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公開番号
2024159637
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024070944
出願日
2024-04-24
発明の名称
構造物用シート
出願人
恵和株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20241031BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】せん断力変形が生じにくく、かつ下地からの剥離が生じにくい、構造物用シートの提供。
【解決手段】構造物用シート2は、機能層4、中間層6及び粘着層8を有している。機能層4は、耐候性に優れる。中間層6は、シート2の剛性等に寄与する。粘着層8は、下地と当接する。粘着層8の粘着力により、シート2は構造物に貼り付けられる。粘着層8の材質は、ポリマーを基材とする粘着剤組成物である。粘着層8の、80℃における貯蔵弾性率は、1.0×10
2
Pa以上である。粘着層8の、-10℃における貯蔵弾性率は、1.0×10
7
Pa以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
機能層と粘着層とを備えており、
上記粘着層の、80℃における貯蔵弾性率が1.0×10
2
Pa以上であり、-10℃における貯蔵弾性率が1.0×10
7
Pa以下である、構造物用シート。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
上記粘着層の材質が粘着剤組成物であり、この組成物の基材がアクリル樹脂である、請求項1に記載の構造物用シート。
【請求項3】
上記粘着剤組成物がイソシアネート硬化剤を含む、請求項2に記載の構造物用シート。
【請求項4】
上記粘着剤組成物が粘着付与剤を含む、請求項2又は3に記載の構造物用シート。
【請求項5】
上記粘着層の厚さが30μm以上300μm以下である、請求項1又は2に記載の構造物用シート。
【請求項6】
80℃におけるせん断力が、14.0N/cm
2
以上であり、且つ、-10℃における粘着力が、4.0N/25mm以上である、請求項1又は2に記載の構造物用シート。
【請求項7】
前記機能層と前記粘着層との間に配置された中間層を更に備える、請求項1又は2に記載の構造物用シート。
【請求項8】
前記中間層は、補強材料を含む、請求項7に記載の構造物用シート。
【請求項9】
前記機能層及び前記粘着層の少なくともいずれかは、フィラーを含む、請求項7に記載の構造物用シート。
【請求項10】
前記粘着層の前記機能層側とは反対側の面に配置された離型フィルムを備える、請求項1又は2に記載の構造物用シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、構造物に貼り付けられて使用されるシートを開示する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
住宅のスレート屋根が長期間風雨に曝されると、劣化が生じる。劣化したスレート屋根からの雨漏りが、懸念される。雨漏りの防止の目的で、スレート屋根に塗料が塗布されている。しかし、劣化が激しいスレート屋根の場合、塗料の塗布によっても雨漏りが防止されないことがある。
【0003】
特開2022-101896公報には、ポリマーセメント層と樹脂層とを有するシートによる屋根の補修方法が、開示されている。このシートが屋根に貼り付けられることで、屋根の雨漏りが抑制されうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-101896公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開2022-101896公報に開示されたシートで屋根が補修されるとき、このシートを作業者が踏むことがある。作業者の体重がシートにかかることで、シートにせん断力がかかりうる。このせん断力は、シートのせん断変形(ずれ)を誘発する。
【0006】
複数のシートが使用された補修により、屋根の広い面積がこれらのシートで覆われうる。この補修では、第1シートの上に、この第1シートに隣接する第2シートが、部分的に重ねられる。重ねの部分において、第2シートが、下地である第1シートから剥離することがある。この剥離は、屋根への水の浸入を誘発する。
【0007】
同様の問題は、スレート屋根以外の屋根の補修でも生じている。同様の問題は、屋根以外の構造物の補修又は補強でも、生じている。
【0008】
本出願人の意図するところは、せん断力変形が生じにくく、かつ下地からの剥離が生じにくい、構造物用シートの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書が開示する構造物用シートは、機能層と粘着層とを有する。この粘着層の、80℃における貯蔵弾性率は、1.0×10
2
Pa以上である。この粘着層の、-10℃における貯蔵弾性率は、1.0×10
7
Pa以下である。
【発明の効果】
【0010】
この構造物用シートでは、夏場に施工されるときでも、せん断変形が生じにくい。この構造物用シートは、冬場でも、下地から剥離しにくい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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