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公開番号
2025102339
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219702
出願日
2023-12-26
発明の名称
液状シリコーンゴムスポンジ組成物、高連泡シリコーンゴムスポンジ、及び電子写真式画像形成部材用ロール
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
C08L
83/07 20060101AFI20250701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】連泡化剤の使用量を低減することができ、保存安定性に優れ、更に、外観が均一で、かつ高硬度で硬さのばらつきも少なく、ゴム特性に優れた高連泡化シリコーンゴムスポンジを与える液状シリコーンゴムスポンジ組成物を提供すること。
【解決手段】(A)ケイ素原子と結合するアルケニル基を1分子中に2個以上有し、25℃で液状のオルガノポリシロキサン、
(B)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(C)補強性シリカ、
(D)付加反応触媒、
(E)有機樹脂殻を有し、平均粒子径が10~200μmかつ真比重が0.01~0.3である既膨張の樹脂微粒子、
(F)連泡化剤として、1,2-プロパンジオール
を含む液状シリコーンゴムスポンジ組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ケイ素原子と結合するアルケニル基を1分子中に2個以上有し、25℃で液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:前記(B)成分に含まれるヒドロシリル基の数が、前記(A)成分に含まれるケイ素原子に結合したアルケニル基1個に対して0.4~10個となる量、
(C)補強性シリカ:2.5~40質量部、
(D)付加反応触媒:0.0001~1質量部、
(E)有機樹脂殻を有し、平均粒子径が10~200μmかつ真比重が0.01~0.3である既膨張の樹脂微粒子:0.2~30質量部、
(F)連泡化剤として、1,2-プロパンジオール:1~30質量部
を含む液状シリコーンゴムスポンジ組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記(E)成分の既膨張の樹脂微粒子の有機樹脂殻が、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群より選ばれるいずれか1種のモノマーの重合体又は2種以上のモノマーの共重合体からなるものである請求項1記載の液状シリコーンゴムスポンジ組成物。
【請求項3】
請求項1又は2記載の液状シリコーンゴムスポンジ組成物の硬化物である高連泡シリコーンゴムスポンジ。
【請求項4】
請求項3記載の高連泡シリコーンゴムスポンジで形成された層を1層以上有する電子写真式画像形成部材用ロールであって、前記高連泡シリコーンゴムスポンジの硬さのばらつきが、JIS S 6050:2008記載のアスカーC硬度計で測定した値において、最大値と最小値の測定値差が2ポイント以下である電子写真式画像形成部材用ロール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状シリコーンゴムスポンジ組成物、その硬化物である高連泡シリコーンゴムスポンジ、及び該スポンジからなる層を1層以上有する電子写真式画像形成部材用ロールに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
シリコーンゴムスポンジは、シリコーンゴム特有の耐熱性、耐寒性、電気絶縁性、難燃性等に優れ、圧縮永久歪みが小さいといった、優れた物理特性を有するスポンジである。このような特性を有するシリコーンゴムスポンジは、OA機器や自動車、建築材料等において低熱伝導化及び軽量化を進めるために使われている。
【0003】
シリコーンゴムスポンジは、その用途に応じて、シリコーンゴムの成形方法と、発泡方法とを組み合わせて製造される。
例えば、既膨張の樹脂微粒子を配合した液状シリコーンゴムスポンジ組成物を、加熱硬化してスポンジにする方法が提案されている(特許文献1)。しかし、上記方法ではスポンジセル(気泡)が独立泡になり、セル間の空気の移動に時間がかかるため、圧縮永久歪みが悪くなる。
また、上記の既膨張の樹脂微粒子を多量に配合すると、シリコーンゴムスポンジの低比重化が可能になる。しかし、既膨張の樹脂微粒子の樹脂成分がスポンジ内に残るため、得られたスポンジの硬度が非常に高くなり、ゴム弾性が低下し、圧縮永久歪みも悪くなる。
【0004】
一方、ガラス、セラミックス等の無機物の中空粉体をシリコーンゴム組成物中に含有するものも知られている(特許文献2)。しかし、得られる成形品は、粉体比重が大きいため軽量化できず、また、粉体が無機物であるために熱伝導率の悪化やクッション性なども不十分であった。
【0005】
スポンジの圧縮永久歪みを低減する方法として、スポンジを連泡化させる方法がある。
既膨張の樹脂微粒子を添加した液状シリコーンゴムスポンジを連泡化する技術としては、多価アルコール(グリコール類)を連泡化剤として配合する方法が提案されている(特許文献3~5)。これらの方法では、多価アルコール類の揮発温度をゴムの硬化温度より高い温度に設定し、硬化後に多価アルコール類を揮発、除去することでスポンジを連泡化させる。
【0006】
しかし、上記方法では、液状シリコーンゴム組成物の硬化物のゴム強度が高い場合、スポンジセルを破壊することができずに連泡にならなかったり、連泡化したセル部と独泡のセル部が海島のように斑になってしまったりする欠点があった。また、連泡化剤の量が多い程、良好な連泡性が得られる一方で、連泡化剤を除去しきれずに残存すると、耐久性に悪影響を及ぼす可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平9-137063号公報
特開2004-026875号公報
特開2001-220510号公報
特開2002-070838号公報
特開2001-295830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、連泡化剤の使用量を低減することができ、保存安定性に優れ、更に、外観が均一で、かつ高硬度で硬さのばらつきも少なく、ゴム特性に優れた高連泡化シリコーンゴムスポンジを与える液状シリコーンゴムスポンジ組成物、その硬化物である高連泡シリコーンゴムスポンジ、及び電子写真式画像形成部材用ロールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を行った結果、既膨張の樹脂微粒子と補強性シリカを含む液状シリコーンゴム組成物に対して、1,2-プロパンジオールを連泡化剤として配合することにより、保存安定性に優れ、この組成物を加熱硬化させて得られるシリコーンゴムスポンジが、表面斑や硬度ばらつきがなく、圧縮永久歪みが改善されたものとなることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
従って、本発明は、下記の液状シリコーンゴムスポンジ組成物、高連泡シリコーンゴムスポンジ及び電子写真式画像形成部材用ロールを提供する。
[1]
(A)ケイ素原子と結合するアルケニル基を1分子中に2個以上有し、25℃で液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:前記(B)成分に含まれるヒドロシリル基の数が、前記(A)成分に含まれるケイ素原子に結合したアルケニル基1個に対して0.4~10個となる量、
(C)補強性シリカ:2.5~40質量部、
(D)付加反応触媒:0.0001~1質量部、
(E)有機樹脂殻を有し、平均粒子径が10~200μmかつ真比重が0.01~0.3である既膨張の樹脂微粒子:0.2~30質量部、
(F)連泡化剤として、1,2-プロパンジオール:1~30質量部
を含む液状シリコーンゴムスポンジ組成物。
[2]
前記(E)成分の既膨張の樹脂微粒子の有機樹脂殻が、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群より選ばれるいずれか1種のモノマーの重合体又は2種以上のモノマーの共重合体からなるものである[1]記載の液状シリコーンゴムスポンジ組成物。
[3]
[1]又は[2]記載の液状シリコーンゴムスポンジ組成物の硬化物である高連泡シリコーンゴムスポンジ。
[4]
[3]記載の高連泡シリコーンゴムスポンジで形成された層を1層以上有する電子写真式画像形成部材用ロールであって、前記高連泡シリコーンゴムスポンジの硬さのばらつきが、JIS S 6050:2008記載のアスカーC硬度計で測定した値において、最大値と最小値の測定値差が2ポイント以下である電子写真式画像形成部材用ロール。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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