を受け取り、その後、前記投影像を反射するように構成され、
前記拡大シートは、前記反射シートからの反射像を受け取り、その後、拡大するように構成される、
拡大反射鏡モジュールと、
ロードフレームブラケットであって、前記拡大反射鏡モジュールは、前記ロードフレームブラケットと
を備える拡大表示装置において、
垂直方向の焦点ぼけをもたらすために、前記反射シートが二重曲面の凸面鏡であるか、または前記拡大シートが二重曲面の凹面鏡であることと、
垂直虚像距離に表示された前記反射像は、水平虚像距離よりも遠いことと、
前記反射像は、眼球に投影され、垂直方向の視線像領域に焦点ぼけした像を形成し、水平方向の視線像領域に焦点の合った像を形成することと
を特徴とする、拡大表示装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記反射シートおよび前記拡大シートが前記投影像を続けて反射する前記水平虚像距離は、VIDhと定義されることと、前記反射シートおよび前記拡大シートが前記投影像を続けて反射する前記垂直虚像距離は、VIDvと定義されることと、垂直方向と水平方向との間での前記投影像の乱視の度合いは、αと定義されることとを特徴とする、請求項1に記載の拡大表示装置。
TIFF
2024177027000007.tif
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【請求項3】
前記反射シートおよび前記拡大シートは、両者の間にニップ角を有し、前記ニップ角は、24°~32°の範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載の拡大表示装置。
【請求項4】
前記拡大シートと前記反射シートとの高さの比率は、1:1.2~1:1.5の範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載の拡大表示装置。
【請求項5】
前記拡大シートは、二重曲面の凹面鏡であることと、前記拡大シートは、垂直曲率および水平曲率を有することと、前記垂直曲率は、前記水平曲率よりも大きいことと、前記反射シートは、平面鏡または凸面鏡であることとを特徴とする、請求項1に記載の拡大表示装置。
【請求項6】
前記反射シートは、二重曲面の凸面鏡であることと、前記反射シートは、垂直曲率および水平曲率を有することと、前記垂直曲率は、前記水平曲率よりも小さいことと、前記拡大シートは、凹面鏡であることとを特徴とする、請求項1に記載の拡大表示装置。
【請求項7】
前記拡大反射鏡モジュールは、2つの端部を有する反転フレームをさらに含むことと、前記反射シートは上縁を有し、前記拡大シートは下縁を有することと、前記反転フレームの一方の端部は、前記反射シートの前記上縁に接続され、前記反転フレームのもう一方の端部は、前記拡大シートの前記下縁に接続されていることとを特徴とする、請求項1に記載の拡大表示装置。
【請求項8】
前記ロードフレームブラケットは、アームセットおよび固定基台を含むことと、前記アームセットは2つの端部を有することと、前記アームセットの一方の端部は、前記拡大反射鏡モジュールに接続され、前記アームセットのもう一方の端部は、前記固定基台に接続されていることとを特徴とする、請求項1に記載の拡大表示装置。
【請求項9】
前記アームセットは、第1のアーム、第2のアーム、第1のシャフトおよび第2のシャフトをさらに含むことと、前記第1のアームは2つの端部を有し、前記第2のアームは2つの端部を有することと、前記第1のアームの一方の端部は、前記固定基台に接続され、前記第1のアームのもう一方の端部は、前記第1のシャフトに接続されていることと、前記第2のアームの一方の端部は、前記第2のシャフトに接続され、前記第2のアームのもう一方の端部は、前記第1のシャフトに接続されていることとを特徴とする、請求項8に記載の拡大表示装置。
【請求項10】
前記アームセットおよび前記固定基台は、両者の間に第3のシャフトを備えていることを特徴とする、請求項9に記載の拡大表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は拡大表示装置に関し、特に近視の進行を矯正したり制御したり遅らせたりすることが可能な拡大表示装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
スマートフォンおよびタブレットなどの電子製品の普及により、小児の近視有病率の増加は各国が直面する問題となっている。
遺伝に加えて、近距離の物体に長時間にわたって焦点を合わせるために眼を使用することも近視の主な原因の1つである。
【0003】
図1を参照して説明する。近視を制御する方法は多数あるが、一般に有効であると考えられている方法の1つは、周辺ぼけの矯正眼鏡を装用することである。
眼鏡のレンズ91(近視の周辺ぼけレンズ)の中心曲率は装用者の視力に応じて誂えられるため、中間位置の視線は網膜(すなわち焦点領域921)で焦点が合い、装用者ははっきりと見えるようになる。
レンズの周辺領域の微細構造は、曲率を小さく形成するため、焦点距離が長くなり、その結果、視線は網膜の前方(すなわち周辺の焦点ぼけした領域922)で焦点が合うため、視線の像93は、早くに焦点が合う。
焦点ぼけした像がレンズの周辺領域の辺りにある場合、レンズの中心にある像のみが鮮明になり、装用者の視界はさらに集中し、周辺の焦点ぼけした像は装用者の生活に影響を及ぼさない。
【0004】
近視の予防および制御に関する近視の周辺ぼけの効果は、動物(類人猿)の実験から導かれ、良好な結果を得ている。
医学研究によれば、網膜には焦点を合わせる現象がある。視線の焦点が網膜の前方で合うと、網膜は前方に動く傾向があり、それによって眼軸の成長が妨げられるが、眼軸の成長は、恒久的な近視となる主な生理学的変化である。
【0005】
もう一つの方法は、角膜矯正レンズを装用することである。
角膜矯正レンズは、同様の原理を利用して近視の進行を抑制することができる。
ハードコンタクトレンズを夜間就寝時に装用し、レンズの形状を利用して角膜中心部を圧迫し、角膜中心部に一時的な物理的変形を生じさせる。
装用者が日中にハードコンタクトレンズを外した後、鮮明な視界が1~2日間持続する。
短期間の鮮明な視界を得られるだけでなく、近視の進行を遅らせることができる理由は、整形レンズが角膜の中心部分のみを整形し、周辺の角膜部は引き続き元の近視状態を維持しているからであり、その結果、周辺の視線は網膜の前方で焦点が合う。
【0006】
角膜矯正レンズには近視の進行を遅らせる効果があり、このことは、近視の周辺ぼけに近視の進行を遅らせる効果があることを間接的に証明することでもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、近くの物体の像をズームアウトすることができ、近距離の物体に長時間にわたって焦点を合わせるために眼を使用する頻度を減らすことができる拡大表示装置を提供する。また、本拡大装置の使用時は、垂直方向の焦点ぼけの効果が発揮されて、眼軸の成長を遅らせ、近視の予防および制御を達成する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の拡大表示装置は、眼球に近い表示装置ではない。代わりに、垂直方向の焦点ぼけを利用し、それによって視線の半分は網膜で焦点が合い、残りの半分は網膜の前方で焦点が合うようにして、垂直方向の焦点ぼけの効果を部分的に達成し、拡大表示装置の垂直虚像距離を拡大表示装置の水平虚像距離よりも大幅に長くすることができる。
眼球が水平虚像に焦点を合わせると、視線像は網膜で焦点が合い、眼球が垂直虚像に焦点を合わせると、垂直視線像は網膜の前方で焦点が合う。
【0009】
本発明は、ロードフレームブラケットに構成された拡大反射鏡モジュールを含む拡大表示装置を対象とする。
拡大反射鏡モジュールは、反射シートおよび拡大シートを含む。
反射シートは、投影された像を受け取り、その後、投影された像を反射するように構成される。
拡大シートは、反射シートから反射像を受け取り、その後、拡大するように構成される。
垂直方向の焦点ぼけをもたらして、反射像を水平虚像距離よりも遠い垂直虚像距離に表示できるように、反射シートが二重曲面の凸面鏡であるか、または拡大シートが二重曲面の凹面鏡である。
反射像は、眼球に投影され、垂直方向の視線像領域に焦点ぼけした像を形成し、水平方向の視線像領域に焦点の合った像を形成する。
【0010】
何らかの実施形態では、反射シートおよび拡大シートが投影像を続けて反射する水平虚像距離をVIDhと定義する。
反射シートおよび拡大シートが投影像を続けて反射する垂直虚像距離をVIDvと定義する。
垂直方向と水平方向との間での投影像の乱視の度合いをαと定義する。
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(【0011】以降は省略されています)
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