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公開番号
2024156497
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023071008
出願日
2023-04-24
発明の名称
粘着シートおよび粘着シート付き光学部材
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20241029BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】被着体に対する汚染性の低い粘着シートを提供する。
【解決手段】粘着剤層を有する粘着シートが提供される。上記粘着剤層は、アクリル系ポリマーを含有し、上記アクリル系ポリマーは、炭素原子数6~17のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレート(m1)を含むモノマー成分の重合物であり、ここで前記炭素原子数6~17のアルキル基は、直鎖アルキル基であるか、あるいは分岐の炭素原子数が1である分岐アルキル基である。また、上記粘着剤層の粘着面積1cm
2
を光学部材に貼り合わせ、23℃、50%RHの環境下で、せん断方向に引張速度0.06mm/分の条件で引っ張った際のせん断力が17N/cm
2
以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着剤層を有する粘着シートであって、
前記粘着剤層は、アクリル系ポリマーを含有し、
前記アクリル系ポリマーは、炭素原子数6~17のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレート(m1)を含むモノマー成分の重合物であり、ここで前記炭素原子数6~17のアルキル基は、直鎖アルキル基であるか、あるいは分岐の炭素原子数が1である分岐アルキル基であり、
前記粘着剤層の粘着面積1cm
2
を光学部材に貼り合わせ、23℃、50%RHの環境下で、せん断方向に引張速度0.06mm/分の条件で引っ張った際のせん断力が17N/cm
2
以上である、粘着シート。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記アルキル(メタ)アクリレート(m1)は、n-ヘプチルアクリレートおよびn-オクチルアクリレートから選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
前記モノマー成分は、さらに(メタ)アクリル酸を含む、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項4】
前記アクリル系ポリマーは、前記モノマー成分の組成に基づいて計算されるガラス転移温度が-55℃以下である、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項5】
前記粘着剤層はエポキシ系架橋剤を含む、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項6】
前記粘着剤層のゲル分率は70%以上である、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項7】
光学部材の表面保護に用いられる、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項8】
光学部材の少なくとも一つの表面に、請求項1または2に記載の粘着シートが貼付されて構成された、粘着シート付き光学部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シートおよび粘着シート付き光学部材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、粘着シートの形態で、部品の接合や表面保護等の目的で広く利用されている。上記粘着剤は、例えば、アクリル系ポリマーと、架橋剤とを含む粘着剤組成物から形成される。この種の従来技術を開示する先行技術文献として、特許文献1~3が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4682299号公報
国際公開第2021/125278号
国際公開第2021/125247号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粘着剤層を有する粘着シートは、各種物品を加工したり運搬したりする際に、その表面の損傷(傷や汚れ、腐食等)を防止する表面保護フィルムとしても好ましく利用されている。例えば、表面保護フィルムは偏光板、ディスプレイ等の光学部材の表面を保護するためにも好ましく用いられている。ここで表面保護フィルムのように、保護対象物(例えば光学部材)の保護目的を達成した後に保護対象物から剥離(再剥離)する使用態様の粘着シートには、保護対象物から軽い力で剥がせるように、軽剥離性が求められる。
【0005】
また、表面保護フィルムのように剥離(再剥離)する使用態様で用いられる粘着シートには、保護対象物からの剥離(再剥離)の際に、ジッピングと呼ばれる振動性の剥離挙動を発生させずに、保護対象物から一定の荷重によって滑らかに剥離できることが望まれる。粘着シートにおけるジッピングは、特に粘着シートを高速で剥離除去する際に発生しやすい傾向にある。粘着シート剥離時のジッピングは、剥離音による作業環境の悪化(騒音の発生)や、被着体に筋状に残る剥離跡(糊残り)の発生の要因ともなり得る。
【0006】
また、表面保護フィルムのように剥離(再剥離)する使用態様で用いられる粘着シートには、保護対象物の保護の前後において保護対象物を変質させないことが求められる。このため、粘着シートを被着体から剥離除去した後に、被着体表面に粘着剤由来の汚染が発生しないことが望ましい。しかしながら、例えば高速剥離時のジッピングを抑制するために、凝集力が比較的低い粘着剤を用いると、被着体に対する粘着剤由来の汚染は発生しやすくなる傾向にある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みて創出されたものであり、被着体に対する汚染性の低い粘着シートを提供することを主たる目的とする。特に、被着体に対する汚染性の低減、高速剥離におけるジッピングの抑制、および軽剥離性を両立し得る粘着シートを提供することを目的とする。他の目的は、光学部材の表面保護に用いられる粘着シート(表面保護フィルム)および光学部材と粘着シートとを含んで構成される粘着シート付き光学部材(表面保護フィルム付き光学部材)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この明細書によると、粘着剤層を有する粘着シートが提供される。上記粘着剤層は、アクリル系ポリマーを含有し、上記アクリル系ポリマーは、炭素原子数6~17のアルキル基をエステル末端に有するアルキル(メタ)アクリレート(m1)を含むモノマー成分の重合物であり、ここで上記炭素原子数6~17のアルキル基は、直鎖アルキル基であるか、あるいは分岐の炭素原子数が1である分岐アルキル基である。また、上記粘着シートは、上記粘着剤層の粘着面積1cm
2
を光学部材に貼り合わせ、23℃、50%RHの環境下で、せん断方向に引張速度0.06mm/分の条件で引っ張った際のせん断力が17N/cm
2
以上である。上記のようなアクリル系ポリマーを用い、かつ、せん断力が上記下限値以上である粘着シートによると、被着体に対する汚染性が低減しやすい。また、かかる構成の粘着シートによると、高速剥離におけるジッピングが抑制されやすい。
【0009】
いくつかの態様において、上記アルキル(メタ)アクリレート(m1)は、n-ヘプチルアクリレートおよびn-オクチルアクリレートから選択される少なくとも1種を含む。かかるアルキル(メタ)アクリレート(m1)を用いると、被着体に対する汚染性の低減と高速剥離におけるジッピング抑制が両立しやすい。
【0010】
いくつかの態様において、上記モノマー成分は、さらに(メタ)アクリル酸を含む。アクリル系ポリマーを構成するモノマー成分として(メタ)アクリル酸を用いることにより、架橋剤(例えばエポキシ系架橋剤)を使用する態様において、架橋剤との架橋反応が好適に進行して硬化性が増し、軽剥離性を示す粘着剤が形成されやすい。また、(メタ)アクリル酸はガラス転移温度が比較的高いため、(メタ)アクリル酸を用いることは、粘着剤の凝集力向上と被着体に対する汚染性低減に対して有利である。
(【0011】以降は省略されています)
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