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公開番号
2024159391
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023120356
出願日
2023-07-25
発明の名称
金属印刷用インキ組成物
出願人
サカタインクス株式会社
代理人
個人
主分類
C09D
11/105 20140101AFI20241031BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】印刷時における良好な転移性を得ることができ、また、白色インキ組成物における白色度を向上できる金属印刷用インキ組成物を提供すること。
【解決手段】着色顔料、ロジン変性樹脂、アルキッド樹脂及び溶剤を含んでなる金属印刷用インキ組成物であって、上記アルキッド樹脂が、分子中にフタル酸骨格を備えることを特徴とする金属印刷用インキ組成物を用いることにより解決される。すなわち、インキ組成物に添加するアルキッド樹脂として、分子中にフタル酸骨格を備えるものを用い、これとロジン変性樹脂とを組み合わせることにより、印刷時における良好な転移性を得ることができ、また、白色インキ組成物における白色度が向上する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
着色顔料、ロジン変性樹脂、アルキッド樹脂及び溶剤を含んでなる金属印刷用インキ組成物であって、
前記アルキッド樹脂が、分子中にフタル酸骨格を備えることを特徴とする金属印刷用インキ組成物。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記アルキッド樹脂の油長が20~50質量%であることを特徴とする請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項3】
前記アルキッド樹脂の重量平均分子量が、10000以下である請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項4】
前記ロジン変性樹脂の水酸基価が10mgKOH/g以上である請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
【請求項5】
前記溶剤として、下記一般式(1)で表す化合物よりなる群から選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
TIFF
2024159391000004.tif
9
144
(上記一般式(1)中、各Aは、それぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素数2~4のアルキレン基であり、Rは、分岐及び/又は環構造を備えてもよい炭素数1~13のアルキル基であり、nは、2~8の整数である。)
【請求項6】
前記ロジン変性樹脂が、ロジンエステル樹脂である請求項1記載の金属印刷用インキ組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属印刷用インキ組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
金属素材、例えば亜鉛引き又は錫引き鉄板、アルミニウム板あるいはこれら金属素材からなる金属缶などの金属外面の印刷には、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などのバインダー樹脂と鉱物油または高級アルコールなどの有機溶剤を主たるビヒクル成分とする金属印刷用インキ組成物が使用されている。
【0003】
また、これら印刷表面には、インキ塗膜の密着性、耐折り曲げ性、耐衝撃性、耐摩擦性等を向上させるため、オーバープリントニスによるコーティングが行われるのが一般的である。これらオーバープリントニスとしては、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等のバインダー樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の硬化剤、及び鉱物油やセロソルブ系等の有機溶剤からなる溶剤タイプのものが広く使用されていた。
【0004】
そして、金属外面の印刷に際しては、オフセット印刷機、ドライオフセット印刷機等を用いてインキの印刷を行ってから、コーター等を用いてウエットオンウエットでオーバープリントニスをインキ被膜上に塗布し、その後150~280℃で焼付けが行われていた。
【0005】
しかしながら、近年では、溶剤による大気汚染の問題、印刷作業環境における衛生面あるいは安全性の面から、金属印刷の分野においても、従来用いてきた溶剤タイプのオーバープリントニスではなく、水性タイプのものを採用するのが一般的となっている。しかし、従来の金属印刷用インキ組成物のインキ塗膜上に、水性オーバープリントニスを塗布した場合、水性オーバープリントニスのはじき、水性オーバープリントニスのインキ膜中へのもぐり込みなどの現象を生じ、その結果、塗膜の光沢又は密着性等の品質が著しい低下をきたすという問題があった。そこで、インキ組成物においても、水性オーバープリントニスに対する優れた適性を有することが要求されてきた。
【0006】
このような水性オーバープリントニスに対する適性を改善する方法として、例えば、特許文献1には、炭素数4~8のアルキレングリコール系溶剤の使用が、特許文献2には、ポリオキシアルキレングリコール系溶剤の使用が、特許文献3には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系有機溶剤の使用が、特許文献4には、ポリオキシアルキレンアルキルエステル系溶剤の使用がそれぞれ提案されている。これらのインキ組成物に用いられる有機溶剤は、インキ組成物の水性オーバープリントニスに対する適性を改善する上では効果があるが、インキ組成物の流動性が不足しがちだったり、印刷中にミスチングを生じがちだったりする等の点で改善の余地があった。
【0007】
金属印刷用インキ組成物の流動性や印刷中のミスチングを改善しようとする場合、例えば特許文献5の実施例に記載されるように、高沸点芳香族炭化水素のような極性の低い溶剤を用いる方法もある。しかしながら、昨今では、更なる環境負荷低減を目的として、溶剤成分を極限まで削減した水性オーバープリントニス製品が流通しており、このようなオーバープリントニスを用いた場合、極性の低い溶剤を用いたインキ組成物ではハジキを生じる問題もある。
【0008】
また、近年では、生産性の改善を目的として金属印刷においても印刷の高速化が図られている。こうした印刷の高速化に対応する観点からは、インキ組成物の転移性が重要になる。そして、インキ組成物の転移性を確保する観点からは、インキ組成物に含まれるアルキッド樹脂の油長を大きくすることが有効とされる。しかしながら、油長の大きなアルキッド樹脂を含むインキ組成物では、上記のような水性オーバープリントニスとの相性が悪くなり、印刷されたインキ組成物表面における水性オーバープリントニスのハジキの問題を生じやすくなる。すなわち、転移性の観点に基づく油長の増加と、水性オーバープリントニスに対する塗布適性とはトレードオフの関係が生じており、技術的な課題の一つとなっていた。
【0009】
また、飲料缶等の金属缶において、高い白色度をもたらす白色のインキ組成物が求められており、この点もインキ組成物の設計における課題の一つとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特公平5-75031号公報
特公平5-40791号公報
特公平5-40792号公報
特開昭64-60670号公報
特開2009-249435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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