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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024146805
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2024039510
出願日
2024-03-13
発明の名称
粘着シート用光硬化性組成物、粘着シート、光学積層体及び画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
C09J
201/00 20060101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】粘着シートの形成時における重合率の向上及び光重合開始剤の残存量の低減に適した光硬化性組成物を提供する。
【解決手段】提供される粘着シート用光硬化性組成物は、単量体群及び/又は前記単量体群の部分重合物と、光重合開始剤とを含む。光重合開始剤は、以下の式(1)に示す化学構造を分子内に有する化合物である。
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【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
単量体群及び/又は前記単量体群の部分重合物と、光重合開始剤とを含む、粘着シート用光硬化性組成物であって、
前記光重合開始剤は、以下の式(1)に示す化学構造を分子内に有する化合物であり、
前記式(1)のR
1
及びR
2
は、互いに独立して、C1~C8のアルキル基;-OH、C1~C4のアルコキシ基、-CN、-COOR
51
、-OOCR
52
、若しくは-NR
53
R
54
によって水素原子が置換されているC1~C4のアルキル基;C3~C6のアルケニル基;又は、-CH
2
-C
6
H
4
-R
55
であり、
R
1
及びR
2
は、互いに結合して、C2~C9のアルキレン基、又は、C3~C6のオキシアルキレン基、若しくはアザアルキレン基を構成していてもよく、
Xは、-OR
56
、又は、-NR
57
R
58
であり、
R
51
は、C1~C8のアルキル基であり、
R
52
は、C1~C4のアルキル基であり、
R
53
及びR
54
は、互いに独立して、水素原子、C1~C12のアルキル基;-OH、C1~C4のアルコキシ基、-CN及び-COOR
59
からなる群から選択される少なくとも1つの基によって水素原子が置換されているC2~C4のアルキル基;C3~C5のアルケニル基;又は、シクロヘキシル基であり、
R
53
及びR
54
は、互いに結合して、-O-又は-N(R
60
)-によって中断されていてもよいC3~C9のアルキレン基であってもよく、
R
55
は、C1~C4のアルキル基であり、
R
56
は、水素原子、-SiR
62
3
、C1~C8のアルキル基、又は、C3~C6のアルケニル基であり、
R
57
及びR
58
は、C1~C12のアルキル基;-OH、C1~C4のアルコキシ基、-CN及び-COOR
63
からなる群から選択される少なくとも1つの基によって水素原子が置換されているC2~C4のアルキル基;C3~C5のアルケニル基;又は、シクロヘキシル基であり、
R
57
及びR
58
は、互いに結合して、-O-又は-N(R
64
)-によって中断されていてもよいC3~C9のアルキレン基であってもよく、
R
59
は、C1~C4のアルキル基であり、
R
60
は、水素原子、C1~C4のアルキル基、アリル基、C1~C4のヒドロキシアルキル基、-CH
2
CH
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記R
1
及び前記R
2
が、互いに独立して、C1~C8のアルキル基である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項3】
前記R
1
及び前記R
2
が同一である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項4】
前記Xが-OR
56
である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項5】
前記Xが-OHである、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項6】
前記化学構造が、以下の式(2)に示す構造である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
TIFF
2024146805000025.tif
41
153
【請求項7】
前記光重合開始剤は、2以上の前記化学構造を1分子内に有する化合物である、請求項1に記載の光硬化性組成物。
【請求項8】
前記光重合開始剤は、以下の式(3)に示す化合物であり、
前記式(3)のR
1
’及びR
2
’は、互いに、及び、前記R
1
及びR
2
とは独立して、前記R
1
及びR
2
としてとりうる基であり、
X’は、前記Xとは独立して、前記Xとしてとりうる基であり、
Aは、-O-、-CYR
3
-、又は、-C(CH
3
)R
4
であり、
Yは、水素原子、-Cl、-Br、-O-R
71
、-NR
72
R
73
、又は、-S-R
74
であり、
R
3
は、水素原子、C1~C8のアルキル基、C3~C6のアルケニル基、ベンジル基、-CH
2
-C
6
H
4
-R
75
、又は、フェニル基であり、
R
4
は、C1~C6のアルキル基又はアルキレン基であって、前記アルキレン基は、前記式(3)の化合物が有するフェニレン基の炭素原子に結合しており、
R
71
は、水素原子、-Si(R
76
)
3
、C1~C12のアルキル基、C2~C18のアシル基、-CO-NH-R
77
、C2~C20のヒドロキシアルキル基、C2~C20のメトキシアルキル基、3-R
78
-2-ヒドロキシ-プロピル基、3-〔1,3,3,3-テトラメチル-1-〔(トリメチルシリル)オキシ〕ジシロキサニル〕-プロピル基、2,3-ジヒドロキシ-プロピル基、又は、1~9個の酸素原子によって炭素鎖が中断されているC2~C21のヒドロキシアルキル基、若しくはC3~C25のアルキル基であり、
R
72
及びR
73
は、互いに独立して、C1~C12のアルキル基;-OH、C1~C4のアルコキシ基、-CN、及び-COOR
79
からなる群から選択される少なくとも1つの基によって水素原子が置換されているC2~C4のアルキル基;C3~C5のアルケニル基;シクロヘキシル基;又は、C7~C9のフェニルアルキル基であり、
R
72
及びR
73
は、互いに結合して、-O-又は-N(R
80
)-によって中断されていてもよいC3~C9のアルキレン基であってもよく、
R
74
は、C1~C18のアルキル基、ヒドロキシエチル基、2,3-ジヒドロキシプロピル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、フェニル基、C1~C12のアルキルフェニル基、-CH
2
-COOR
81
-CH
2
CH
2
-COOR
82
、又は、-CH(CH
3
)-COOR
83
であり
R
75
【請求項9】
前記Aが-CYR
3
-である、請求項8に記載の光硬化性組成物。
【請求項10】
前記Y及びR
3
が水素原子である、請求項9に記載の光硬化性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シート用光硬化性組成物、粘着シート、光学積層体及び画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置及びエレクトロルミネセンス(EL)表示装置に代表される各種の画像表示装置は、一般に、偏光フィルム等の光学フィルムと粘着シートとを含む光学積層体を備えている。光学積層体に含まれる光学フィルム間の接合や、光学積層体と画像表示パネルとの接合には、通常、粘着シートが使用される。粘着シートとしては、アクリル単量体やシリコーン単量体等を含む単量体群を重合及び架橋により硬化させたシートが典型的である。特許文献1には、光硬化性組成物から形成された粘着シート(以下、光硬化型粘着シートと記載)が開示されている。これとは異なるタイプとして、粘着剤組成物及び溶剤を含む層を熱により硬化させて形成した粘着シート(以下、熱硬化型粘着シートと記載)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-70150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光硬化型粘着シートでは、熱硬化型粘着シートに比べて単量体が残存しやすい傾向がある。残存した単量体は、臭気を発生させうる。残存量を低減するために、光重合開始剤の配合量を高めて重合率を向上させることが考えられる。しかし、本発明者らの検討によれば、単に配合量を高めた場合には、粘着シートへの光重合開始剤の残存量が増大して、黄変や発泡といった別の問題が生じうる。従来、粘着シートを形成するための光硬化性組成物について、重合率及び光重合開始剤の残存量の双方を考慮することは十分になされていなかった。
【0005】
本発明は、粘着シートの形成時における重合率の向上及び光重合開始剤の残存量の低減に適した光硬化性組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
単量体群及び/又は前記単量体群の部分重合物と、光重合開始剤とを含む、粘着シート用光硬化性組成物であって、
前記光重合開始剤は、以下の式(1)に示す化学構造を分子内に有する化合物であり、
前記式(1)のR
1
及びR
2
は、互いに独立して、C1~C8のアルキル基;-OH、C1~C4のアルコキシ基、-CN、-COOR
51
、-OOCR
52
、若しくは-NR
53
R
54
によって水素原子が置換されているC1~C4のアルキル基;C3~C6のアルケニル基;又は、-CH
2
-C
6
H
4
-R
55
であり、
R
1
及びR
2
は、互いに結合して、C2~C9のアルキレン基、又は、C3~C6のオキシアルキレン基、若しくはアザアルキレン基を構成していてもよく、
Xは、-OR
56
、又は、-NR
57
R
58
であり、
R
51
は、C1~C8のアルキル基であり、
R
52
は、C1~C4のアルキル基であり、
R
53
及びR
54
は、互いに独立して、水素原子、C1~C12のアルキル基;-OH、C1~C4のアルコキシ基、-CN及び-COOR
59
からなる群から選択される少なくとも1つの基によって水素原子が置換されているC2~C4のアルキル基;C3~C5のアルケニル基;又は、シクロヘキシル基であり、
R
53
及びR
54
は、互いに結合して、-O-又は-N(R
60
)-によって中断されていてもよいC3~C9のアルキレン基であってもよく、
R
55
は、C1~C4のアルキル基であり、
R
56
は、水素原子、-SiR
62
3
、C1~C8のアルキル基、又は、C3~C6のアルケニル基であり、
R
57
及びR
58
は、C1~C12のアルキル基;-OH、C1~C4のアルコキシ基、-CN及び-COOR
63
からなる群から選択される少なくとも1つの基によって水素原子が置換されているC2~C4のアルキル基;C3~C5のアルケニル基;又は、シクロヘキシル基であり、
R
57
及びR
58
は、互いに結合して、-O-又は-N(R
64
)-によって中断されていてもよいC3~C9のアルキレン基であってもよく、
R
59
は、C1~C4のアルキル基であり、
R
60
は、水素原子、C1~C4のアルキル基、アリル基、C1~C4のヒドロキシアルキル基、-CH
【0007】
TIFF
2024146805000002.tif
34
151
【0008】
さらに本発明は、
上記の光硬化性組成物から形成された粘着シートを提供する。
【0009】
さらに本発明は、
上記の粘着シートと、光学フィルムと、を備える光学積層体を提供する。
【0010】
さらに本発明は、
上記の光学積層体を備える画像表示装置を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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