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公開番号2025056941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166484
出願日2023-09-27
発明の名称三次元造形物
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B29C 64/314 20170101AFI20250401BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】反りが抑制された三次元造形物を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を含み、造形直後の融解熱量H1に対する、造形後72時間経過後の融解熱量H2の比率が1.3以上である、三次元造形物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂を含み、
造形直後の融解熱量△H1に対する、造形後72時間経過後の融解熱量△H2の比率が1.3以上である、三次元造形物。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記融解熱量△H2が40J/g以上である、請求項1に記載の三次元造形物。
【請求項3】
引張弾性率が300MPa以上である、請求項1に記載の三次元造形物。
【請求項4】
クロスオーバー温度が140℃以上である、請求項1に記載の三次元造形物。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂は、1-ブテンに由来する構成単位を含むポリマーを含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の三次元造形物。
【請求項6】
前記熱可塑性樹脂は、ポリ-1-ブテンを含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の三次元造形物。
【請求項7】
前記熱可塑性樹脂は、190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート(MFR)が0.1g/10分~50.0g/10分である、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の三次元造形物。
【請求項8】
前記熱可塑性樹脂の含有量は、前記三次元造形物の全量に対して、80質量%以上である、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の三次元造形物。
【請求項9】
示差走査型熱量計を用い、10℃/分で昇温させることにより測定した融解熱量△H1に対し、温度23℃、相対湿度50%RHにて72時間経過後、10℃/分で昇温させることにより測定した融解熱量△H2の比率が1.3以上である、請求項1に記載の三次元造形物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、三次元造形物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、3Dプリンタが産業向けを中心に急速に普及している。3Dプリンタは、3DCAD、三次元コンピューターグラフィックス等の情報に基づいて、造形物を作製することができる。
【0003】
特許文献1には、プロピレンに由来する単量体単位を含み、該プロピレンに由来する単量体単位の含有量が85モル%以上であるプロピレン重合体(A)と、重合体(B)と、を含有し、重合体(B)の半結晶化時間がプロピレン重合体(A)の半結晶化時間よりも長く、三次元プリンター用組成物の半結晶化時間が900秒以上である、三次元プリンター用組成物を用いて製造される造形物が開示されている。
特許文献2には、熱可塑性ポリマーを含む3D印刷された物品であって、熱可塑性ポリマーが平行平板レオロジーによって測定される140℃未満のクロスオーバー温度(G’/G”)を有し、XY方向の破断点伸びが少なくとも50%である、3D印刷された物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-41914号公報
特許第7223126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、3Dプリンタを用いて作製される造形物において、所望の形状とは異なり、反りが発生する場合があった。
【0006】
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、反りが抑制された三次元造形物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の態様を含む。
<1>
熱可塑性樹脂を含み、
造形直後の融解熱量△H1に対する、造形後72時間経過後の融解熱量△H2の比率が1.3以上である、三次元造形物。
<2>
融解熱量△H2が40J/g以上である、<1>に記載の三次元造形物。
<3>
引張弾性率が300MPa以上である、<1>又は<2>に記載の三次元造形物。
<4>
クロスオーバー温度が140℃以上である、<1>~<3>のいずれか1つに記載の三次元造形物。
<5>
熱可塑性樹脂は、1-ブテンに由来する構成単位を含むポリマーを含む、<1>~<4>のいずれか1つに記載の三次元造形物。
<6>
熱可塑性樹脂は、ポリ-1-ブテンを含む、<1>~<5>のいずれか1つに記載の三次元造形物。
<7>
熱可塑性樹脂は、190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート(MFR)が0.1g/10分50.0g/10分である、<1>~<6>のいずれか1つに記載の三次元造形物。
<8>
熱可塑性樹脂の含有量は、三次元造形物の全量に対して、80質量%以上である、<1>~<7>のいずれか1つに記載の三次元造形物。
<9>
示差走査型熱量計を用い、10℃/分で昇温させることにより測定した融解熱量△H1に対し、温度23℃、相対湿度50%RHにて72時間経過後、10℃/分で昇温させることにより測定した融解熱量△H2の比率が1.3以上である、<1>~<8>のいずれか1つに記載の三次元造形物。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態によれば、反りが抑制された三次元造形物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の三次元造形物について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
【0010】
本開示において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。本開示に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
本開示において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。
更に、本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
(【0011】以降は省略されています)

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