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公開番号
2025067701
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177881
出願日
2023-10-13
発明の名称
重合性組成物及びその応用
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C08G
18/08 20060101AFI20250417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】410nm~440nmの波長範囲での透過率、及び、ヘイズが低減された樹脂を製造できる重合性組成物を提供する。
【解決手段】ポリイソ(チオ)シアネート化合物(A)と、活性水素化合物(B)と、含窒素芳香族複素環化合物及び第3級アミン化合物の少なくとも一方である含窒素化合物(C)と、350nm~370nmの波長範囲に極大吸収ピークを有する紫外線吸収剤(D)と、を含有し、紫外線吸収剤(D)の含有量が、光学材料用重合性組成物の全量に対し、0.25質量%~2.50質量%である、重合性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリイソ(チオ)シアネート化合物(A)と、
活性水素化合物(B)と、
含窒素芳香族複素環化合物及び第3級アミン化合物の少なくとも一方である含窒素化合物(C)と、
350nm~370nmの波長範囲に極大吸収ピークを有する紫外線吸収剤(D)と、
を含有し、
前記紫外線吸収剤(D)の含有量が、重合性組成物の全量に対し、0.25質量%~2.50質量%である、
重合性組成物。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記含窒素化合物(C)が、下記式(1)で表される化合物及び下記式(2)で表される化合物の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の重合性組成物。
JPEG
2025067701000009.jpg
42
130
〔式(1)中、m個のR
1
は、それぞれ独立に、炭素数1~20の直鎖アルキル基、炭素数3~20の分岐アルキル基、炭素数3~20のシクロアルキル基、又はハロゲン原子を表し、Qは、炭素原子又は窒素原子を表し、mは、0~5の整数を表す。
式(2)中、R
2
、R
3
、及びR
4
は、それぞれ独立に、炭素数3~20の直鎖アルキル基、炭素数3~20の分岐アルキル基、炭素数3~20のシクロアルキル基、又はアリル基を表す。R
2
及びR
3
は、互いに結合して環を形成してもよい。〕
【請求項3】
前記式(1)で表される化合物が、2-メチルピラジン、ピリジン、α-ピコリン、β-ピコリン、γ-ピコリン、2,6-ルチジン、3,5-ルチジン、2,4,6-トリメチルピリジン、3-クロルピリジン、2-エチルピリジン、及び3-エチルピリジンからなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記式(2)で表される化合物が、トリアリルアミン及びトリオクチルアミンからなる群から選択される少なくとも1種である、
請求項2に記載の重合性組成物。
【請求項4】
前記ポリイソ(チオ)シアネート化合物(A)は、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ビス(イソシアナトシクロヘキシル)メタン、2,5-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、2,6-ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2.2.1]-ヘプタン、トリレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、及びフェニレンジイソシアネートからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項5】
前記活性水素化合物(B)が、ポリチオール化合物(B1)である、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項6】
前記ポリチオール化合物(B1)が、5,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4-メルカプトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオクタン、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(2-メルカプトアセテート)、2,5-ビス(メルカプトメチル)-1,4-ジチアン、ビス(2-メルカプトエチル)スルフィド、1,1,3,3-テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、4,6-ビス(メルカプトメチルチオ)-1,3-ジチアン、2-(2,2-ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)-1,3-ジチエタン、1,1,2,2-テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、3-メルカプトメチル-1,5-ジメルカプト-2,4-ジチアペンタン、及びトリス(メルカプトメチルチオ)メタンからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項5に記載の重合性組成物。
【請求項7】
前記紫外線吸収剤(D)が、ベンゾトリアゾール系化合物である、請求項1に記載の重合性組成物。
【請求項8】
前記ベンゾトリアゾール系化合物が、下記式(D1)で表される化合物である、請求項7に記載の重合性組成物。
JPEG
2025067701000010.jpg
50
149
〔式(D1)中、R
1
は、炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のアルコキシ基を表し、mは0又は1の整数である。R
2
は、炭素数1~12のアルキル基又は炭素数1~12のアルコキシ基を表す。R
3
は、水素原子、又は炭素数1~8の2価の炭化水素基を表し、nはR
3
の価数であり、1又は2である。mが1の場合、R
1
とR
2
は、同一でも異なっていてもよい。Xは、共鳴効果を付与する基を表す。〕
【請求項9】
前記ベンゾトリアゾール系化合物が、2-(5-クロロ-2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-tert-ブチルフェノールである、請求項7に記載の重合性組成物。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の重合性組成物の硬化物である樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、重合性組成物及びその応用に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂製の光学材料(例えばレンズ)を製造するための重合性組成物として、活性水素化合物(例えばポリチオール化合物)及びポリイソ(チオ)シアネート化合物を含有する重合性組成物が用いられる場合がある。この重合性組成物におけるモノマー(即ち、活性水素化合物及びポリイソ(チオ)シアネート化合物)を重合させることにより、樹脂を含む光学材料が得られる。
【0003】
例えば、特許文献1には、白濁及び脈理が抑制された樹脂成形体を得ることできる重合性組成物として、
二官能以上のイソ(チオ)シアネート化合物と、
二官能以上の活性水素化合物(例えばポリチオール化合物)と、
特定の化学構造を有するpKaが1~9である化合物(例えば、2-メチルピラジン、β-ピコリン、γ-ピコリン、2,6-ルチジン、3,5-ルチジン、3-クロルピリジン、トリアリルアミン、およびトリオクチルアミン)からなる非スズ系触媒と、
を含む重合性組成物が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、プラスチックレンズに用いられる、青色光のカット率が高い透明プラスチック基材として、特定のベンゾトリアゾール化合物を含む透明プラスチック基材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/079829号
国際公開第2015/046540号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特定の非スズ系触媒を含む重合性組成物に対し、410nm~440nmの波長領域の光(即ち、青色光)のカット率向上(即ち、透過率低減)を狙い、350nm~370nmの波長範囲に極大吸収ピークを有する紫外線吸収剤(D)を添加した場合に、410nm~440nmの波長領域での透過率の低減効果が不十分である場合及び/又はヘイズが高すぎる場合があることが判明した。
【0007】
本開示の一態様の目的は、ポリイソ(チオ)シアネート化合物(A)と、活性水素化合物(B)と、含窒素芳香族複素環化合物及び第3級アミン化合物の少なくとも一方である含窒素化合物(C)と、350nm~370nmの波長範囲に極大吸収ピークを有する紫外線吸収剤(D)と、を含む組成物であって、410nm~440nmの波長領域での透過率、及び、ヘイズが低減された樹脂を製造できる重合性組成物及びその応用を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
<1> ポリイソ(チオ)シアネート化合物(A)と、
活性水素化合物(B)と、
含窒素芳香族複素環化合物及び第3級アミン化合物の少なくとも一方である含窒素化合物(C)と、
350nm~370nmの波長範囲に極大吸収ピークを有する紫外線吸収剤(D)と、
を含有し、
前記紫外線吸収剤(D)の含有量が、重合性組成物の全量に対し、0.25質量%~2.50質量%である、
重合性組成物。
<2> 前記含窒素化合物(C)が、下記式(1)で表される化合物及び下記式(2)で表される化合物の少なくとも一方を含む、<1>に記載の重合性組成物。
【0009】
JPEG
2025067701000001.jpg
42
130
【0010】
式(1)中、m個のR
1
は、それぞれ独立に、炭素数1~20の直鎖アルキル基、炭素数3~20の分岐アルキル基、炭素数3~20のシクロアルキル基、又はハロゲン原子を表し、Qは、炭素原子又は窒素原子を表し、mは、0~5の整数を表す。
式(2)中、R
2
、R
3
、及びR
4
は、それぞれ独立に、炭素数3~20の直鎖アルキル基、炭素数3~20の分岐アルキル基、炭素数3~20のシクロアルキル基、又はアリル基を表す。R
2
及びR
3
は、互いに結合して環を形成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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