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公開番号2025058704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168808
出願日2023-09-28
発明の名称光レセプタクルおよび光モジュール
出願人株式会社エンプラス
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類G02B 6/42 20060101AFI20250402BHJP(光学)
要約【課題】反射面を有する光レセプタクルを射出成形するに際して成形不良を抑制することができる光レセプタクルを提供すること。
【解決手段】基板上に配置された光電変換素子と光伝送体との間に配置され、前記光電変換素子と前記光伝送体の端面とを光学的に結合するための光レセプタクルであって、前記光レセプタクルを前記基板上に配置したときに前記基板に接触する底面と、第1光学面と、第2光学面と、反射面と、前記底面に対して垂直な方向に前記光レセプタクルを貫通し、その内面の一部が前記反射面である貫通孔と、前記貫通孔内において、前記第2光学面と前記反射面との間における光路に沿う方向に橋渡しをするリブと、を有する、光レセプタクル。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
基板上に配置された光電変換素子と光伝送体との間に配置されたときに、前記光電変換素子と前記光伝送体の端面とを光学的に結合するための光レセプタクルであって、
前記光レセプタクルの底面と、
前記光電変換素子から出射された光を入射させるか、前記光伝送体の端面から出射され、前記光レセプタクルの内部を通った光を前記光電変換素子に向けて出射させる第1光学面と、
前記第1光学面で入射した光を前記光伝送体の端面に向けて出射させるか、前記光伝送体の端面から出射された光を入射させる第2光学面と、
前記第1光学面と前記第2光学面との間の光路上に配置され、前記第1光学面からの光を前記第2光学面に向けて反射させるか、前記第2光学面からの光を前記第1光学面に向けて反射させる反射面と、
前記底面に対して垂直な方向に前記光レセプタクルを貫通し、その内面の一部が前記反射面である貫通孔と、
前記貫通孔内において、前記第2光学面と前記反射面との間における光路に沿う方向に橋渡しをするリブと、
平面視したときに、前記リブの延長線上の位置に配置されたゲート跡またはゲート残りと、
を有し、
前記リブは、前記光の光路以外の位置で、前記反射面と連結している、
光レセプタクル。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記反射面は、前記貫通孔の内部において、前記第2光学面側から前記ゲート残りまたはゲート跡側へ突き出ている突出部の表面の一部であり、
前記底面に対して垂直な方向において、前記リブの厚さは、前記突出部の厚さ以上である、請求項1に記載の光レセプタクル。
【請求項3】
前記光路と重ならないウェルドラインを有する、請求項1に記載の光レセプタクル。
【請求項4】
ウェルドラインを更に有し、
前記リブの幅および前記リブの厚さはそれぞれ、前記ウェルドラインが光路から外れるように設計されている、
請求項1に記載の光レセプタクル。
【請求項5】
前記底面に対して垂直な方向において、前記第2光学面の光軸と前記第2光学面との交点と、前記底面との間の距離は、1.1mm以下である、請求項1に記載の光レセプタクル。
【請求項6】
前記底面に対して垂直、かつ前記第2光学面と前記反射面との間における光路に沿う平面に対して対称である、請求項1に記載の光レセプタクル。
【請求項7】
光電変換素子と、
請求項1~6のいずれか一項に記載の光レセプタクルと、
を有する、光モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光レセプタクルおよび光モジュールに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバと、基板に配置された光電変換素子とを光学的に接続するための光モジュールが知られている。たとえば、特許文献1では、光ファイバと電子部品とを接続するための光部品モジュールを開示している。特許文献1では、このような光部品モジュールの薄型化が求められるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-87150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1Aは、上記の様な光伝送体(光ファイバ)と、基板10a上に配置された電子部品の一種である光電変換素子10とを光学的に接続するための光モジュール20の一例を示す断面図である。光モジュール20は、送信用の光モジュール20として用いられても、受信用の光モジュール20として使用されてもよい。
【0005】
光モジュール20が光送信用の光モジュール20として用いられる場合、図1に示されるように、基板10a上に配置された光電変換素子10から出射された光は、第1光学面31で光レセプタクル30に入射し、反射面32で反射し、第2光学面33で光レセプタクル30から出射して、光伝送体(図示せず)に到達する。このように光モジュール20では、光レセプタクル30によって光の進行が制御されて、光電変換素子10と光伝送体とが光学的に接続される。
【0006】
ここで、図1Aに示される例では、光レセプタクル30が基板10aと接触する面を底面30aとしたときに、第1光学面31は底面30aに対して凹むように設けられた凹部の内面に配置されており、反射面32は底面の反対側の天面から凹むように設けられた凹部の傾斜した内面である。このように光レセプタクル30の光を制御するための構成(第1光学面31および反射面32)は、光レセプタクル30に凹部を形成することで形成されうる。
【0007】
このように光レセプタクル30に複数の凹部を設けた場合、光レセプタクル30には2つの凹部の間に位置する薄肉部34が形成されてしまうことがある(図1Aの部分拡大図である図1B参照)。光レセプタクル30を射出成形により製造する場合、成形型の薄肉部34に対応する部分は、材料が充填されにくい部分となる。そのため、薄肉部34を有する光レセプタクル30は、成形不良が多くなる傾向にある。なお、この薄肉部34は、上記の特許文献1に記載されているように光レセプタクル30を薄くすると、それに伴いより薄くなるため、成形不良がより顕著になる傾向にある。
【0008】
本発明の目的は、反射面を有する光レセプタクルを射出成形するに際して成形不良を抑制することができる光レセプタクルを提供することである。また、本発明の目的は、当該光レセプタクルを有する光モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]基板上に配置された光電変換素子と光伝送体との間に配置されたときに、前記光電変換素子と前記光伝送体の端面とを光学的に結合するための光レセプタクルであって、前記光レセプタクルの底面と、前記光電変換素子から出射された光を入射させるか、前記光伝送体の端面から出射され、前記光レセプタクルの内部を通った光を前記光電変換素子に向けて出射させる第1光学面と、前記第1光学面で入射した光を前記光伝送体の端面に向けて出射させるか、前記光伝送体の端面から出射された光を入射させる第2光学面と、前記第1光学面と前記第2光学面との間の光路上に配置され、前記第1光学面からの光を前記第2光学面に向けて反射させるか、前記第2光学面からの光を前記第1光学面に向けて反射させる反射面と、前記底面に対して垂直な方向に前記光レセプタクルを貫通し、その内面の一部が前記反射面である貫通孔と、前記貫通孔内において、前記第2光学面と前記反射面との間における光路に沿う方向に橋渡しをするリブと、平面視したときに、前記リブの延長線上の位置に配置されたゲート跡またはゲート残りと、を有し、前記リブは、前記光の光路以外の位置で、前記反射面と連結している、光レセプタクル。
[2]前記反射面は、前記貫通孔の内部において、前記第2光学面側から前記ゲート残りまたはゲート跡側へ突き出ている突出部の表面の一部であり、前記底面に対して垂直な方向において、前記リブの厚さは、前記突出部の厚さ以上である、[1]に記載の光レセプタクル。
[3]前記光路と重ならないウェルドラインを有する、[1]または[2]に記載の光レセプタクル
[4]ウェルドラインを更に有し、前記リブの幅および厚みはそれぞれ、前記ウェルドラインが光路から外れるように設計されている、[1]または[2]に記載の光レセプタクル。
[5]前記底面に対して垂直な方向において、前記第2光学面の光軸と前記第2光学面との交点と、前記底面との間の距離は、1.1mm以下である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の光レセプタクル。
[6]前記底面に対して垂直、かつ前記第2光学面と前記反射面との間における光路に沿う平面に対して対称である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の光レセプタクル。
[7]光電変換素子と、[1]~[6]のいずれか一項に記載の光レセプタクルと、を有する、光モジュール。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、反射面を有する光レセプタクルを射出成形するに際して成形不良を抑制することができる光レセプタクルを提供することができる。また、本発明によれば、当該光レセプタクルを有する光モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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