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公開番号2024147967
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060759
出願日2023-04-04
発明の名称ガラス積層体の製造方法およびガラス積層体
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人河崎特許事務所
主分類C03C 17/34 20060101AFI20241009BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラス部材を他の部材に加圧接着させたときにガラス部材に打痕が残ることを抑制する。
【解決手段】ガラス積層体は、第1主面および第2主面を有するガラス部材を少なくとも含む。ガラス積層体の製造方法は、前記第1主面に、粘着剤層を介して保護フィルムを貼付する第1工程を含む。前記ガラス部材の曲げ剛性は、F0であり、前記保護フィルムの曲げ剛性は、F1であり、F0およびF1の単位は、N・mmである。F1のF0に対する比:F1/F0は、2.50以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面および第2主面を有するガラス部材を少なくとも含むガラス積層体の製造方法であって、
前記製造方法は、
前記第1主面に、粘着剤層を介して保護フィルムを貼付する第1工程を含み、
前記ガラス部材の曲げ剛性は、F0であり、
前記保護フィルムの曲げ剛性は、F1であり、
F0およびF1の単位は、N・mmであり、
F1のF0に対する比:F1/F0は、2.50以下である、ガラス積層体の製造方法。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記ガラス積層体は、さらに、前記第2主面側に配置された基材フィルムと、前記基材フィルムおよび前記ガラス部材の間に介在する接着剤層と、を含む、請求項1に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項3】
前記製造方法は、さらに、前記第1工程の後に、前記第2主面に、前記接着剤層を介して前記基材フィルムを加圧下で貼付する第2工程を含む、請求項2に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項4】
前記第2工程の後に、前記保護フィルムおよび前記粘着剤層を、前記第1主面から剥離する第3工程を含む、請求項3に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項5】
前記粘着剤層の25℃における押込み弾性率は、50MPa以上500MPa以下である、請求項1または2に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項6】
前記保護フィルムの厚さは、100μm以下である、請求項1または2に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項7】
前記粘着剤層の厚さは、5μm以上である、請求項1または2に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項8】
前記ガラス部材の厚さは、50μm以下である、請求項1または2に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項9】
第1主面および第2主面を有するガラス部材と、
前記第1主面側に配置された保護フィルムと、
前記ガラス部材および前記保護フィルムの間に介在する粘着剤層と、を少なくとも含み、
前記ガラス部材の曲げ剛性は、F0であり、
前記保護フィルムの曲げ剛性は、F1であり、
F0およびF1の単位は、N・mmであり、
F1のF0に対する比:F1/F0は、2.50以下である、ガラス積層体。
【請求項10】
前記粘着剤層の25℃における押込み弾性率は、50MPa以上500MPa以下である、請求項9に記載のガラス積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、カバーウィンドウ向けのガラス部材を含むガラス積層体の製造方法およびガラス積層体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ガラス板と、接着剤層と、フィルムとを厚み方向一方側に向かって順に備え、
前記ガラス板は、40μm未満の厚みを有し、
周波数10Hz、昇温速度2℃/min、引張モードの動的粘弾性試験により求められる-100℃から-50℃における前記フィルムのtanδの平均が、0.04以上であり、
前記動的粘弾性試験により求められる-100℃から-50℃における前記フィルムの引張貯蔵弾性率E’の平均が、3GPa以上、6GPa以下である、光学積層体を提案している。特許文献1以外にも、ガラス板を備える光学積層体がいくつか提案されている(特許文献2~4など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-83323号公報
特開2022-83324号公報
特開2022-83325号公報
特開2022-83326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
薄ガラスなどのガラス部材は、傷付きを防止するとともに、ある程度の取り扱い性を確保する観点から、保護フィルムとのガラス積層体の形態で製品への加工工程などに供される。しかし、ガラス部材に保護フィルムを貼り付ける際に、ガラス部材と保護フィルムとの間に異物が入り込むことがある。間に異物を挟んだ状態のガラス部材と保護フィルムとを、接着剤層を介して基材フィルムなどの他の部材に加圧接着させたときに、異物によってガラス部材に打痕が残ることがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1側面は、第1主面および第2主面を有するガラス部材を少なくとも含むガラス積層体の製造方法であって、
前記製造方法は、
前記第1主面に、粘着剤層を介して保護フィルムを貼付する第1工程を含み、
前記ガラス部材の曲げ剛性は、F0であり、
前記保護フィルムの曲げ剛性は、F1であり、
F0およびF1の単位は、N・mmであり、
F1のF0に対する比:F1/F0は、2.50以下である、ガラス積層体の製造方法に関する。
【0006】
本発明の第2側面は、第1主面および第2主面を有するガラス部材と、
前記第1主面側に配置された保護フィルムと、
前記ガラス部材および前記保護フィルムの間に介在する粘着剤層と、を少なくとも含み、
前記ガラス部材の曲げ剛性は、F0であり、
前記保護フィルムの曲げ剛性は、F1であり、
F0およびF1の単位は、N・mmであり、
F1のF0に対する比:F1/F0は、2.50以下である、ガラス積層体に関する。
【発明の効果】
【0007】
ガラス部材を他の部材に加圧接着させたときにガラス部材に打痕が残ることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係るガラス積層体の概略縦断面図である。
本開示の他の実施形態に係るガラス積層体の概略縦断面図である。
本開示のさらに他の実施形態に係るガラス積層体の概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
薄ガラスなどのガラス部材は、カバーウィンドウなどの用途に用いられることがある。カバーウィンドウには屈曲性が求められる。しかし、薄ガラスなどのガラス部材を用いたカバーウィンドウでは、ガラス部材の表面に傷が付くと、屈曲性が顕著に低下する。一方、薄ガラスなどのガラス部材は、屈曲し易いことで、製品への加工工程などにおいて取り扱いが難しい。そのため、保護フィルムを、粘着剤層を介してガラス部材に貼り付けた状態で加工工程に供されることがある。ガラス部材には、一般に、製造または加工の際に生じたカレットが多数付着している。ガラス部材を徹底洗浄すればカレットの除去は可能ではあるが洗浄によってガラス部材に傷が付く虞がある。そのため、ガラス部材に傷を付けずに、全てのカレットを除去することは難しい。保護フィルム付のガラス部材を、保護フィルムとガラス部材との間にカレットなどの異物が挟まった状態で、他の部材に接着剤層を介して加圧接着させると、異物によってガラス部材に打痕が残る場合がある。保護フィルムを粘着剤層とともに、ガラス部材から剥離すると、打痕が表面に現れるためガラス部材の外観性に劣る。
【0010】
上記に鑑み、(1)本発明の第1側面に係るガラス積層体の製造方法は、第1主面および第2主面を有するガラス部材を少なくとも含むガラス積層体の製造方法であって、この製造方法は、第1主面に、粘着剤層を介して保護フィルムを貼付する第1工程を含む。ガラス部材の曲げ剛性は、F0であり、保護フィルムの曲げ剛性は、F1である。F0およびF1の単位は、N・mmである。F1のF0に対する比:F1/F0は、2.50以下である。以下、粘着剤層を介して保護フィルムが貼り付けられたガラス部材を「保護フィルム付ガラス部材」と称することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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