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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024137025
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023048373
出願日
2023-03-24
発明の名称
光学部品
出願人
三井化学株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
1/04 20060101AFI20240927BHJP(光学)
要約
【課題】高アッベ数、耐熱性および傷つきにくさの性能バランスが向上した光学部品を提供する。
【解決手段】2枚以上の光学レンズを有する光学部品であって、光学部品における最外層の光学レンズが、環状構造を3環以上4環以下有するモノマー(X)由来の構成単位(x)と、環状構造を6環以上7環以下有するモノマー(Y)由来の構成単位(y)と、を含む共重合体(Z)を含み、共重合体(Z)中の、19F-NMRにより測定されるフッ素原子の含有量が、共重合体(Z)の全体を100質量%としたときに、20質量%以上70質量%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2枚以上の光学レンズを有する光学部品であって、
前記光学部品における最外層の光学レンズが、環状構造を3環以上4環以下有するモノマー(X)由来の構成単位(x)と、環状構造を6環以上7環以下有するモノマー(Y)由来の構成単位(y)と、を含む共重合体(Z)を含み、
前記共重合体(Z)中の、
19
F-NMRにより測定されるフッ素原子の含有量が、前記共重合体(Z)の全体を100質量%としたときに、20質量%以上70質量%以下である、光学部品。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
前記モノマー(X)は下記一般式(A)で表される化合物を含み、
前記モノマー(Y)は下記一般式(B)で表される化合物を含む、請求項1に記載の光学部品。
TIFF
2024137025000010.tif
35
153
(前記式(A)中、R
1
~R
4
のうち、少なくとも1つは、フッ素、フッ素を含有する炭素数1~10のアルキル基、フッ素を含有する炭素数1~10のアルコキシ基、又はフッ素を含有する炭素数2~10のアルコキシアルキル基であり、R
1
~R
4
がフッ素を含有しない基である場合、R
1
~R
4
は、水素、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、又は炭素数2~10のアルコキシアルキル基から選ばれ、R
1
~R
4
は互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
TIFF
2024137025000011.tif
52
153
(前記式(B)中、R
5
~R
8
のうち、少なくとも1つは、フッ素、フッ素を含有する炭素数1~10のアルキル基、フッ素を含有する炭素数1~10のアルコキシ基、又はフッ素を含有する炭素数2~10のアルコキシアルキル基であり、R
5
~R
8
がフッ素を含有しない基である場合、R
5
~R
8
は、水素、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、又は炭素数2~10のアルコキシアルキル基から選ばれ、R
5
~R
8
は互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
【請求項3】
前記一般式(A)において、R
1
~R
4
のうち少なくとも1つがフッ素またはフッ素を含有する炭素数1~4のアルキル基であり、
前記一般式(B)において、R
5
~R
8
のうち少なくとも1つがフッ素またはフッ素を含有する炭素数1~4のアルキル基である、請求項2に記載の光学部品。
【請求項4】
前記モノマー(X)における環状構造の数/全炭素原子数が0.20以上0.45以下であり、
前記モノマー(Y)における環状構造の数/全炭素原子数が0.30以上0.50以下である、請求項1~3のいずれかに記載の光学部品。
【請求項5】
前記共重合体(Z)において、前記モノマー(X)由来の構成単位(x)と、前記モノマー(Y)由来の構成単位(y)とのモル比(x/y)が0.25以上4.0以下である、請求項1~4のいずれかに記載の光学部品。
【請求項6】
前記共重合体(Z)全体を100質量%としたときに、前記共重合体(Z)中の前記構成単位(x)および前記構成単位(y)の合計含有量が、50質量%以上100質量%以下である、請求項1~5のいずれかに記載の光学部品。
【請求項7】
2枚以上の光学レンズを有する光学部品であって、
前記光学部品における最外層の光学レンズが、
下記一般式(A)で表される化合物由来の構成単位と、
下記一般式(B)で表される化合物由来の構成単位と、を含む、共重合体(Z)を含む、光学部品。
TIFF
2024137025000012.tif
35
153
(前記式(A)中、R
1
~R
4
のうち、少なくとも1つは、フッ素、フッ素を含有する炭素数1~10のアルキル基、フッ素を含有する炭素数1~10のアルコキシ基、又はフッ素を含有する炭素数2~10のアルコキシアルキル基であり、R
1
~R
4
がフッ素を含有しない基である場合、R
1
~R
4
は、水素、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、又は炭素数2~10のアルコキシアルキル基から選ばれ、R
1
~R
4
は互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
TIFF
2024137025000013.tif
52
153
(前記式(B)中、R
5
~R
8
のうち、少なくとも1つは、フッ素、フッ素を含有する炭素数1~10のアルキル基、フッ素を含有する炭素数1~10のアルコキシ基、又はフッ素を含有する炭素数2~10のアルコキシアルキル基であり、R
5
~R
8
がフッ素を含有しない基である場合、R
5
~R
8
は、水素、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、又は炭素数2~10のアルコキシアルキル基から選ばれ、R
5
~R
8
は互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
【請求項8】
前記共重合体(Z)において、前記一般式(A)で表される化合物由来の構成単位(x')と、前記一般式(B)で表される化合物由来の構成単位(y')のモル比(x'/y')が0.25以上4.0以下である、請求項7に記載の光学部品。
【請求項9】
前記共重合体(Z)全体を100質量%としたときに、前記共重合体(Z)中の前記一般式(A)で表される化合物由来の構成単位(x')と、前記一般式(B)で表される化合物由来の構成単位(y')の合計含有量が、50質量%以上100質量%以下である、請求項7または8に記載の光学部品。
【請求項10】
前記共重合体(Z)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、500以上1,000,000以下である、請求項1~9のいずれかに記載の光学部品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部品に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
各種光学部品(レンズ)では、より鮮明な画質を実現し小型化するために高アッベ数なレンズ材料が求められている。高アッベレンズ材料は色収差が小さいため、組み合わせレンズの最外層に用いて色ずれを低減させることができる。
高アッべ数に関する技術としては、例えば、特許文献1に記載されたものが挙げられる。
【0003】
特許文献1には、D線波長光に対する屈折率が1.48以下であり、かつ、少なくとも一般式(1)で表される繰り返し構造単位を有するフッ素含有環状オレフィンポリマーを含む光学部品材料が記載されている。当該フッ素含有環状オレフィンポリマーは、フッ素原子を含まない有機溶媒に可溶であり、表面極性が高く、水接触角が小さいことから、反射防止膜として好適に使用することができ、またアッべ数が60以上であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-177046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、高アッベ数、耐熱性および傷つきにくさの性能バランスが向上した光学部品を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、光学部品の最外層のレンズが、環状構造の異なる2種類のモノマー由来の構成単位を含む共重合体を含み、共重合体中のフッ素原子の含有量を所定の範囲とすることで、アッべ数が向上しつつ、耐熱性および傷つきにくさが改善した光学部品を得られることを見出し、本発明を完成させた。
また、本発明者らは、光学部品における最外層の光学レンズが、一般式(A)で表される化合物由来の構成単位と、一般式(B)で表される化合物由来の構成単位と、を含む共重合体(Z)を含むことで、アッべ数が向上しつつ、耐熱性および傷つきにくさが改善した光学部品を得られることを見出し、本発明を完成させた。
本発明によれば、以下に示す光学部品が提供される。
【0007】
[1] 2枚以上の光学レンズを有する光学部品であって、
前記光学部品における最外層の光学レンズが、環状構造を3環以上4環以下有するモノマー(X)由来の構成単位(x)と、環状構造を6環以上7環以下有するモノマー(Y)由来の構成単位(y)と、を含む共重合体(Z)を含み、
前記共重合体(Z)中の、
19
F-NMRにより測定されるフッ素原子の含有量が、前記共重合体(Z)の全体を100質量%としたときに、20質量%以上70質量%以下である、光学部品。
[2] 前記モノマー(X)は下記一般式(A)で表される化合物を含み、
前記モノマー(Y)は下記一般式(B)で表される化合物を含む、[1]に記載の光学部品。
TIFF
2024137025000001.tif
35
153
(前記式(A)中、R
1
~R
4
のうち、少なくとも1つは、フッ素、フッ素を含有する炭素数1~10のアルキル基、フッ素を含有する炭素数1~10のアルコキシ基、又はフッ素を含有する炭素数2~10のアルコキシアルキル基であり、R
1
~R
4
がフッ素を含有しない基である場合、R
1
~R
4
は、水素、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、又は炭素数2~10のアルコキシアルキル基から選ばれ、R
1
~R
4
は互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
TIFF
2024137025000002.tif
52
153
(前記式(B)中、R
5
~R
8
のうち、少なくとも1つは、フッ素、フッ素を含有する炭素数1~10のアルキル基、フッ素を含有する炭素数1~10のアルコキシ基、又はフッ素を含有する炭素数2~10のアルコキシアルキル基であり、R
5
~R
8
がフッ素を含有しない基である場合、R
5
~R
8
は、水素、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、又は炭素数2~10のアルコキシアルキル基から選ばれ、R
5
~R
8
は互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
[3] 前記一般式(A)において、R
1
~R
4
のうち少なくとも1つがフッ素またはフッ素を含有する炭素数1~4のアルキル基であり、
前記一般式(B)において、R
5
~R
8
のうち少なくとも1つがフッ素またはフッ素を含有する炭素数1~4のアルキル基である、[2]に記載の光学部品。
[4] 前記モノマー(X)における環状構造の数/全炭素原子数が0.20以上0.45以下であり、
前記モノマー(Y)における環状構造の数/全炭素原子数が0.30以上0.50以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の光学部品。
[5] 前記共重合体(Z)において、前記モノマー(X)由来の構成単位(x)と、前記モノマー(Y)由来の構成単位(y)とのモル比(x/y)が0.25以上4.0以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の光学部品。
[6] 前記共重合体(Z)全体を100質量%としたときに、前記共重合体(Z)中の前記構成単位(x)および前記構成単位(y)の合計含有量が、50質量%以上100質量%以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の光学部品。
[7] 2枚以上の光学レンズを有する光学部品であって、
前記光学部品における最外層の光学レンズが、
下記一般式(A)で表される化合物由来の構成単位と、
下記一般式(B)で表される化合物由来の構成単位と、を含む、共重合体(Z)を含む、光学部品。
TIFF
2024137025000003.tif
35
153
(前記式(A)中、R
1
~R
4
のうち、少なくとも1つは、フッ素、フッ素を含有する炭素数1~10のアルキル基、フッ素を含有する炭素数1~10のアルコキシ基、又はフッ素を含有する炭素数2~10のアルコキシアルキル基であり、R
1
~R
4
がフッ素を含有しない基である場合、R
1
~R
4
は、水素、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のアルコキシ基、又は炭素数2~10のアルコキシアルキル基から選ばれ、R
1
~R
4
は互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
TIFF
2024137025000004.tif
52
153
(前記式(B)中、R
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高アッベ数、耐熱性および傷つきにくさの性能バランスが向上した光学部品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。なお、本実施形態では、数値範囲を示す「A~B」は特に断りがなければ、A以上B以下を表す。また、数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
【0010】
1.光学部品
本実施形態の光学部品は、2枚以上の光学レンズを有し、最外層の光学レンズが、環状構造を3環以上4環以下有するモノマー(X)由来の構成単位(x)と、環状構造を6環以上7環以下有するモノマー(Y)由来の構成単位(y)と、を含む共重合体(Z)を含み、共重合体(Z)中の、
19
F-NMRにより測定されるフッ素原子の含有量が、共重合体(Z)の全体を100質量%としたときに、20質量%以上70質量%以下である。
あるいは、本実施形態の光学部品は、2枚以上の光学レンズを有し、最外層の光学レンズが、一般式(A)で表される化合物由来の構成単位と、一般式(B)で表される化合物由来の構成単位と、を含む共重合体(Z)を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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