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公開番号2024147601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2024107179,2022077632
出願日2024-07-03,2022-05-10
発明の名称レンズ部、積層体、表示体、表示体の製造方法および表示方法
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241008BHJP(光学)
要約【課題】VRゴーグルの軽量化、高精細化を実現し得るレンズ部を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態によるレンズ部は、ユーザに対して画像を表示する表示システムに用いられるレンズ部であって、画像を表す表示素子の表示面から前方に向けて出射され、偏光部材および第1のλ/4部材を通過した光を反射し、反射型偏光部材および前記反射型偏光部材の前方に配置される吸収型偏光部材を含む反射部と、前記表示素子と前記反射部との間の光路上に配置される第一レンズ部と、前記表示素子と前記第一レンズ部との間に配置され、前記表示素子から出射された光を透過させ、前記反射部で反射された光を前記反射部に向けて反射させるハーフミラーと、前記ハーフミラーと前記反射部との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と、を備え、前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材との積層体に、前記反射型偏光部材側から、前記反射型偏光部材の反射軸方向の偏光を入射させたときの反射軸透過率は0.5%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
偏光部材、第1のλ/4部材、第2のλ/4部材、反射型偏光部材および吸収型偏光部材を含む光学部材セットであって、
前記光学部材セットに含まれる各部材は、表示素子から前方に向けて出射された光が、前記偏光部材および前記第1のλ/4部材を通過し、前記反射型偏光部材で反射し、さらに前記第2のλ/4部材を通過した後に前方側に反射して、前記反射型偏光部材および前記吸収型偏光部材を通過するように配置され、
前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材との積層体に、前記反射型偏光部材側から、前記反射型偏光部材の反射軸方向の偏光を入射させたときの反射軸透過率は0.5%以下である、
光学部材セット。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記反射型偏光部材の反射軸と前記吸収型偏光部材の吸収軸とは互いに平行に配置される、請求項1に記載の光学部材セット。
【請求項3】
前記偏光部材、前記第1のλ/4部材および前記第2のλ/4部材は、前記偏光部材の吸収軸と前記第1のλ/4部材の遅相軸とのなす角度が40°~50°となり、かつ、前記偏光部材の吸収軸と前記第2のλ/4部材の遅相軸とのなす角度が40°~50°となるように配置される、請求項1に記載の光学部材セット。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の光学部材セットで用いられ、
前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材とを有する積層体である、
前記光学部材セット用積層体。
【請求項5】
前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材とは接着層を介して積層される、請求項4に記載の光学部材セット用積層体。
【請求項6】
前記反射型偏光部材の反射軸と前記吸収型偏光部材の吸収軸とは互いに平行に配置される、請求項4に記載の光学部材セット用積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ部、積層体、表示体、表示体の製造方法および表示方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、その軽量化、高精細化等が望まれている。軽量化は、例えば、VRゴーグルに用いられるレンズを薄型化することで達成され得る。一方で、薄型レンズを用いた表示システムに適した光学部材の開発も望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に鑑み、本発明はVRゴーグルの軽量化、高精細化を実現し得るレンズ部の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本発明の実施形態によるレンズ部は、ユーザに対して画像を表示する表示システムに用いられるレンズ部であって、画像を表す表示素子の表示面から前方に向けて出射され、偏光部材および第1のλ/4部材を通過した光を反射し、反射型偏光部材および前記反射型偏光部材の前方に配置される吸収型偏光部材を含む反射部と、前記表示素子と前記反射部との間の光路上に配置される第一レンズ部と、前記表示素子と前記第一レンズ部との間に配置され、前記表示素子から出射された光を透過させ、前記反射部で反射された光を前記反射部に向けて反射させるハーフミラーと、前記ハーフミラーと前記反射部との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と、を備え、前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材との積層体に、前記反射型偏光部材側から、前記反射型偏光部材の反射軸方向の偏光を入射させたときの反射軸透過率は0.5%以下である。
2.上記1に記載のレンズ部において、上記反射型偏光部材の反射軸と上記吸収型偏光部材の吸収軸とは互いに平行に配置されてもよい。
3.上記1または2に記載のレンズ部において、上記第一レンズ部と上記ハーフミラーとは一体であってもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載のレンズ部は、上記反射部の前方に配置される第二レンズ部を備えてもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載のレンズ部において、上記表示素子に含まれる上記偏光部材の吸収軸と上記第1のλ/4部材の遅相軸とのなす角度は40°~50°であってもよく、上記表示素子に含まれる上記偏光部材の吸収軸と上記第2のλ/4部材の遅相軸とのなす角度は40°~50°であってもよい。
【0007】
6.本発明の実施形態による積層体は、上記1から5のいずれかに記載のレンズ部の上記反射部に用いられ、上記反射型偏光部材と上記吸収型偏光部材とを有する。
7.上記6に記載の積層体において、上記反射型偏光部材と上記吸収型偏光部材とは接着層を介して積層されてもよい。
8.上記6または7に記載の積層体において、上記反射型偏光部材の反射軸と上記吸収型偏光部材の吸収軸とは互いに平行に配置されてもよい。
【0008】
9.本発明の実施形態による表示体は、上記1から5のいずれかに記載のレンズ部を有する。
10.本発明の実施形態による表示体の製造方法は、上記1から5のいずれかに記載のレンズ部を有する表示体の製造方法である。
【0009】
11.本発明の実施形態による表示方法は、偏光部材および第1のλ/4部材を介して出射された画像を表す光を、ハーフミラーおよび第一レンズ部を通過させるステップと、前記ハーフミラーおよび前記第一レンズ部を通過した光を、第2のλ/4部材を通過させるステップと、前記第2のλ/4部材を通過した光を、反射型偏光部材を含む反射部で前記ハーフミラーに向けて反射させるステップと、前記反射部および前記ハーフミラーで反射させた光を、前記第2のλ/4部材により前記反射部の前記反射型偏光部材を透過可能にするステップと、前記反射型偏光部材を透過した光を、吸収型偏光部材を透過させるステップと、を有し、前記反射型偏光部材と前記吸収型偏光部材との積層体に、前記反射型偏光部材側から、前記反射型偏光部材の反射軸方向の偏光を入射させたときの反射軸透過率は0.5%以下である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によるレンズ部によれば、VRゴーグルの軽量化、高精細化を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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