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公開番号2024167569
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023083739
出願日2023-05-22
発明の名称光学レンズ系
出願人株式会社コシナ
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類G02B 13/00 20060101AFI20241127BHJP(光学)
要約【課題】光軸方向に配置されるレンズ枚数やレンズ間の空間部を減らして小型軽量化を図り、諸収差を補正して光学性能が維持できる光学レンズ系を提供する。
【解決手段】第1レンズ群G1は、物体OBJ側から結像面IMG側に向かって物体側に凸面を向けた正レンズL1fとこの正レンズL1fに接合された負レンズL1rを有し、第2レンズ群G2は、物体OBJ側から結像面IMG側に向かって物体側に凹面を向けた負レンズL2f及びこの負レンズL2fに接合された正レンズL2rと、少なくとも1枚以上の正レンズ成分を有する正レンズL3と、最も結像面に近い位置に両面に形成された凹面を物体側に向けた負レンズL4が配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から結像面側へ正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り部及び正の屈折力を有する第2レンズ群がこの順に配置された光学レンズ系であって、
前記第1レンズ群は、物体側から結像面側に向かって物体側に凸面を向けた正レンズとこの正レンズに接合された負レンズを含む第1接合レンズを有し、
前記第2レンズ群は、物体側から結像面側に向かって物体側に凹面を向けた負レンズ及びこの負レンズに接合された正レンズを含む第2接合レンズと、少なくとも1枚以上の正レンズ成分を有する正レンズと、最も結像面に近い位置に光軸方向両面に形成された凹面を物体側に向けた負レンズが配置されていることを特徴とする光学レンズ系。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記第1レンズ群は、前記第1接合レンズのみが配置され、前記第2レンズ群の前記第2接合レンズと開口絞り部を挟んで凹面どうしが対向配置されている請求項1記載の光学レンズ系。
【請求項3】
前記第2レンズ群に備えた正レンズのうちで最も屈折率が高いレンズが基準屈折率nd>1.9を満たしている請求項1記載の光学レンズ系。
【請求項4】
最も物体側のレンズ面から結像面までの光軸上の距離をL-H、最も結像面側のレンズ面から結像面までの光軸上の距離をL-BFとしたとき、L-H/L-BF>2.5を満たしている請求項1記載の光学レンズ系
【請求項5】
最も結像面に近い位置に配置された負レンズは負のメニスカスレンズであってその硝材は、d線の屈折率をLN-nd、アッべ数をLN-vdとするとき、前記アッベ数LN-vdが56>LN-vd>34の範囲内であって、前記d線の屈折率LN-ndが0.0082*LN-vd+1.9682≦LN-nd≦0.0082*LN-vd+2.0182の範囲を満たしている請求項1記載の光学レンズ系。
【請求項6】
前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群に含まれるすべてのレンズ面が球面である請求項1記載の光学レンズ系。
【請求項7】
前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群は、光軸方向に移動可能に配置されている請求項1記載の光学レンズ系。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばレンズ交換式カメラ用レンズとして全画角53.6°前後でF2程度の小型標準レンズとして用いられる光学レンズ系に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、写真及びビデオ撮影用機器等に用いられるレンズ交換式カメラ用レンズは、小型化を促進すると部品加工誤差が大きくなり、光学性能が低下し、製造難易度が高くなるなどの問題が発生する。
【0003】
対角線全画角が60°~30°で、広角から標準を含み中望遠の画角を有するカメラレンズとして以下のものが知られている。物体側から正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り、光軸に沿って物体側に移動可能な正の屈折力を有する第2レンズ群と負の屈折力を有する第3レンズ群をこの順に配置し、第2レンズ群は物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズと像側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズと両凸形状の正レンズを備え、第3レンズ群は最も像側に正レンズを有し、少なくとも1枚の正レンズと負レンズを有している(特許文献1;特許第5666489号参照)。
【0004】
また、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、負レンズ及び正レンズを備え正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、物体側から像側へ向かって順に、2つの接合レンズと、負レンズとから構成される5枚のレンズを備え正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、物体側から像側へ向かって順に負レンズと、正レンズを備え、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる3つのレンズ群を備えた撮像レンズも提案されている。この場合、第2レンズ群G2をフォーカス群とする合焦の際にレンズ系全長が一定であるインナーフォーカス方式が採用されている(特許文献2;特許第7026605号参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5666489号公報
特許第7026605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1,2に開示された光学レンズ系は、第1レンズ群~第3レンズ群を備えており、全体のレンズ枚数が多いうえに、第2レンズ群が光軸に沿って物体側に移動可能なインナーフォーカス方式が採用されているため、鏡筒内に多数のレンズ保持枠が必要となり大型化と重量化が進行する。
また、特許文献1,2に開示された光学レンズ系は、最も像に近い側に配置されるレンズが正レンズであるため、バックフォーカスが長くなり易く、光軸方向にレンズ系の長さを短縮し難い構成となっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、このような背景技術に存在する課題を解決し、光軸方向に配置されるレンズ枚数やレンズ間の空間部を減らして小型軽量化を図り、諸収差を補正して光学性能が維持できる光学レンズ系を提供することにある。
【0008】
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
物体側から結像面側へ正の屈折力を有する第1レンズ群、開口絞り部及び正の屈折力を有する第2レンズ群がこの順に配置された光学レンズ系であって、前記第1レンズ群は、物体側から結像面側に向かって物体側に凸面を向けた正レンズとこの正レンズに接合された負レンズを含む第1接合レンズを有し、前記第2レンズ群は、物体側から結像面側に向かって物体側に凹面を向けた負レンズ及びこの負レンズに接合された正レンズを含む第2接合レンズと、少なくとも1枚以上の正レンズ成分を有する正レンズと、最も結像面に近い位置に光軸方向両面に形成された凹面を物体側に向けた負レンズが配置されていることを特徴とする。
このように、第1レンズ群の第1接合レンズと第2レンズ群の第2接合レンズが開口絞り部を挟んで配置されているので、光軸に沿ったレンズ間隔を狭めて小型化することができ、コマ収差や非点収差等の軸外収差を補正すると共に軸上色収差を補正して光学性能が向上する。また、最も結像面に近い位置に負レンズを配置したことで、非点収差及び歪曲収差を抑制するうえにバックフォーカスを短縮してレンズ系の全長を短縮することができる。
よって、光軸方向に配置されるレンズ枚数やレンズ間の空間部を減らして小型軽量化を図り、諸収差を補正して光学性能を維持することができる。
【0009】
前記第1レンズ群は、前記第1接合レンズのみが配置され、前記第2レンズ群の前記第2接合レンズと開口絞り部を挟んで凹面どうしが対向配置されていてもよい。
これにより、レンズ群を構成するレンズの枚数を減らし、光軸に沿ったレンズ間隔を狭めて光軸方向に小型化することができる。また、コマ収差や非点収差等の軸外収差を補正すると共に軸上色収差を補正して光学性能を維持することができる。
【0010】
前記第2レンズ群に備えた正レンズのうちで最も屈折率が高い正レンズが基準屈折率nd>1.9を満たしていることが好ましい。
このように、第2レンズ群に備えた正レンズの屈折率が高いほど、球面収差やコマ収差を良好に補正することができ、小型化を促進することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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