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公開番号
2024146319
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059142
出願日
2023-03-31
発明の名称
熱膨張性耐火材
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09K
21/02 20060101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】低温時において建具等の隙間を閉塞可能な程度に膨張でき、かつ高温時においても膨張性が良好で耐火性に優れる熱膨張性耐火材を提供する。
【解決手段】本発明は、ゴム成分及び樹脂からなる群から選択される少なくとも1種のマトリックス成分、熱膨張性黒鉛、及び前記熱膨張性黒鉛以外の低温発泡物質を含有する、熱膨張性耐火材である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゴム成分及び樹脂からなる群から選択される少なくとも1種のマトリックス成分、熱膨張性黒鉛、及び前記熱膨張性黒鉛以外の低温発泡物質を含有する、熱膨張性耐火材。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
150℃で膨張させたときの膨張倍率が5~80倍である、請求項1に記載の熱膨張性耐火材。
【請求項3】
400℃で膨張させたときの膨張倍率が30~80倍である、請求項1又は2に記載の熱膨張性耐火材。
【請求項4】
前記低温発泡物質として熱膨張性マイクロカプセルを含む、請求項1又は2に記載の熱膨張性耐火材。
【請求項5】
前記低温発泡物質の発泡開始温度が100~140℃である、請求項1又は2に記載の熱膨張性耐火材。
【請求項6】
前記熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が160~260℃である、請求項1又は2に記載の熱膨張性耐火材。
【請求項7】
建具用である、請求項1又は2に記載の熱膨張性耐火材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱膨張性耐火材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
建築分野では、防火のために、建具、柱、壁材等の建築材料に耐火材が用いられる。耐火材としては、樹脂に、難燃剤、無機充填剤などに加えて、熱膨張性黒鉛が配合された熱膨張性耐火材等が用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような熱膨張性耐火材は、加熱により膨張して燃焼残渣が耐火断熱層を形成し、耐火断熱性能を発現する。
熱膨張性黒鉛を含有する熱膨張性耐火材は、例えば、建築物の開口部に設けられるドア、窓などの建具と、これらを包囲するドア枠、窓枠などの枠との隙間に設けられ、火災時には該シートが厚み方向に膨張して、建具と枠材の隙間を閉塞し、延焼を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-141463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
熱膨張性黒鉛を含む従来の熱膨張性耐火材は、200℃以上の高温になったときに大きく膨張し、建具等の隙間を閉塞して延焼防止することが可能であるが、200℃未満の低温では、膨張しないか、あるいは膨張が少ないため隙間を閉塞できず、温度の低い火災初期において、煙の進入抑制や延焼防止機能が不十分であるという課題がある。
そこで、本発明は、低温時において建具等の隙間を閉塞可能な程度に膨張でき、かつ高温時においても膨張性が良好で耐火性に優れる熱膨張性耐火材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明者は、ゴム成分及び樹脂からなる群から選択される少なくとも1種のマトリックス成分、熱膨張性黒鉛、及び前記熱膨張性黒鉛以外の低温発泡物質を含有する熱膨張性耐火材により、上記課題を解決できることを見出し本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記[1]~[7]に関する。
[1]ゴム成分及び樹脂からなる群から選択される少なくとも1種のマトリックス成分、熱膨張性黒鉛、及び前記熱膨張性黒鉛以外の低温発泡物質を含有する、熱膨張性耐火材。
[2]150℃で膨張させたときの膨張倍率が5~80倍である、上記[1]に記載の熱膨張性耐火材。
[3]400℃で膨張させたときの膨張倍率が30~80倍である、上記[1]又は[2]に記載の熱膨張性耐火材。
[4]前記低温発泡物質として熱膨張性マイクロカプセルを含む、上記[1]~[3]のいずれかに記載の熱膨張性耐火材。
[5]前記低温発泡物質の発泡開始温度が100~140℃である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の熱膨張性耐火材。
[6]前記熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が160~260℃である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の熱膨張性耐火材。
[7]建具用である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の熱膨張性耐火材。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、低温時において建具等の隙間を閉塞可能な程度に膨張でき、かつ高温時においても膨張性が良好で耐火性に優れる熱膨張性耐火材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[熱膨張性耐火材]
本発明の熱膨張性耐火材は、ゴム成分及び樹脂からなる群から選択される少なくとも1種のマトリックス成分、熱膨張性黒鉛、及び前記熱膨張性黒鉛以外の低温発泡物質を含有する、熱膨張性耐火材である。以下、本発明の熱膨張性耐火材のことを、単に耐火材という場合もある。
【0008】
<低温発泡物質>
本発明の耐火材は、熱膨張性黒鉛以外の低温発泡物質を含有する。低温発泡物質は、例えば、発泡開始温度が100~150℃の範囲にある物質を意味する。耐火材が低温発泡物質を含むことにより、火災初期の低温時において、耐火材が膨張し易くなり、建具等の隙間を閉塞し、煙の進入抑制や延焼防止機能を早期に発揮することができる。
【0009】
低温発泡物質の発泡開始温度は、特に限定されないが、100~150℃であることが好ましく、100~140℃であることがより好ましく、110~140℃であることがさらに好ましい。低温発泡物質の発泡開始温度がこれら下限値以上であると、耐火材を製造する際の発泡を抑制することができる。低温発泡物質の発泡開始温度がこれら上限値以下であると、熱膨張性黒鉛のみでは膨張倍率を高めにくい低温領域の膨張倍率を高めることができる。
低温から高温までの広い範囲で良好な耐火性を発揮させる観点から、後述する熱膨張性黒鉛の膨張開始温度と、低温発泡物質の発泡開始温度の差(膨張開始温度-発泡開始温度)は、好ましくは10~70℃であり、より好ましくは20~60℃である。熱膨張性黒鉛の膨張開始温度と、低温発泡物質の発泡開始温度の差がこれら下限値以上であると、互いに膨張を阻害し難くなり、その結果膨張倍率を高められる。熱膨張性黒鉛の膨張開始温度と、低温発泡物質の発泡開始温度の差がこれら上限値以下であると、低温発泡物質の膨張残渣による熱膨張性黒鉛の膨張阻害が生じ難くなり、その結果膨張倍率を高めることができる。
低温発泡物質の発泡開始温度は、実施例に記載の方法で測定できる。
【0010】
低温発泡物質は、加熱により発泡及び膨張する熱発泡性を有する粒子であることが好ましく、熱膨張性マイクロカプセルであることがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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