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公開番号
2025060038
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170526
出願日
2023-09-29
発明の名称
型枠、コンクリートの製造方法及びコンクリート
出願人
三井化学株式会社
,
郡家コンクリート工業株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B28B
7/34 20060101AFI20250403BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】積層痕を有していても、破壊されずに脱型可能な型枠が提供される。
【解決手段】本開示の型枠は、フレッシュコンクリートの打込みがされる型枠である。当該型枠は、複数のせき板を備える。前記複数のせき板は、前記フレッシュコンクリートに接する面に積層造形による積層痕が形成されている少なくとも1つのせき板状造形物を有する。脱型の際に前記フレッシュコンクリートが硬化して形成されたコンクリートから前記せき板状造形物を特定の方向に向けて外せるように、前記せき板状造形物は配置されている。前記特定の方向は、前記積層痕が延在する延在方向と、前記せき板状造形物を構成する造形層が積み重ねた積み重ね方向とに垂直な方向を示す。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フレッシュコンクリートの打込みがされる型枠であって、
複数のせき板を備え、
前記複数のせき板が、前記フレッシュコンクリートに接する面に積層造形による積層痕が形成されている少なくとも1つのせき板状造形物を有し、
脱型の際に前記フレッシュコンクリートが硬化して形成されたコンクリートから前記せき板状造形物を特定の方向に向けて外せるように、前記せき板状造形物が配置されており、
前記特定の方向が、前記積層痕が延在する延在方向と、前記せき板状造形物を構成する造形層が積み重ねた積み重ね方向とに垂直な方向を示す、型枠。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記せき板状造形物が、少なくとも1つのせき板状造形物割型を有し、
前記せき板状造形物割型が、少なくとも1つのパーティングラインで分割されている複数のせき板状造形物分割体を有し、
前記パーティングラインの延在方向が、前記積み重ね方向に対して平行な方向である、請求項1に記載の型枠。
【請求項3】
前記複数のせき板が、複数のせき板状造形物からなる、請求項1に記載の型枠。
【請求項4】
前記複数のせき板を固定する支保工を更に備える、請求項1に記載の型枠。
【請求項5】
前記せき板状造形物が、熱可塑性樹脂を含み、
前記熱可塑性樹脂の引張弾性率が、400MPa以上である、請求項1に記載の型枠。
【請求項6】
前記せき板状造形物が、材料押出法又は粉末床溶融結合法による造形物である、請求項1に記載の型枠。
【請求項7】
前記せき板状造形物が、樹脂を含み、
前記樹脂が、使用済の樹脂を含む、請求項1に記載の型枠。
【請求項8】
前記せき板状造形物が、樹脂を含み、
前記樹脂が、バイオマス由来の樹脂を含む、請求項1に記載の型枠。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の型枠及び前記フレッシュコンクリートを準備することと、
前記型枠に前記フレッシュコンクリートの打込みをし、養生をして、前記コンクリートを形成することと、
前記コンクリートから、前記特定の方向に向けて前記せき板状造形物を外すことと、を含む、コンクリートの製造方法。
【請求項10】
前記せき板状造形物の前記フレッシュコンクリートに接する面に、離型剤を2回以上塗布することを更に含み、
前記離型剤を塗布することが、前記型枠を準備することの実施後で前記コンクリートを形成することの実施前に、実施される、請求項9に記載のコンクリートの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、型枠、コンクリートの製造方法及びコンクリートに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
コンクリートは、一般に、型枠にフレッシュコンクリートの打込みをし、養生をし、脱型をして得られる。従来から、型枠として、木枠及び金属型が用いられている。
【0003】
近年、複雑な3次元形状のコンクリートを簡単に作製するために、3Dプリンタで作られた型枠(以下、「3DP型枠」ともいう)が用いられている。特許文献1は、3DP型枠を開示している。特許文献1に開示の3DP型枠では、硬化性材料が接する面は、所定の特性を有するプラスチック材料で形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2015-0336297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
3Dプリンタで作られた造形物は、通常、その表面に積層痕を有する。本開示において、「積層痕」とは、造形層の積み重ねに起因して、造形物の表面に形成されている複数の筋状凹凸を示す。筋状凹凸は、通常、造形層の積み重ね方向に直交する方向に延在している。
【0006】
3DP型枠の積層痕は、通常、コンクリートに転写される。例えば、図8に示すように、コンクリート920の打込みがされた3DP型枠910を脱型する際、コンクリート920を造形層911の積み重ね方向D1に平行な方向F1に沿って引っ張ると、3DP型枠910の積層痕LTがコンクリート920に引っ掛って、コンクリート920から3DP型枠910を簡単に取り外せない場合がある。この場合、コンクリート920から3DP型枠910を取り外すためには、工具(例えば、グラインダー)等を用いて3DP型枠910を破壊せざるを得ない場合がある。しかしながら、工具等を用いて3DP型枠910を破壊すると、工具等によってコンクリート920が傷つくおそれがある。加えて、破壊された3DP型枠910は、フレッシュコンクリートの打込みに繰り返し使用することができないおそれがある。
【0007】
脱型の際の3DP型枠の破壊を防止するために、コンクリートに接する面の積層痕を切削処理等で除去することが考えられる。しかしながら、積層痕の除去の処理には、時間及びコストを要する。
【0008】
コンクリートから3DP型枠を容易に取り外すために、3Dプリンタの設定パラメータ(例えば、積層ピッチ等)を調整して、積層痕が比較的小さい3DP型枠を作製することが考えられる。しかしながら、積層痕が比較的小さい3DP型枠を3Dプリンタで作製するには、膨大な製造時間を要する。
【0009】
本開示の実施形態は、上記に鑑みてなされたものであり、積層痕を有していても、破壊されずに脱型可能な型枠、コンクリートの製造方法及びコンクリートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> フレッシュコンクリートの打込みがされる型枠であって、
複数のせき板を備え、
前記複数のせき板が、前記フレッシュコンクリートに接する面に積層造形による積層痕が形成されている少なくとも1つのせき板状造形物を有し、
脱型の際に前記フレッシュコンクリートが硬化して形成されたコンクリートから前記せき板状造形物を特定の方向に向けて外せるように、前記せき板状造形物が配置されており、
前記特定の方向が、前記積層痕が延在する延在方向と、前記せき板状造形物を構成する造形層が積み重ねた積み重ね方向とに垂直な方向を示す、型枠。
<2> 前記せき板状造形物が、少なくとも1つのせき板状造形物割型を有し、
前記せき板状造形物割型が、少なくとも1つのパーティングラインで分割されている複数のせき板状造形物分割体を有し、
前記パーティングラインの延在方向が、前記積層痕が延在する方向に対して垂直な方向である、前記<1>に記載の型枠。
<3> 前記複数のせき板が、複数のせき板状造形物からなる、前記<1>又は<2>に記載の型枠。
<4> 前記複数のせき板を固定する支保工を更に備える、前記<1>~<3>のいずれか1つに記載の型枠。
<5> 前記せき板状造形物が、熱可塑性樹脂を含み、
前記熱可塑性樹脂の引張弾性率が、400MPa以上である、前記<1>~<4>のいずれか1つに記載の型枠。
<6> 前記せき板状造形物が、材料押出法又は粉末床溶融結合法による造形物である、前記<1>~<5>のいずれか1つに記載の型枠。
<7> 前記せき板状造形物が、樹脂を含み、
前記樹脂が、使用済の樹脂を含む、前記<1>~<6>のいずれか1つに記載の型枠。
<8> 前記せき板状造形物が、樹脂を含み、
前記樹脂が、バイオマス由来の樹脂を含む、前記<1>~<7>のいずれか1つに記載の型枠。
<9> 前記<1>~<8>のいずれか1つに記載の型枠及び前記フレッシュコンクリートを準備することと、
を前記型枠に前記フレッシュコンクリートの打込みをし、養生をして、前記コンクリートを形成することと、
前記コンクリートから、前記特定の方向に向けて前記せき板状造形物を外すことと、を含む、コンクリートの製造方法。
<10> 前記せき板状造形物の前記フレッシュコンクリートに接する面に、離型剤を2回以上塗布することを更に含み、
前記離型剤を塗布することが、前記型枠を準備することの実施後で前記コンクリートを形成することの実施前に、実施される、前記<9>に記載のコンクリートの製造方法。
<11> 前記<9>又は<10>に記載のコンクリートの製造方法により製造された、コンクリート。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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