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公開番号
2024164508
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023080036
出願日
2023-05-15
発明の名称
熱伝導性シート
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09K
5/14 20060101AFI20241120BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】各種車載電装品に幅広く適用できる放熱部材として、熱伝導性に優れ、最大応力と残留応力の差が小さく、圧縮性、復元性のバランスが良好な熱伝導性シートを提供する。
【解決手段】分子鎖側鎖のみに2~10個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、両末端にヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、熱伝導性充填材、白金系硬化触媒、片末端がトリアルコキシシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサンを含むシリコーン組成物であって、上記熱伝導性シートのアスカーC硬度計で測定した硬さが7以下であり、初期厚さ1.5mmの上記熱伝導性シートを圧縮速度3mm/minで50%圧縮した際の最大応力が0.7MPa以下であり、残留応力が0.1MPa以上であり、かつ、上記最大応力と上記残留応力との比率が7/1以下のものであることを特徴とする熱伝導性シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)分子鎖側鎖のみに2~10個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン:100質量部
(b)両末端にヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:ヒドロシリル基のモル数が(a)成分由来のアルケニル基のモル数の0.75~1.3の範囲となる量
(c)熱伝導性充填材:1,000~4,200質量部
(d)白金系硬化触媒:(a)成分に対して白金族元素重量換算で0.1~1,000ppm
(e)片末端がトリアルコキシシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン:15~200質量部
を含むシリコーン組成物の硬化物からなる熱伝導性シートであって、前記熱伝導性シートのアスカーC硬度計で測定した硬さが7以下であり、
初期厚さ1.5mmの前記熱伝導性シートを圧縮速度3mm/minで50%圧縮した際の最大応力が0.7MPa以下であり、残留応力が0.1MPa以上であり、かつ、前記最大応力と前記残留応力との比率が7/1以下のものであることを特徴とする熱伝導性シート。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記(c)熱伝導性充填材が、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、及び窒化アルミニウムから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導性シート。
【請求項3】
前記(c)熱伝導性充填材の形状が、破砕状、丸み状、または球状であることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導性シート。
【請求項4】
前記(c)熱伝導性充填材の平均粒径が0.5~100μmであることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導性シート。
【請求項5】
熱伝導率が2.0W/m-K以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導性シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は熱伝導性シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
電子部材の小型化、高集積化により、熱伝導性シートは優れた熱伝導性に加えて、組み付け加工時の最大応力が低く、発熱部材にできるだけ負荷を与えない軟らかいシートが求められている。特許文献1には、熱伝導性充填材の平均粒径を規定することにより、低荷重で電子部品に追従できるシートが提案されている。特許文献2には、熱伝導性シートの表面に凹凸を設ける事で、柔軟性を向上させ、圧縮荷重を低減する例が報告されている。特許文献3には、ポリマー成分の粘度を規定することで、圧縮残留応力が0.1MPa以下を示すような柔軟性に優れるシートが提案されている。
【0003】
しかし、車載向けの各種電子部品においては、組み付け加工時の最大応力は低い方が好ましいが、実装後、車の振動により生じる熱伝導性シートと電子部品とのクリアランスの変動に追従できるような復元性(一定以上の残留応力)を併せ持つ事が要求されている。
すなわち、車載環境で使用される熱伝導性シートにおいては、最大応力と残留応力の差が小さく、潰しやすさと適度なゴム弾性による反発を両立させる事が必要であり、この点において、さらなる改善が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-253136号公報
特開2001-217360号公報
特許第6705067号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、各種車載電装品に対して幅広く適用できるよう放熱部材として、熱伝導性に優れ、最大応力と残留応力の差が小さく、圧縮性、復元性のバランスが良好な熱伝導性シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、下記熱伝導性シートを提供する。
【0007】
即ち、本発明は、
(a)分子鎖側鎖のみに2~10個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン:100質量部
(b)両末端にヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:ヒドロシリル基のモル数が(a)成分由来のアルケニル基のモル数の0.75~1.3の範囲となる量
(c)熱伝導性充填材:1,000~4,200質量部
(d)白金系硬化触媒:(a)成分に対して白金族元素重量換算で0.1~1,000ppm
(e)片末端がトリアルコキシシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン:15~200質量部
を含むシリコーン組成物の硬化物からなる熱伝導性シートであって、前記熱伝導性シートのアスカーC硬度計で測定した硬さが7以下であり、
初期厚さ1.5mmの前記熱伝導性シートを圧縮速度3mm/minで50%圧縮した際の最大応力が0.7MPa以下であり、残留応力が0.1MPa以上であり、かつ、前記最大応力と前記残留応力との比率が7/1以下のものであることを特徴とする熱伝導性シートを提供する。
【0008】
このような熱伝導性シートであれば、熱伝導性に優れ、最大応力と残留応力の差が小さく、圧縮性、復元性のバランスも良好なものとなる。
【0009】
上記(c)熱伝導性充填材が、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、及び窒化アルミニウムから選択した1種以上であることが好ましい。
【0010】
このような熱伝導性充填材を用いた熱伝導性シートは、熱伝導性及び充填性が良い。
(【0011】以降は省略されています)
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