TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024122758
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023030477
出願日
2023-02-28
発明の名称
粘着剤組成物、および、粘着シート
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
C09J
133/06 20060101AFI20240902BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】紫外線照射前には優れた粘着力を発揮し、紫外線照射後には糊残りが低減され被着体から剥離し得る粘剤組成物およびこの粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層を備える粘着シートを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態の粘着剤組成物は、側鎖または末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーと、ポリオールと、イソシアネート系架橋剤と、光重合開始剤とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
側鎖または末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーと、ポリオールと、イソシアネート系架橋剤と、光重合開始剤とを含む、粘着剤組成物。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記ポリオールが第二級アルコールである、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記ポリオールがポリプロピレングリコールユニットを含む、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されたポリオール誘導体をさらに含む、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
前記ポリオール誘導体が、少なくとも一方の末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されている、請求項4に記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
前記(メタ)アクリル系ポリマーが側鎖に水酸基を有し、かつ、側鎖に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されている、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項7】
前記(メタ)アクリル系ポリマーが少なくとも一方の末端に、水酸基を有する、または、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されている、請求項6に記載の粘着剤組成物。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層と、
基材と、を備える、粘着シート。
【請求項9】
前記粘着剤層が、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーと、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されたオリゴマーと、を含む、請求項8に記載の粘着シート。
【請求項10】
半導体ウエハ加工用粘着シートである、請求項8に記載の粘着シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物、および、粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
粘着シートは、被着体の表面保護、および、固定を目的として広く用いられている。例えば、半導体ウエハの加工工程では、被着体である半導体ウエハをバックグラインド工程、および、ダイシング工程で適切に保持するために用いられる。近年、チップの微細化および薄型化が進められており、加工時に半導体ウエハを薄く研削しても半導体ウエハを適切に保持可能な粘着力が要求される。また、近年、半導体チップの高性能化に伴い、半導体チップの表面構造が複雑化している。そのため、より複雑な表面形状にも追従し、加工時に半導体ウエハを固定可能な粘着力を有する粘着シートが求められている。しかしながら、粘着力の高い粘着シートでは剥離時にウエハを破損するおそれがある。そのため、加工後は容易に被着体から剥離することができる軽剥離な粘着シートが求められている。このような粘着剤組成物としては、紫外線硬化型粘着剤を用いる粘着シートが提案されている(例えば、特許文献1)。粘着剤層を形成する粘着剤としては、溶剤を用いた粘着剤が広く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-31620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、紫外線照射前には優れた粘着力を発揮し、紫外線照射後には糊残りが低減され被着体から剥離し得る粘着剤組成物、および、この粘着剤組成物を用いて形成される粘着剤層を備える粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1.本発明の実施形態の粘着剤組成物は、側鎖または末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーと、ポリオールと、イソシアネート系架橋剤と、光重合開始剤とを含む。
2.上記1に記載の粘着剤組成物において、上記ポリオールは第二級アルコールであってもよい。
3.上記1または2に記載の粘着剤組成物において、上記ポリオールはポリプロピレングリコールユニットを含んでいてもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の粘着剤組成物は、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されたポリオール誘導体をさらに含んでいてもよい。
5.上記4に記載の粘着剤組成物において、ポリオール誘導体は、少なくとも一方の末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されていてもよい。
6.上記1から5のいずれかに記載の粘着剤組成物において、上記(メタ)アクリル系ポリマーは側鎖に水酸基を有し、かつ、側鎖に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されていてもよい。
7.上記5に記載の粘着剤組成物において、上記(メタ)アクリル系ポリマーは少なくとも一方の末端に、水酸基を有していてもよく、または、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されていてもよい。
8.本発明の実施形態の別の局面においては、粘着シートが提供される。この粘着シートは、上記1から7のいずれかに記載の粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層と、基材と、を備える。
9.上記8に記載の粘着シートにおいて、上記粘着剤層は、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーと、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されたオリゴマーと、を含んでいてもよい。
10.上記8または9に記載の粘着シートは、半導体ウエハ加工用粘着シートであってもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、紫外線照射前には優れた粘着力を発揮し、紫外線照射後には糊残りが低減され被着体から剥離し得る粘着剤組成物が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態による粘着シートの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.粘着剤組成物
本発明の実施形態の粘着剤組成物は側鎖または末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーと、ポリオールと、イソシアネート系架橋剤と、光重合開始剤とを含む。本発明の実施形態の粘着剤組成物は、溶媒としてポリオールを含む。この粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層を備える粘着シートは、架橋工程にさらに供され、粘着剤層中で側鎖または末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーと、ポリオールとが、イソシアネート系架橋剤により架橋され得る。その結果、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーと、放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されたオリゴマーの2種の活性エネルギー線硬化成分を含む粘着剤層を備える粘着シートが得られ得る。これらは粘着剤層に紫外線を照射することで硬化し得る。粘着剤組成物に含まれる溶媒であるポリオールも粘着剤層に含まれる硬化成分となるため、紫外線照射後には粘着剤層に含まれる溶媒の量は格段に低減され得る。また、形成される粘着剤層は濡れ性が良好であるので、より表面構造が複雑な半導体ウエハの加工にも好適に用いられ得る。本明細書において、(メタ)アクリルとは、アクリルおよび/またはメタクリルをいう。
【0009】
粘着剤組成物の25℃における粘度は、好ましくは30mPa・s以下であり、より好ましくは20mPa・s以下であり、さらに好ましくは10mPa・s以下である。また、25℃における粘度は、例えば、1mPa・s以上である。粘度が上記範囲であれば常温塗工が可能な粘着剤溶液が得られ得る。また、半導体ウエハを加工時にSi(シリコン)ウエハを固定するのに十分な粘着力を発現し得る。粘着剤組成物の粘度は、任意の適切な方法で測定することができる。例えば、B型粘度計を用いることにより測定することができる。
【0010】
A-1.側鎖または末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマー
側鎖または末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーは、任意の適切な方法により得られ得る。例えば、任意の適切なモノマー組成物を重合することにより得られた(メタ)アクリル系ポリマーの側鎖または末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合を導入することにより得られ得る。好ましくは側鎖および末端の両方に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入された(メタ)アクリル系ポリマーが用いられる。側鎖および末端の両方に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入されていれば、紫外線照射前にはさらに優れた粘着力を発揮し、紫外線照射後には糊残りが低減され被着体から剥離し得る粘着剤組成物が提供され得る。なお、末端に放射線重合性炭素-炭素二重結合が導入される場合、少なくとも一方の末端に導入されていればよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日東電工株式会社
防爆部材
17日前
日東電工株式会社
ARデバイス
20日前
日東電工株式会社
積層フィルム
20日前
日東電工株式会社
積層フィルム
20日前
日東電工株式会社
BAWフィルタ
24日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
24日前
日東電工株式会社
焼結接合用シート
17日前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
24日前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
24日前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
24日前
日東電工株式会社
光透過性導電性シート
24日前
日東電工株式会社
バックグラインドテープ
4日前
日東電工株式会社
表面処理シートの製造方法
18日前
日東電工株式会社
樹脂発泡体および発泡部材
10日前
日東電工株式会社
光学部材およびその製造方法
5日前
日東電工株式会社
光学積層体及び画像表示装置
20日前
日東電工株式会社
積層体および積層体の製造方法
20日前
日東電工株式会社
光ケーブルおよび複合ケーブル
10日前
日東電工株式会社
光ケーブルおよび複合ケーブル
10日前
日東電工株式会社
導光フィルムおよびその製造方法
20日前
日東電工株式会社
情報媒体、および情報処理システム
24日前
日東電工株式会社
電気信号ケーブルおよび複合ケーブル
10日前
日東電工株式会社
偏光子、偏光板、および画像表示装置
24日前
日東電工株式会社
偏光子、偏光板、および画像表示装置
24日前
日東電工株式会社
光学フィルムの製造方法および製造装置
25日前
日東電工株式会社
粘着剤層を有する積層フィルムの製造方法
24日前
日東電工株式会社
積層体、および、該積層体を含む衛生用品
4日前
日東電工株式会社
粘着フィルムおよびフレキシブルデバイス
17日前
日東電工株式会社
積層フィルム及び積層フィルムの製造方法
18日前
日東電工株式会社
積層フィルムおよび積層フィルムの製造方法
20日前
日東電工株式会社
積層フィルムおよび積層フィルムの製造方法
20日前
日東電工株式会社
光透過性導電層および光透過性導電性シート
24日前
日東電工株式会社
偏光膜、偏光板、および、偏光膜の製造方法
20日前
日東電工株式会社
光透過性導電層および光透過性導電性シート
24日前
日東電工株式会社
ガラス積層体の製造方法およびガラス積層体
18日前
日東電工株式会社
コーティング組成物および塗膜保護コート材
17日前
続きを見る
他の特許を見る