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公開番号2024176432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094957
出願日2023-06-08
発明の名称光コネクタ用固定部材
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 6/36 20060101AFI20241212BHJP(光学)
要約【課題】光ケーブルを適切に固定することのできる、作業性のよい光コネクタ用固定部材を提供すること。
【解決手段】光コネクタ用固定部材11は、クリンプスリーブ11A、インナーリング11B及びアウターリング11Cを備える。クリンプスリーブ11Aは、その基端挿入部11eがシース9の先端縁から内部に圧入される。インナーリング11Bは、シース9から延出された抗張力繊維10を、クリンプスリーブ11Aの延出部11gとの間に挟持する。アウターリング11Cは、その先端部によってシース9から延出された抗張力繊維10とインナーリング11Bとをクリンプスリーブ11Aの延出部11gとの間に挟持し、かつ、その基端部によってシース9の内部の抗張力繊維10とシース9とインナーリング11Bとをクリンプスリーブ11Aの基端挿入部11eとの間で挟持する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバとシースとの間に抗張力繊維が介在されている光ケーブルに光コネクタを取り付ける際に用いる光コネクタ用固定部材において、
前記光ケーブルの前記シースの先端縁から延出された前記光ファイバが内部に挿通される筒形状を有し、その基端挿入部が前記シースの前記先端縁から前記シースの内部に圧入されるクリンプスリーブと、
前記光ケーブルに沿ってスライドされることで、前記シースの前記先端縁から延出された前記抗張力繊維を、前記クリンプスリーブの前記シースの前記先端縁から延出された延出部との間に挟持する、筒形状を有するインナーリングと、
前記光ケーブルに沿ってスライドされることで、その先端部によって前記シースの前記先端縁から延出された前記抗張力繊維と前記インナーリングとを前記クリンプスリーブの前記延出部との間に挟持し、かつ、その基端部によって前記シースの前記先端縁よりも内部に位置する前記抗張力繊維と前記シースと前記インナーリングとを前記クリンプスリーブの前記基端挿入部との間で挟持する、筒形状を有するアウターリングと、を備えた光コネクタ用固定部材。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記クリンプスリーブが、スライドされた前記インナーリングの先端縁、及び、スライドされた前記アウターリングの先端縁と当接する、前記延出部に設けられたフランジを有している、請求項1に記載の光コネクタ用固定部材。
【請求項3】
前記インナーリングの前記シースとの重複部分の内周面から前記シースに向けて突出する突起が形成されている、請求項1に記載の光コネクタ用固定部材。
【請求項4】
前記クリンプスリーブの基端挿入部の外周面上に、前記シースの基準内径よりも大きな外径を有する少なくとも一つの環状突起が形成されている、請求項2又は3に記載の光コネクタ用固定部材。
【請求項5】
前記クリンプスリーブの延出部の外周面上に、前記シースの基準内径よりも十分に大きな外径を有する少なくとも一つの環状突起が形成されている、請求項2に記載の光コネクタ用固定部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタ用固定部材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
光コネクタは、光ケーブルの末端に取り付けられるものである。光ケーブルのシース内には、光ファイバの他、布設時などに光ケーブルに作用する張力が光ファイバに作用しないように張力に対して対抗する抗張力体も収納される。抗張力体としては、抗張力繊維が用いられることが多く、例えば、アラミド繊維が用いられる。光ファイバに張力を作用させないためには、抗張力繊維を光コネクタに固定する必要がある。光ケーブルの端部に光コネクタを取り付ける作業は光ケーブルの布設現場において行われることも多く、良好な作業性が求められる。
【0003】
下記特許文献1は光コネクタ用固定部材を開示している。まずこの固定部材に光ケーブルが固定され、この固定部材が光コネクタのハウジングに固定されることで光ケーブルの端部に光コネクタが取り付けられる。特許文献1に開示された固定部材は、現場での光ケーブルへの光コネクタの取付時の作業性、特に、抗張力繊維を光コネクタに固定する作業性の向上を実現することを目的としている。
【0004】
特許文献1に開示された固定部材は、第一及び第二部材を備えている。第一部材は光ファイバが挿通される円筒部を有しており、この円筒部の外周には雄ねじ部が形成されている。第二部材は、上述した雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が内周に形成された円筒状の部材である。第一部材の雄ねじ部に第二部材の雌ねじ部を螺合させる際に、両者の間に光ケーブルのシースの端縁から延出された抗張力繊維を挟み込むことで、抗張力繊維が固定部材に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-104069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示された固定部材では、第一部材に第二部材を回転させて螺合させるので、周囲にある程度の指先のための作業スペースが必要になる。また、光ケーブルの固定部材への固定強度は第一部材に対して第二部材をどのぐらい螺合させたかで決まるが、最適な固定強度を得るためにどこまで螺合させるか、即ちどの程度回転させればよいのかが分かりにくい。第一部材に対して第二部材を回転させ過ぎれば、第一部材や第二部材が破損するし、回転が足りなければ固定が不十分となる。固定部材への光ケーブルの固定が不十分であると、光ケーブル内の光ファイバに張力が作用してしまう。
【0007】
本発明の目的は、光ケーブルを適切に固定することのできる、作業性のよい光コネクタ用固定部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る光コネクタ用固定部材は、光ファイバとシースとの間に抗張力繊維が介在されている光ケーブルに光コネクタを取り付ける際に用いるものであり、前記光ケーブルの前記シースの先端縁から延出された前記光ファイバが内部に挿通される筒形状を有し、その基端挿入部が前記シースの前記先端縁から前記シースの内部に圧入されるクリンプスリーブと、前記光ケーブルに沿ってスライドされることで、前記シースの前記先端縁から延出された前記抗張力繊維を、前記クリンプスリーブの前記シースの前記先端縁から延出された延出部との間に挟持する、筒形状を有するインナーリングと、前記光ケーブルに沿ってスライドされることで、その先端部によって前記シースの前記先端縁から延出された前記抗張力繊維と前記インナーリングとを前記クリンプスリーブの前記延出部との間に挟持し、かつ、その基端部によって前記シースの前記先端縁よりも内部に位置する前記抗張力繊維と前記シースと前記インナーリングとを前記クリンプスリーブの前記基端部との間で挟持する、筒形状を有するアウターリングと、を備えている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る光コネクタ用固定部材によれば、作業性がよく、光ケーブルを適切に光コネクタに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る光コネクタ用固定部材が取り付けられた光コネクタとこの光コネクタと接続される相手コネクタとを示す斜視図である。
上記光コネクタ及び上記相手コネクタの分解斜視図である。
上記光コネクタ及び上記相手コネクタの断面図である。
(a)は光ケーブルへの光コネクタの取付工程(第1工程)を示す側面図であり、(b)上記取付工程(第2工程)を示す側面図である。
(a)は光ケーブルへの光コネクタの取付工程(第3工程)を示す側面図であり、(b)上記取付工程(第4工程)を示す側面図である。
(a)は光ケーブルへの光コネクタの取付工程(第5工程)を示す側面図であり、(b)上記取付工程(第6工程)を示す側面図である。
(a)は光ケーブルへの光コネクタの取付工程(第7工程)を示す側面図であり、(b)上記取付工程(第8工程)を示す側面図である。
上記光コネクタの要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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