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公開番号2025071644
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181988
出願日2023-10-23
発明の名称エチレン系共重合体組成物およびホース製品
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08L 23/08 20250101AFI20250428BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【解決手段】エチレン(a1)に由来する構造単位と、炭素数3~20のα-オレフィン(a2)に由来する構造単位と、下記一般式(I)および(II)からなる群から選ばれる部分構造を合計で1分子中に2つ以上含む非共役ポリエン(a3)に由来する構造単位とを有し、
前記非共役ポリエン(a3)に由来する構造単位が、5-ビニル-2-ノルボルネンに由来する構造単位を含むエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(A)と、
前記エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(A)100質量部に対して1~300質量部の珪質土(B)とを含む、
エチレン系共重合体組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025071644000023.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">24</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">147</com:WidthMeasure> </com:Image> 【効果】本発明は、耐熱老化性、圧縮永久ひずみ、耐クーラント性、モジュラスのバランスに優れた組成物を提供することができる。また、本発明の組成物を用いることにより、性能の高いホース製品を製造することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エチレン(a1)に由来する構造単位と、炭素数3~20のα-オレフィン(a2)に由来する構造単位と、下記一般式(I)および(II)からなる群から選ばれる部分構造を合計で1分子中に2つ以上含む非共役ポリエン(a3)に由来する構造単位とを有し、
前記非共役ポリエン(a3)に由来する構造単位が、5-ビニル-2-ノルボルネンに由来する構造単位を含むエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(A)と、
前記エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(A)100質量部に対して1~300質量部の珪質土(B)とを含む、
エチレン系共重合体組成物。
JPEG
2025071644000022.jpg
24
147
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記共重合体(A)が、下記(i)~(vi)の要件を満たすことを特徴とする請求項1に記載のエチレン系共重合体組成物:
(i)エチレン(a1)に由来する構造単位と、α-オレフィン(a2)に由来する構造単位とのモル比[(a1)/(a2)]が、40/60~99.9/0.1である;
(ii)非共役ポリエン(a3)に由来する構成単位の重量分率が、共重合体(A)100質量%中、0.07質量%~10質量%である;
(iii)共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)と、非共役ポリエン(a3)に由来する構成単位の重量分率((a3)の重量分率(質量%))と、非共役ポリエン(a3)の分子量((a3)の分子量)とが、下記式(1)を満たす;
4.5≦Mw×(a3)の重量分率/100/(a3)の分子量≦40 …(1)
(iv)レオメーターを用いて線形粘弾性測定(190℃)により得られた、周波数ω=0.1rad/sでの複素粘度η

(ω=0.1)
(Pa・sec)と、周波数ω=100rad/sでの複素粘度η

(ω=100)
(Pa・sec)との比P〔η

(ω=0.1)
/η

(ω=100)
〕と、共重合体(A)の極限粘度[η]と、前記(a3)の重量分率とが、下記式(2)を満たす;
P/([η]
2.9
)≦(a3)の重量分率×6 …(2)
(v)ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との割合(分子量分布;Mw/Mn)が8~30の範囲にある;
(vi)前記数平均分子量(Mn)が30,000以下である。
【請求項3】
前記珪質土(B)がノイブルグ珪質土である請求項1に記載のエチレン系共重合体組成物。
【請求項4】
前記ノイブルグ珪質土がシランカップリング剤で表面処理されたノイブルグ珪質土である請求項3に記載のエチレン系共重合体組成物。
【請求項5】
前記シランカップリング剤がビニルシラン、アミノシラン、メルカプトシラン、テトラスルファンシラン、およびアルキルシランからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項4に記載のエチレン系共重合体組成物。
【請求項6】
前記α-オレフィン(a2)がプロピレンであることを特徴とする請求項1に記載のエチレン系共重合体組成物。
【請求項7】
ホース用である請求項1~6のいずれか一項に記載のエチレン系共重合体組成物。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載のエチレン系共重合体組成物の架橋体。
【請求項9】
請求項8に記載の架橋体を含むホース製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エチレン系共重合体および特定の珪質土を含むエチレン系共重合体組成物およびホース製品に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
エチレン・α-オレフィン共重合体、例えばエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体などのエチレン系共重合体は、主鎖に不飽和結合を持たないため、ジエン系のゴムと比較して耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れ、自動車工業部品、工業用ゴム製品、電気絶縁材、土木建材用品、ゴム引布等のゴム製品等に広く用いられている。
【0003】
例えば、自動車などの車両において、エンジンとラジエーターとの接続にラジエーターホースが用いられている。ラジエーターホースの材料として、エチレン・プロピレン・ジエンモノマー(EPDM)を主成分とする樹脂組成物が従来使用されている。
【0004】
近年、欧州をはじめとする騒音規制の強化に伴い、エンジンならびにエンジン周辺部品を遮音材で覆うことにより騒音を抑制する対応をとるケースがある。そのため、ラジエーターホースに耐熱老化性の要求が高まっている。
さらに、クーラント液(LLC;ロング・ライフ・クーラント)の漏洩を防ぐために圧縮永久ひずみ(CS、Compression Set)の改善、クーラント液浸漬後の強度改善、軽量化を目的とした薄肉化のためのモジュラスアップも求められている。
【0005】
特許文献1は、エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体を特定のメタロセン触媒で重合することで長鎖分岐が少なくなり、その結果、架橋後の未反応ジエンが減少し耐熱老化性が向上することを開示している。
【0006】
特許文献2は、エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体に特定のアスペクト比を有する水酸化マグネシウムを特定量配合することにより耐熱老化性を向上することを開示している。
【0007】
しかし、これらは耐熱老化性、圧縮永久ひずみ、耐クーラント性、モジュラスは充分ではなく改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2015/122495号
特開2020-84137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、耐熱老化性、圧縮永久ひずみ、耐クーラント性、モジュラスのバランスに優れた組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、特定の珪質土をエチレン・α‐オレフィン・非共役ポリエン共重合体に配合することで、耐熱老化性、圧縮永久ひずみ、耐クーラント性、モジュラスが改善することを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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