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公開番号
2025050233
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023158923
出願日
2023-09-22
発明の名称
積層体およびその用途
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
B32B
17/10 20060101AFI20250327BHJP(積層体)
要約
【課題】ガラスの透明性を維持しつつ、撥水性と耐熱性とに優れ、かつ、残留性に優れる層をガラス表面に積層した積層体を提供する。
【解決手段】ガラスを含む表面を有する基材層(I)と、下記要件(a)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む組成物(X)から形成され、前記表面に接する、厚さが10μm以下の樹脂層(II)とを有する積層体。
(a)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が180℃を超え220℃以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラスを含む表面を有する基材層(I)と、
下記要件(a)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む組成物(X)から形成され、前記表面に接する、厚さが10μm以下の樹脂層(II)と
を有する積層体。
(a)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が180℃を超え220℃以下である。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、さらに下記要件(b)を満たす、請求項1に記載の積層体。
(b)DSCで測定した融解(吸熱)曲線における吸熱終了温度(TmE)が230℃以下である。
【請求項3】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、さらに下記要件(c)を満たす、請求項1または2に記載の積層体。
(c)DSCで測定した結晶化(発熱)曲線における発熱開始温度(TcS)が210℃以下である。
【請求項4】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、さらに下記要件(f)を満たす、請求項1または2に記載の積層体。
(f)DSCで測定した結晶化(発熱)曲線における結晶化温度(Tc)が110~200℃である。
【請求項5】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)は、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5~6.0dl/gの範囲にある、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項6】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)における、4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位の量(U1)が84.0~100.0モル%であり、エチレンまたは炭素数3~20のα-オレフィン(ただし、4-メチル-1-ペンテンを除く)から導かれる構成単位の総量(U2)が16.0~0.0モル%(ただし、前記U1および前記U2の合計を100モル%とする)である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項7】
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)がグラフト変性体である変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A2)であり、
前記変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A2)のグラフト変性量が0.1~5.0質量%である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項8】
前記組成物(X)が、さらにイソシアネート化合物(B)を含む、請求項7に記載の積層体。
【請求項9】
前記基材層(I)と、
前記樹脂層(II)と、
グラフト変性されていない4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)である未変性4-メチル-1-ペンテン系重合体(A1)を含む組成物(X1)から形成される、厚さが10μm以下の樹脂層(III)と
をこの順に有する、請求項7に記載の積層体。
【請求項10】
請求項1または2に記載の積層体を含む、物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体およびその用途に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ガラスは透明性に優れた材料であり、その透明性を活かして幅広い用途で用いられているが、用途によってはガラスの撥水性の改善が求められる場合がある。このような用途に対応するため、これまでにもガラス用の撥水剤が提案されてきている。例えば、特許文献1には、主鎖の末端にアルコキシ基を有するアミノ変性ポリシロキサンを含むガラス用シリコーン系撥水剤が開示されている。また、特許文献2には、シラン化合物と分子鎖の両端にシラノール基を有するジメチルポリシロキサンと触媒とが揮発性溶媒で希釈されたガラス用のシリコーン系コーティング剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-137775号公報
特開2016-169307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2に記載のシリコーン系コーティング剤を用いて形成されたコーティング層は、コーティング剤の塗布面に接した相手材に対してコーティング層中のシリコーンの一部が移行し、相手材をシリコーンで汚染する場合があった。このことから、塗布面に接した相手材にコーティング層の一部が移行しにくい、残留性に優れるコーティング層を形成できるコーティング剤が求められていた。また、用途によっては、ガラス表面に形成されたコーティング層の耐熱性が要求される場合があるが、特許文献1、2にはコーティング層の耐熱性に対する言及もない。
【0005】
本発明は、ガラスの透明性を維持しつつ、撥水性と耐熱性とに優れ、かつ、残留性に優れる層をガラス表面に積層した積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが検討を進めた結果、ガラス表面を有する基材に対して、特定の要件を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む組成物(X)から形成される樹脂層(II)を形成することで、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の事項[1]~[10]を有する。
【0007】
[1] ガラスを含む表面を有する基材層(I)と、
下記要件(a)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む組成物(X)から形成され、前記表面に接する、厚さが10μm以下の樹脂層(II)と
を有する積層体。
(a)示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が180℃を超え220℃以下である。
【0008】
[2] 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、さらに下記要件(b)を満たす、[1]に記載の積層体。
(b)DSCで測定した融解(吸熱)曲線における吸熱終了温度(TmE)が230℃以下である。
【0009】
[3] 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、さらに下記要件(c)を満たす、[1]または[2]に記載の積層体。
(c)DSCで測定した結晶化(発熱)曲線における発熱開始温度(TcS)が210℃以下である。
【0010】
[4] 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、さらに下記要件(f)を満たす、[1]~[3]のいずれか1つに記載の積層体。
(f)DSCで測定した結晶化(発熱)曲線における結晶化温度(Tc)が110~200℃である。
(【0011】以降は省略されています)
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